学習塾とは切っても切れない関係にある消耗品かつ必需品、それは
コピー用紙。
以前の記事で、A4コピー用紙の価格を10社以上で比較検討したり、私ゆうき塾長がオススメする購入先について紹介しました。
しかし、それ以前に
「A4ってどれ位の大きさ?」
「コピー用紙の違いって?」
という方も多いのではないでしょうか?
僕も、塾に勤めるまでは
A4とB4の違いさえ曖昧
でしたからね。
そして、今のように個人事業主として学習塾を経営し始めるまでは、コピー用紙の違いについてイマイチよく分かっていませんでした。
コピー用紙のパッケージ欄を見ても
「普通紙って何?普通じゃない紙があんのかよ?」
「何か見たことない単位がいっぱい書いてある…」
「白色度82%ってどゆこと?残り18%は何なの?」
という風に、まるで初めて手にした教科書を開いたが如く、所々に理解不能な部分が見られる始末…。
そこで今回の記事では「コピー用紙の違いと選び方」について、初めてコピー用紙を買う人でも迷わないように、分かり易く解説していきます。
今後コピー用紙を頻繁に購入する予定の方は、ぜひ参考にして下さい。
特に学習塾経営をする
方は、知っておいて損
は無い知識ですよ。
コピー用紙の違いと選び方
コピー用紙というと
白い長方形の紙
くらいのイメージしか湧かないという方も少なくないかもしれません。
まぁ僕も似たようなもの
ですけど…。
ですが意外や意外、サイズだけでなく色や材質など様々な分類があって結構奥が深いです。
以下では、日常使いする上で知っておきたい内容に厳選して
紙のサイズ
紙の種類
白色度
紙厚・坪量・連量
これら4つの分類について、それぞれ詳しく解説していきたいと思います。
それでは、どうぞ!
紙のサイズ
これは何となーく把握している人もいるんじゃないでしょうか。
大体の人は
何かAとBがある
程度のザックリかつフワッとした認識かなーと思います。
でも正にその通りで
AとBがあります。終了っ!
…なんて終わったら、真面目に読んでいただいている読者の方はブチ切れだと思いますので、もう少し詳しく見ていきましょう。
ですので、どうか
ブラウザバックだけは
ご勘弁を…!
とりあえず、まずは実際に大きさを比較した図を見ていただけたら、大まかなイメージは掴めるんじゃないでしょうか。
こんな感じです↓
いかがでしょうか?
コピー用紙には大まかに2通りあって、A判とB判に分けられるということはご存知の通りです。
A判、B判それぞれ大きい順に
A0,A1,A2,A3,A4,A5,A6,A7
B0,B1,B2,B3,B4,B5,B6,B7
という風に、数字によって各8種類のサイズが存在します。
数字が小さい方が大きい
サイズって、ものスゴく
分かり辛いですね…。
A判の方は、ISO(International Organization for Standardization)という国際機関が定めた国際的な標準規格サイズ。
一方でB判の方は、JIS(Japanese Industrial Standards)という日本の機関が定めた日本の国家規格サイズです。
ムダに(?)AとBの2通りあって非常にややこしいですが、それでも一つ、大きな共通点があります。
それは
どちらも
白銀長方形(ルート長方形)
だということ。
はくぎんちょうほうけい
……?
辺の長さの比が
白銀比(1:√2)
になっている長方形
のことです。
何かカッコ良い名前ですけど
「だから何?」
って感じですよね。
ですが、この白銀三角形のスゴい所は
何度半分に折っても、必ず元の長方形と相似な長方形になる
という点。
つまり
A0(B0)の紙を半分に折ったらA1(B1)の紙2枚になる
A1(B1)の紙を半分に折ったらA2(B2)の紙2枚になる
A2(B2)の紙を…(以下略)
ってことです。
このような形にすることでA判⇆B判の拡大縮小コピーが出来るだけでなく、裁断して同じ比率の紙を無駄なく作ることが出来ます。
意外とちゃんとした意味
があったんですねぇ。
サイズ毎の主な用途は以下の通りです↓
サイズ | 主な用途 |
A0~A2 B0~B2 | ポスター |
A3 | パンフレット メニュー表 |
A4 | ビジネス文書 |
B3~B4 | 広告チラシ |
A5 | 手帳 コミック雑誌 |
B5 | 大学ノート 教科書 |
A6 | 卓上カレンダー 文庫本 |
B6 | 単行本 |
A7 | ポケットティッシュ |
B7 | パスポート |
学習塾でよく使うのは
A4とB4,B5あたりです
かねー。
(たまに大きめの掲示物を印刷するためA3,B3を使うこともありますが、大量に買う必要は無いと思います)
紙の種類
続いては紙の種類について見ていきましょう。
コピー用紙は非加工紙と加工紙の大きく2種類に分けられます。
非加工紙は製紙したままの何も加工されていない紙で、加工紙は製紙した後に表面を加工された紙のことです。
まんまですね。
どちらも更に細かく分類されるんですが、全て挙げていくとキリがない上に混乱してしまいますので、ここでは最低限知っておきたいものに絞ってみました↓
【非加工紙】
・普通紙(PPC用紙)
→日本で最も一般的に使われている。
普段使いで迷ったら、とりあえずコレでOK.
・再生紙
→原料に古紙を含んだ用紙。
やや割高だけど、環境に配慮するならコレ。
・上質紙
→化学パルプを100%使用して作った用紙。
キレイに印字できて強度も高め。
【加工紙】
・光沢紙(ファイン紙)
→加工して表面に光沢をつけた用紙。
インクが滲みにくく写真印刷に適している。
・マット紙
→表面をつや消しコーティングした用紙。
つやが無く落ち着いた仕上がりになる。
・コート紙
→表面にコート剤を塗布した用紙。
光沢があり写真や色をキレイに印刷できる。
基本的には
コスパ良く文字の印刷をする場合には非加工紙
写真やイラストをハッキリ綺麗に印刷したい場合には加工紙
という風に使い分けます。
なので、学習塾で大量に使用する教材プリント等の印刷には、非加工紙の中から選ぶと良いでしょう。
非加工紙を使い分けるなら
普段使いには普通紙
重要書類には上質紙
エコを意識するなら再生紙
といった感じになりますね。
特にこだわりが無いなら
最も安価な普通紙一択で
全然大丈夫ですよ。
白色度
コピー用紙って
どれもフツーに白くて違いが無い
ように見えますが、実はそうでもありません。
そもそも、なぜモノが白く見えるのかというと、様々な色(波長)を持つ光が同様に反射(乱反射)されて目に届くからです。
製品によって白さが違うのは、光が反射する割合(反射率)が異なるからで、その割合が高い程より白く見えます。
その紙表面における反射率、つまり白さの度合いを表す指標が「白色度」。
もう「白さ具合」でOK.
物理学の小難しいことは
置いときましょう。
白色度100%は真っ白!
白色度0%は真っ黒!
そんな程度の理解で問題ありません。
では、一般的にコピー用紙の白色度はどのくらいなのかと言うと
普通紙・上質紙…80~95%
再生紙…65~75%
(ちなみに新聞紙の白色度は約55%らしいですね)
また、特に白色度90%以上のものには、パッケージのところに「高白色」とか「ホワイト」って書かれていることが多いです。
80%以上あれば違和感なく白いですし、普段使いする分には何の問題もありません。
ですが、カラーの写真・イラストや資料を印刷する際には、よりカラーが鮮明にプリントできる高白色の紙を選ぶのも良いでしょう。
まぁ極端に色が目立つ
再生紙じゃない限り、
塾で使用する分には
問題ないと思います。
紙厚・坪量
最後は紙の分厚さ・重さについて。
紙の厚さを表す単位は数種類あるのですが、一番イメージ理解し易いのは「紙厚」でしょう。
紙厚とは読んで字のごとく「紙1枚分の厚さ」のことで、厚さを表す単位は「mm」(ミリメートル)です。
一般的なコピー用紙の厚さは0.08~0.1mm程度なのですが、ただコピー用紙のパッケージを見てもmmで表記されていないことが結構あります。
桁違いの「μm」(マイ
クロメートル)で表す
こともありますが、これ
もあまり見ないですね。
(ちなみに「1μm=0.001mm」ですので、μmで表すと一般的なコピー用紙の紙厚は80~100μmです)
では、普通はコピー用紙の厚さ・重さを表す際にどんな単位が用いられるのかというと、主に以下の2つになります↓
「坪量(米坪)」
→紙1枚の1㎡あたりの重さを表す。
単位はg/㎡(グラム毎平方メートル)
「連量」
→紙1連(1,000枚)あたりの重さを表す。
単位はkg(キログラム)
通常のコピー用紙の場合だと
坪量:約64~70g/㎡
連量:約45~70kg
くらいですね。
より詳しい紙厚・坪量・連量の目安については、以下の図をご覧ください↓
あまり薄い紙だと文字が裏面に透けて読み辛くなってしまい、逆に厚い紙だと若干コストが高くなる傾向にあるので、目安と大きく異なるものを選ぶ際はご注意ください。
厚さの違う紙を何種類か試してみて、使い勝手の良い気に入ったものを選ぶと良いでしょう。
まぁ目安の範囲内なら
どれも大差ないですよ。
←大雑把&鈍感
最後に
というわけで、いかがでしたか?
普段から大量にコピー用紙を使う学習塾経営者には、知っておいて損は無い知識だったかと思います。
今まで
「コピー用紙なんてただの白い紙」
程度に考えていた人にとっては、特に目から鱗の内容だったでしょう。
……。
コピー用紙にこだわりが無いという方は、単に違いを知らなかっただけで、色んな種類の紙を使ってみたら興味が湧いてくるかもしれません。
まずは試しに、今までと違うコピー用紙を買って使ってみてはいかがですか?
また、この記事がコピー用紙選びに悩んでいる方々の参考になれば幸いです。
より良いコピー用紙で、皆さんが事業を円滑に運営されることを願っています。
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