起業・独立して新しく事業を始める時に、最も不安に感じることはなんでしょうか?
恐らく、多くの人にとっては
売上が立つのか?
ひいては
食っていけるのか?
(生計を立てれるのか?)
ということではないかと思います。
少なくとも、僕はそう
でしたね。
なにせ、学習塾を開業する際に一番不安だった事は
ちゃんと生徒が集まるのか?
ということでしたから。
(いや、今も現在進行形で不安なままですけどね…)
ぶっちゃけ
「集まるのか?」
とかいう受け身的な思考では、個人事業主・フリーランスとして生きていくのは非常に大変でしょう。
個人として生計を立てるということは、何をするにも全て自分で行動し、それに伴う責任も全て自分で負うということ。
責任を負うことを恐れて何も行動しなければ、自分の事業を知ってもらうことは勿論、売上を上げることなど出来るはずがありません。
商品・サービスを提供して顧客に満足してもらい、その対価としてお金を戴くためには
どうやって生徒を集めるのか?
という思考を持って、積極的に行動すべきでしょう。
何か、自分で書いていて
胸に刺さるものが…。
ま、まぁそういうわけで、本記事では主に僕が学習塾を開業・経営する上で行ってきた広告・宣伝の方法をご紹介していきます。
学習塾と言いましたが、殆どは業界・業種に関わらず実行できることなので、これから独立開業を考えている全ての方々にとって参考になるはずです。
どうか最後までご一読いただきますようヨロシクお願いします☆
無料でできる広告・宣伝
でも、お店の宣伝費用って
お高いんでしょう?
確かに、そんなイメージ
ありますよね。
ところが、意外にも
一切費用をかけずに自分の事業を宣伝する方法は結構あるんです。
広告・宣伝は大事ですが
お金を得る為にお金を使う
ということに抵抗を感じる気持ちもメチャクチャ分かります。
それに、何でもバカスカ費用を注ぎ込めば良い効果が出るわけではありません。
以下では無料で行える広告・宣伝方法5選をご紹介していきます。
ホームページ・ブログ
個人的に、お店を開く以上これはマストだと思っています。
田舎に行くと地域住民からの口コミや紹介だけで繁盛している店もありますが、それは極めて稀なケースと考えた方が良いでしょう。
べ、別に羨ましくなんか
ないんだからねっ!
ホームページとブログの重要性については、過去記事で既に紹介済みですので本記事では割愛しますが、ご興味ある方は是非ご覧くださいませ↓
【関連記事】
「ホームページ作成ツールはどれがいいのか? ~選ぶ基準と注意点~」
「ブログは無料で作成しても大丈夫? ~ブログ作成ツールの選び方~」
「個人塾ホームページに必要な内容とは?必須6項目+重要4項目紹介☆」
ホームページもブログも、無料で作成できるものと有料のものがあります。
有料版の方が機能面やサービス内容などが優れているのは事実です。
しかし、特に強い拘りがあるわけでなく、あくまで広告・宣伝の一手段として用いる程度なら無料版でも問題ないでしょう。
Googleビジネスプロフィール
Googleビジネスプロフィールとは、Googleの検索結果ヨコやGoogleマップ上に店舗情報を掲載することが出来る無料ツールです。
日本における検索エンジンのシェア率はGoogleが80%と、大多数の日本人が日々ググっているだけに、ネット上で店舗の広告・宣伝をするのに欠かせないツールと言えるでしょう。
あのYahoo!でも10%
程度らしいですね。
住所や営業時間、サービス内容、写真といった基本情報の掲載ができるだけでなく、季節のイベントやクーポンなどの最新情報を投稿することも可能。
さらに、他人のデバイスから表示・閲覧された回数を計測するアクセス解析機能に、簡単なホームページを作ることのできるホームページ作成ツール機能も備わっています。
正直これが無料なんて信じられないくらい素晴らしいツールです。
流石Google大先生!
個人塾では、ホームページやブログを作っても検索で上位表示は中々されません。
ですが、Googleマップに店舗情報が登録されることで、その悩みは殆ど解決します。
というのも、Googleで「地名 塾」と検索されたら、検索結果の一番上にはGoogleマップに登録された周辺の塾が表示されるからです。
ネットで学習塾を探す人が最初に検索する時って、大抵「地名 塾」辺りで調べるんじゃないでしょうか。
つまり、ネットで塾を探す人の目に止まる確率が非常に高いということです。
無料の上にSEO対策不要
とか、もう神ですね。
Googleアカウントさえあれば登録するのに大した手間もかかりませんので、独立・開業する際にはホームページやブログの作成と同様に必須の広告・宣伝ツールと言えるでしょう。
SNS
ブロガーも御用達の宣伝手段ですね。
不特定多数の人に宣伝できて、拡散してもらうことで更に大勢の人に自分の投稿内容を伝えることが出来ます。
有名で利用者の多いSNSというと以下↓の3つですかね。
子供を持つ保護者世代の方々は、いずれか一つ以上は利用している可能性が大いに期待できます。
ここから即入塾に繋がることは少ないでしょうが、プロフィールからホームページやブログへのリンクを貼ることで、サイトを閲覧して貰える確率が高まるでしょう。
被リンクによってサイト
の評価も上がりますから
一石二鳥ですね。
ただ、塾を開業する地域によってはSNSが浸透していないこともあり、その場合は大きな効果を望めないかもしれません。
(田舎とか、ね…)
SNS上の検索機能を使って、周辺地域の利用者がどれだけいるか調べてみるといいでしょう。
口コミ・レビュー・比較サイト
沢山の塾が紹介されていて、塾の情報とあわせて評価やレビューを見ることが出来るサイトですね。
有名どころは
・塾ナビ
・塾シル
の2サイトですが、これらは有料です。
それも、塾の掲載に月額料金がかかったり、サイトを通して資料請求や電話での問い合わせがある度に追加費用が発生します。
諸々の費用を合計すると
結構えぐい出費に…。
また、大手塾の方がサイト内検索でも上位に表示されますので、規模の小さな個人塾は圧倒的に不利です。
ある程度の集客が見込めるという確信があるのなら別に構いませんが、そうでなければ以下で挙げるような無料のサイトを利用するのが無難でしょう。
店舗情報や連絡先掲載の他、リンクを貼ることもできますから、ホームページへの誘導やSEO対策としても使えますよ。
ちょいちょい有料プランがあったりしますが、上記のサイトはいずれも基本情報であれば無料で掲載してもらえます。
※ただ、サイトによっては登録後に確認の電話がかかってきて、ナチュラルに有料プランを勧めてきますので注意しましょう。
まぁ無料で掲載してもらう
立場ですから、文句は言え
ませんけど…。
とりあえず、有料プランへのお誘いは丁重にお断りする心の準備をしておくと良いですよ☆
友達紹介・口コミ
学習塾を経営する上で特に重要な宣伝手段となります。
実際に僕が学習塾を経営している感覚としては、お問い合わせの半数以上は友達からの紹介や口コミです。
特に個人塾は、大手塾のような知名度や実績が皆無なので、塾を検討する保護者の立場からすると入塾のリスクが非常に大きく感じるでしょう。
そうなると、実際に通っている生徒・保護者からの口コミや紹介でもない限り、敬遠されるのは至極当然とも言えますね。
何せ愛する我が子の成長
に関わることですから。
ただ、友達紹介というと塾側から生徒に紹介を促すことを想像する方もいるのではないでしょうか?
「生徒・保護者に紹介を頼むのは何だか気が引ける…」
という後ろめたい気持ちを抱いてしまうのも分かりますが、友達紹介は何も強要したり騙したりするのとは違います。
実のところ、友達を紹介してもらったり口コミを広げてもらうのに特別な根回しは必要なく、ただ塾として当たり前のことをすればいいのです。
一人でも他の広告・宣伝手段で入塾してくれたら、後はその塾生に全力を注いで指導を行う、ただそれだけ。
友達紹介や口コミというのは、塾側から催促して行ってもらう行為ではありません。
指導による学力向上や勉強習慣の改善で顧客満足度が高まった結果、生徒・保護者から自発的に行っていただける好意です。
本当に有り難い…!
友達紹介してくれたらクオカードや図書カードをプレゼントするなど、特典を付けるのは戦略として良いと思いますが、それは塾として教育・指導が適切に行われていることが前提になります。
ですので、開業初期は下手な小細工をするよりも、目の前にいる大切な塾生・保護者と真摯に向き合って信頼関係を築くのが良いでしょう。
有料でできる広告・宣伝
以上、ここまでは無料で行える広告・宣伝方法でしたが、以下では少なからず費用がかかる内容とな
ってきます。
ふ~ん、じゃあ
もう戻r――
ちょちょちょっ!?
待って待って!!
確かに起業・独立し立て時期は、何かと資金面で不安が大きいかと思いますが、それでも塾を開く上で最低限かかってくる広告・宣伝費はあります。
以下で紹介するのは、一部を除いて大多数の塾が行っている方法ばかりです。
それに、たとえ今は行わないにしても、いずれ必要となることもあるでしょう。
というわけで、ぜひ最後
までご覧ください☆
マジお願いします…!
看板・カッティングシート
これは学習塾に限らず、実店舗を構えて商売をするには欠かせないかと思います。
正面入口の上あたりに掲げるタイプの大きなプレート看板をイメージしがちですが、実は看板の種類って想像以上に多種多様。
よく見かける看板の種類は↓これらではないでしょうか。
種類毎にそれぞれ特徴がありますので、どれが最適とか万能といったものは正直ありません。
と言っても、まぁ個人で始める小さな塾で↑こんなに沢山の看板を設置しようとは思いませんよね。
なので、↑画像あたりから看板の特徴や自塾・周辺建物の雰囲気を考慮して一つか二つ選ぶのが無難かと思います。
開業してしばらくの間は、
正面入り口側の壁面に一つ
あれば十分でしょ。
ちなみに、窓に
「入塾募集」
「体験無料」
とかって書いたカッティングシートを貼るとメチャクチャ塾っぽさが増すのでオススメですが、カッティングシートも業者に頼むと意外と費用がかかります。
かと言って、ホームセンターで材料を買って自作するのは結構ハードルが高いでしょう。
ということで、僕はA4のコピー用紙にPowerPointで作成・印刷した文字をラミネート加工して、教室内から窓に貼っています。
これなら簡単で安価にカッティングシート風の仕上がりになって良いですよ☆
のぼり
こちらも看板と同じく、実店舗を構えるなら必要となるでしょう。
広告・宣伝効果はモチロンですが、のぼりには他にも大事な役割があります。
それは営業中アピールです。
夕方以降の外が暗い時は、塾内を明るくすることで営業中であると分かりますが、土曜や祝日の昼間はそうもいきません。
そんな時、のぼりが立っていると
「あ、営業してるんだな」
というのが一目で分かります。
逆に、もしこれで営業して
なかったら「何やねん」
って感じですよね。
たとえ通りがかりに塾を見つけて興味を持ってもらえても、外から見て営業しているのか分からない店に入るのは相当な勇気が要るものです。
OPEN・CLOSEと書かれたドアプレートでも代用できますが、出来れば車からでも目に付きやすい、のぼりを立てる方が効果的でしょう。
チラシ
塾の周辺地域に絞って新聞折込やポスティングをしたり、最寄りの学校で校門配布を行ったりと、何かと使える広告・宣伝ツールの王道です。
塾の周辺にある地元のスーパーや飲食店などに頼んで置いてもらうのも良いですね。
僕の塾は、それで結構
問い合わせ来ましたよ。
ただ、難点は
作成するのに手間がかかる
ということ。
チラシの作り方については過去記事で詳しく紹介していますので、よければ是非ご覧ください↓
慣れれば自作でも短時間で案外それっぽく作れますし、デザインセンスが絶望的な方にはクラウドソーシングサイトで外注するという方法もあります↓
新聞折込やポスティングについては
「ラクスル」
ならチラシの印刷とまとめて注文できるから便利ですよ。
僕も毎回利用してます☆
WEB広告(オンライン広告)
一言にWEB広告と言っても、その種類は様々です。
よく見るWEB広告の中でも、広告表示エリアを絞り込めて個人塾の宣伝に使えそうなのは、大体↓のようなものになります。
【Google広告】
①リスティング広告
Google検索エンジンで検索した時に、ページの上部・下部に表示される広告。
②ディスプレイ広告
YouTubeやライブドア、BIGLOBEサイト等に表示される画像付き広告。
【Yahoo!広告】
①リスティング広告
Yahoo!検索エンジンで検索した時に、 ページの上部・下部に表示される広告。
②ディスプレイ広告
ニコニコ動画、Yahoo!関連サイト等に表示される画像付き広告。
【Facebook広告】
FacebookやInstagram内に表示される広告。
【LINE広告】
LINE関連サービス画面に表示される広告。
上に挙げた広告手段は、いずれも広告配信エリアを都道府県・市区町村まで絞り込むことが出来ますから、個人塾の宣伝に十分利用できます。
広告の種類によっては年齢や性別、子供の有無などによる絞り込みも可能です。
SNSによる宣伝と同様に、田舎や一部の地方では効果が薄い可能性もありますが、一つの選択肢として持っておくと良いでしょう。
今や田舎でもネットは
欠かせませんからね。
DM・郵便局の販促サービス
あまり一般的な認知度は高くないかもしれませんが、郵便局ではビジネス向けの販促サービスを行っています。
はがきや封書によるDMや手紙などを町丁目の地域単位で郵便局員が配達するため、新聞折込と違って新聞を購読していない家庭にも届けてもらえるという便利なサービスです。
最近は新聞をとらない家庭
も増えてますからね。
郵便局が扱っている販促サービスは以下↓をご覧ください。
DMの発送を代行する業者も沢山ありますので、ご利用する際には比較・検討してみると良いでしょう。
郵便局よりも費用はかさみますが、DMのデザインや製作を自分で行うのが難しいという方は、そういった作業も含めて代行業者にまとめて依頼するのもアリですね。
最後に
というわけで、いかがでしたか?
開業前で一番不安なのは
本当に生徒が集まるのか?
そう言う人が多いでしょう。
学習塾は、たとえ1人でも入塾してもらえたら、後は自分の腕次第で口コミ・友達紹介によって自然と生徒は増えていくものです。
指導技術や教室管理能力、
人柄に問題がある場合は
お手上げですけど…。
ただ、開業当初の知名度が全く無い状態で、その最初の1人に入塾してもらうハードルは決して低くはありません。
上記で挙げたような広告・宣伝手段を参考に、自分の開業地域に合った適切な方法で集客していけば、あなたの塾に魅力を感じて入塾してくれる方がきっといるでしょう。
この記事が、個人塾を開業する皆さんの不安を少しでも取り除くきっかけとなれば幸いです。
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