突然ですが、皆さんは集中力が高い方ですか? それとも低い方ですか?
僕は今まで集中力には割と自信があったのですが、最近では「実は人並みより低い方なんじゃないか?」と不安になってきました。
というのも、このブログを開始してから「1日1記事投稿」を目標として今まで何とか続けられてはいるものの、ブログ記事を書いている途中に何度も何度も休憩を挟んでしまうからです。
そりゃもう、何かと理由をつけては執筆の手を止めて他の事しているという体たらくぶり!
最初はブログのネタ探しとか情報収集を目的に検索・サイト閲覧していても、気付けば単なるネットサーフィンになってることもしばしば……。
一番最悪なのは
「ちょっとだけ休憩」
といってソファーに寝そべった場合ですね。
で、その後どうなるかは…
ご想像にお任せします。
(おそらく想像の通りですから)
僕のブログ記事1本の平均文字数は2,915字、まぁザックリ3,000字としましょう(サラッと少し盛る)。
※2021年5月24日現在の記録です。
では、その3,000文字の記事を書くのにどれくらいの時間がかかるのか?
大体4,5時間ですかね。
えっ、そんなにかかるの?
それって、やっぱり集中
できてないからじゃ…。
そう思いますよね?
僕もそう思いました。
ただですね、一つだけ知っておいて欲しいんですが、ブログって”すぐに執筆を始めて終わったら投稿”というわけにはいかないんですよ。
(ここから言い訳タイム)
記事に必要な情報・画像・アフィリエイト広告の収集や、記事全体の構成を考えたり文字の装飾を決めたりと、書くだけじゃなく他にも色々な作業があって意外と大変です。
よくSNSや広告なんかで
1日1時間ブログを
書くだけで、月収
なんと10万円!
とかって宣伝してるのを見ますが、それは過去に時間をかけて有益な記事を沢山書いたからであって、ずっと楽して稼いでるわけではありません。
(そんなに楽なら皆がブロガー目指しますし、皆が大金持ちになりますから)
twitterなんかで他のブロガーさん達が話しているのを陰でひっそりと聞いていても、記事1本にかなりの時間をかけている人が多いようです。
それこそ4,5時間はざらで、中には8時間近くかかっている人もいるとのこと。
だから、多少は僕の要領が悪いとかの問題があるとしても、僕だけ集中力が極端に低いということではないと思うんですよ。
以上、ここまで言い訳タイムでした。
というわけで、僕は自分の執筆時間に疑問と不安を抱きつつも、根本的な原因が他にあるんじゃないかと思うようになりました。
そして最終的には
「ブログ記事1本分を書き上げる間ずっと集中するというのがそもそも無理ゲーなんじゃないの?」
と、あたかも自分自身をフォローするかのような考えに達して色々と調べてみることに。
その結果、実はブログなどのPC作業に限らず、人間が集中を持続できる時間には限界があるということが様々な研究の結果で明らかになっているのを知り、どうせならこのことを勉強にも当てはめようと思い、今回の記事を執筆した次第です。
塾の授業時間とポモドーロ・テクニック
ってな訳で(ちょっと強引ですが)、今回は
学習塾における授業時間はどれくらいに設定するのが最適なのか
ということを、知る人ぞ知る「ポモドーロ・テクニック」を参考に考えてみました。
一般的な学習塾における授業時間も合わせて紹介しますので、これから起業・独立して塾を開業する予定の方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
一般的な塾の授業時間は?
まず前提として、学習塾に関わっている皆さん(塾講師の方や通っている生徒・保護者の方々)、自分が勤めている・通っている塾の授業時間ってどの位ですか?
目安として参考までに、大手を中心とした一般的な学習塾では、集団指導の場合は1教科あたり大体40分間前後で、個別指導の場合は1コマあたり80分間または90分間の設定になっています。
ただ、コレが妥当というか適切かと言われると正直
う、う~ん…。
と悪い意味で唸ってしまいそうです。
集団指導の方は学校の授業と同じ位なので割と丁度イイ感じがするのですが、ぶっちゃけ個別指導の方は長過ぎると思いません?
こんなの、通塾を考えているご家庭が見たら体験する前に諦めるという子がいても不思議じゃないと思います。
子どもだけじゃなく、保護者から見ても
うちの子が80分間も集中できるかしら?
って不安になるのではないでしょうか?
(実際、体験授業の事前面談なんかでは「授業についていけるか?」と同じ位よくある質問ですし)
おそらく、多くの塾講師の方々だって思ってますよ。
いや絶対途中で
ダラけるから!
っていうか、大人でも80分間ずっと集中して勉強(または仕事)とか相当キツイでしょ?
僕だって、一度に80分間も集中出来てたらもっと文字数多くて内容の濃いブログ記事が書けるかもって思いますよ。
(でも、どうしても途中で、ね。人間だもの)
実際に個別指導をしていると、やっぱり途中で集中が切れるケースが多くて、授業の間に5分程の雑談や休憩をはさんじゃいますね。
まぁその雑談も生徒とのコミュニケーションをとるための大切な時間と言えるっちゃ言えるのですが……。
それなら最初から休憩時間
を別に設定しておいた方が
メリハリがついて良い
んじゃないかなぁ?
なので、現在の僕の塾では従来型の個別指導ではなく自立型個別指導の形で指導を行っており、授業時間は1コマ50分間で設定してあります。
(指導形態が自立型個別指導の場合でも、映像授業が主体の場合は授業時間が80分間や90分間というのもザラにあるようですけど……)
※塾の指導形態については以下の記事に詳しく記載していますので、未読の方は是非ご覧ください↓
ポモドーロ・テクニックとは?
じゃあ「一般的にはどのくらいの授業時間がイイのか?」ということで参考にしたのが見出しに書いた
ポモドーロ・テクニック
これはイタリアのコンサルタントであるフランチェスコ・シリロさんが提唱した時間管理術で、その基本的な方法は
①作業の達成目標を決める。
②25分間、作業に集中する。
③5分程度の休憩をとる。
④上記②・③を4サイクルしたら
20分前後の長い休憩をとる。
以上です。
この25分間の作業⇔5分間の休憩というサイクルが生産性や効率性、持続性の面から最も優れているとのこと。
既に世界中の企業や団体、個人の間で実践されているもので、日本ではメンタリストのDaiGoさんが著書の中で紹介したのがキッカケで広まったようです。
※お恥ずかしながら、そもそも僕は
DaiGoさん自体を知りませんでした。
最初に聞いた時は
ダイゴ? あの『ウィッシュ』の人?
とか思いましたから。
(両ダイゴさん方、大変失礼致しました)
ポモドーロ・テクニックの特徴とデメリット
このポモドーロ・テクニックであれば、一度に続ける勉強時間は25分程度。
これなら小学校低・中学年の子でも何とか集中が続きそうですね。
また、意外にも5分間の休憩が重要なポイントのようで、この5分間はなるべく作業と全く関係の無い事をして脳を休ませること。
すると、次の作業に対する意欲や生産力の向上に繋がるらしいのです。
だけど、もし休憩時間になっても勉強が中途半端でキリの悪い所だった場合、どうすればいいかってなると判断が難しいですね……。
だって気になるじゃないですか。
モヤモヤして休憩どころじゃなくなる子もいるかもしれません。
(そういった感情があった方が、休憩前後の勉強内容がより記憶に残りやすくなるそうなんですが、子どものことを考えると少々心が痛い……)
せっかく集中している時に
休憩時間になったりしたら
中断させるのは勿体無い
気もしますからねぇ…。
ポモドーロ・テクニックから考える授業時間
さて、この「ポモドーロ・テクニック」から考えると
学習塾の授業時間は25分間
合間の休憩時間は5分間
という結論が導き出されました。
…コレ、いけるの?
いやまぁ、確かにこれだと生徒・講師の時間管理が非常に煩雑になりそうです。
正直、僕はこの時間割で授業したいとは思いません。
というか、してません。
(僕の塾の授業時間は50分間、そして合間の休憩時間は10分間です)
ただ、基本的には難しいですが講習会やテスト対策講座などの普段の授業とは時間割が異なる場合や自習中の学習管理には、このテクニックを活用する余地は十分にあるかと思います。
また、普段の仕事や勉強など、自分で進捗管理を行う際に効率良く集中して作業するのにも有益な情報であることは確かですので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?
最後に
というわけで、いかがでしたか?
一般的な学習塾の授業時間は50分~90分ですが、ポモドーロ・テクニックから考えると、それだけの時間ずっと集中を維持するのは困難と言えそうです。
なので、それぞれの塾では子ども達の集中が途切れないように様々な工夫が施されています。
途中で軽い雑談や休憩
を挟むとかですかね。
ポモドーロ・テクニックに従うと授業時間は25分刻みということになりますが、スタッフ・生徒管理が煩雑になることを考えると難しいでしょう。
ただ、このテクニックの考え方は学習において非常に有益で、塾においても少なからず応用できる知識です。
子ども達の集中力や管理体制を加味して、皆さんの理想とする教育が実現可能な授業時間を考えてみて下さい。
この記事が、少しでもその助けとなれば幸いです。
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