「才能があろうがなかろうが、そんなの どうでもいいじゃないですか。わたし今、努力が楽しいです」
by 有坂真白
(「蒼の彼方のフォーリズム」より)
アニメ・漫画の名言を紹介する「名言の泉」カテゴリー第22弾!
今回はゲーム原作で漫画化・アニメ化もしている「蒼の彼方のフォーリズム」から、ヒロインの一人である有坂真白のセリフをご紹介します。
さて、まずはじめに一言
僕は
才能という言葉が大っ嫌い
です。
自分に才能が無いから
僻んでるとかじゃない
ですよ、ホントに。
こんなことを言うと
「遺伝学的には~うんたらかんたら」
みたいな批判を浴びるかもしれません。
確かに、昨今では遺伝学の発展により様々な能力が遺伝の影響を受けていると考えられています。
スポーツの能力は85%が遺伝
数学の能力は87%が遺伝
音楽の能力は92%が遺伝
意外なところでは、性格や収入なんかも遺伝の影響を受けるとのこと。
こんなこと聞いたら、
努力とかバカらしく
なってしまっても無理
はないですよね。
ただ、これは僕が塾で子供達を指導して感じていることなんですが
小中学生は遺伝とか才能とかで能力が左右する段階じゃない。
そりゃあ、トップアスリートやノーベル賞受賞を目指す大学生・社会人とかってなると、遺伝的な要因も多少はあるのかもしれません。
ですが
こと小中学生が部活動や塾で努力する分には何ら気にする必要はない
と思っています。
だって、子供達を見ていたら
ちゃんと努力している子は成績が伸びる
何だかんだ怠けてる子は成績が伸びない
って、ハッキリしてますから。
いやいや、世の中には
本当に頑張っていても
報われてない子だって
いるんじゃないの?
人と人が競うスポーツとかだったら、多少運に左右されることもあるでしょう。
でも、勉強は運なんて関係ありません。
「たまたまケアレスミスした」
「問題との相性が悪かった」
なんて言うのは、練習不足を棚に上げた言い訳です。
メチャクチャ勉強時間が多いのに成績が伸びないというのは、自分で考えて工夫することができていない、ただの作業になっている可能性が高いでしょう。
※何らかの知的障害がある等、自分ではどうしようもない原因がある場合は除きます。
そんなに努力しなくても
質を良くすれば効率いい
んじゃないの?
質を良くするというのは、ある程度の量を本気で取り組む中で、自ら考え工夫した結果として身につくものです。
努力しない言い訳にはなっても、努力しなくていい理由にはなりません。
(勉強の量と質については、以下の記事で詳しく解説していますので、よろしければご一読ください)
【関連記事】
「勉強は量と質どっちが大切か?」
と、ここまで散々
「小中学生に才能とか遺伝は関係ない、努力が大事」
みたいなことを暑苦しく語ってきましたが
どっちが正しいとか
正直そんなこたぁーどうでもいい!
勉強とかスポーツに夢中になって努力するのって、本来とても楽しいことじゃないでしょうか。
勉強でもスポーツでも、
最初から嫌いな人なんて
いないですよね。
それなのに、周囲の人や環境などによって強制され義務感を抱いてしまうと、途端に楽しめなくなってしまいます。
楽しくない、でもやらなきゃいけない。
才能というのは、そんな苦しみから逃れるために生まれた言葉だと考えられないでしょうか。
よくテレビでアスリートやタレントの方達が言われてますよね。
「あの人は才能がある」
なーんて。
あれ、言われてる当人達
に対して失礼だと思うん
ですけど、どうですか?
純粋に相手をリスペクトして言っている場合もあると思いますが、そうでない人も決して少なくないでしょう。
彼ら彼女らの努力や苦労を蔑ろにするだけじゃなく
「自分とは違う」
「自分には無理」
そういった諦めの気持ちを、才能という言葉で誤魔化しているように感じてなりません。
他人と比べなくていいんです。
能力の高い低いも、ましてや遺伝や才能といったことも、何も気にすることはありません。
努力することを素直に楽しみましょう。
読者の皆さんが、才能という言葉に縛られず、自由に努力を楽しめることを願っています。
コメント