勉強は量と質どっちが大切か?

量と質 教育・学習
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 日々勉強している小中学生・高校生の誰しもが抱く疑問

 それは

「勉強は量と質どっちが大切か?」

ということ。

 一生懸命努力している子も、楽して成績を上げたいと思っている子も、その疑問に対する答えを知りたいのではないでしょうか?

 本記事では、まだまだ未熟ながらも現役で学習塾の塾長を務めるゆうき塾長が、これまでの指導経験に基づいて上記の疑問に答えていきます。

 まず最初に結論を言うと

「どっちも大切」

です。

………。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

ちょ、ちょっ!

ページ戻るのは

ちょっと待って!

 何も
「無難なこと言っとこう」
ってわけではなく、ちゃんと理由があるんです。

 それに
「どっちが大切か」
という
重要度
で見たら、どちらも同じくらいですが
「どっちが先か」
という
優先度
同じじゃありません

 そこで、以下では
勉強の量と質それぞれ大切な理由
量と質で優先度が違う理由

を順に解説していきたいと思います。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

教育関係者の方だと共感

いただける部分もある

のではないでしょうか。

※逆に批判・異論があったらスミマセン。
まぁ教育観の違いと受け取って下さい。

 勉強の悩みを抱えて行き詰っているという生徒の皆さん、および保護者の方々は是非ご覧くださいませ。

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勉強の量と質が大切な理由

 勉強の量と質について
「こっちが大切」
とハッキリ答えられないのは、どちらにも大切な理由があるからです。

 そして、そのどちらの理由も同じくらい大切なだけに、優劣をつけるのはナンセンスというもの。

 むしろ、優劣をつけてしまうことでどちらかに固執して、どちらかを蔑ろにしてしまうリスクさえあるでしょう。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

特化型が有利なのは

ゲームだけですよ。

 両者それぞれの大切な理由を知るのは、一方に偏った考え方をしない為に必要なことと言えます。

 それでは、順に見ていきましょう!

なぜ量が大切なのか?

 量をこなすというと、英単語や理科・社会の重要語句を覚える時に、何度も繰り返し読んだり書いたりする勉強を思い浮かべませんか?

 または、算数・数学の計算問題をひたすら解く、多くの物語文や説明文を読んで要約するなども量をこなしていると言えるでしょう。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

「コツコツ地道に」

ってイメージですかね。

 これらの行為には

覚えること
慣れること

という、主に2つの意味があります。

 英単語や熟語、語句に限らず、人間は覚えることを何度も繰り返さないと記憶が定着しにくいのです。

 ※過去記事で「繰り返し学習すること(復習)の重要性」について書いていますので、よければ是非ご覧ください。

 特に、グラフ付きで紹介した「エビングハウスの忘却曲線」を見ると、人間の記憶のメカニズムが視覚的に分かり易いですよ↓)

 また、繰り返すことによって
「頭で覚える」
だけでなく
「身体に覚えさせる」
つまり
「慣れさせる」
ことも可能です。

 これは計算や要約などの勉強に関してだけでなく、スポーツについても同様のことが言えます

ゆうき塾長
ゆうき塾長

自転車に乗るのも、何度も

繰り返し練習しないとムリ

ですからね。

なぜ質が大切なのか?

 質の高い勉強というと「すごく勉強に集中できている状態」がパッと思い浮かぶ方もいるかと思います。

 他にも
音読など五感を使って覚える
他の知識と関連付けて覚える
といった、勉強のテクニックについて考える人もいるのではないでしょうか。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

五感を使う勉強テクニック

については、改めて記事に

したいですね。

 指導者の立場から考えると、生徒の理解度に合った適切な内容・難易度の問題を選ぶというのも、勉強の質に大きく関わってきます。

 集中するためには周囲の環境や自分の気持ちを整える必要がありますし、テクニックや問題選択も意識して行動しなければなりません。

 勉強に集中できる環境については、過去記事で「勉強に集中できる雑音の大きさ(環境音)」について書いてますので、未読の方はよろしければ是非ご覧ください↓

 こういった勉強の工夫をすることで

勉強時間に対する、理解した・身に付いた知識の量が多くなる

という成果が少なからず得られるでしょう。

 つまりは
勉強の効率が良くなる
ということです。

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勉強における量と質の優先度

量と質

 ここまで見てきた通り、ちゃんと量も質も必要な理由がありました。

 こういった理由も考慮した上で、皆さんは「どちらの方が大切か」を決定し、理論立てて説明することができるでしょうか?

ゆうき塾長
ゆうき塾長

僕はムリですね

 ただ、どちらが大切ではなく

「どちらが優先か」

であれば、これまでの指導経験上ハッキリと断言できます。

 です。

 重要度は同じくらいですが、優先度は量の方が高いでしょう。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

でも異論は認めますので、

どしどしコメント下さい。

※スパムコメントはやめてね。

 以下では「量が優先な理由」「質を優先してはダメなのか?」について、順に解説していきます。

 それでは、どうぞ!

量が優先な理由とは?

  結論から言うと

量をこなしていく中で徐々に質が高まっていくからです。

 そして、上手くいけば

量をこなして質が高まる
→質が高まるとより量をこなせる
→より量をこなせると…(以下略)

というような好循環が見込めるでしょう。

 このように、ある程度の量を積み重ねると質にも変化が起こる現象「量質転化の法則」と言います。

(これはドイツの哲学者ヘーゲルが説いた考えで、もともとは自然現象に関する物理学の法則ですが、勉強など他の事象にも当てはまると頻繁に引用されているので紹介しました)

 勉強をしていく中で、少しずつ自分に合った勉強法、記憶に残りやすい覚え方を身に付けていくものです。

 スポーツなども同様で、多くの練習を重ねていく中で自然とスムーズな身のこなしや正しいフォームを学んでいきます。 

ゆうき塾長
ゆうき塾長

自転車に乗るのも、失敗

を繰り返す中で体の使い方

やコツを学ぶから乗れる

ようになるんですね。

 ※ただし一つだけ注意点があります。

 それは、量をこなせば質が高まるからといって、何の意識もせず漠然と量だけ増やしても効果が薄いということです。

 要は
頭カラッポにして作業のように練習してもダメ
ってことですね。

(まぁ経験から得られる質というのも多少はあるので、全くムダとまでは言いませんけど…)

 重要なのは
質を高めようという意欲を持って量をこなすこと

 その点を理解していないと、いっぱい時間をかけて勉強しているのに、なかなか成績が上がらないという事態に陥ってしまうことになるでしょう。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

そういう子、クラスに

一人はいそうですね…。

 ぜひ塾に来て欲しい…!

質優先はダメなのか?

でも、まずは質を高めて

から量をこなした方が

効率良くない?

ゆうき塾長
ゆうき塾長

あーね。

気持ちは分かります。

 行動力が無い慎重派の人に多そうですが、まずは入門書やガイドブックを熟読して、それから行動した方が上達が速いんじゃないかってことですね。

(僕もそのタイプだったりしますが…)

 確かに、ごく最低限の知識は先に知っておいた方がいいでしょう。

 しかし、この質優先な考え方の問題点は
「近道したい」
とか
「裏技的に楽したい」
という気持ちが少なからずあることです。

「効率」という聞こえの良い言葉を盾に、あたかも頭の良いスマートな道を行っているように思わせつつも、内心では少しでも量を減らしたいと望んでいる。

 その結果、質を求めるだけで練習を怠ったり、一時しのぎの知識や小手先のテクニックに頼ってしまう

ゆうき塾長
ゆうき塾長

皆さんの周りにも一人は

いませんか?

 量をこなさず高められる質には限界があります

 本当に楽をしたいのなら、量をこなす中で
楽したい
→だから工夫しよう

という意欲を持って練習に励むしかありません。

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最後に

 というわけで、いかがでしたか?

 勉強やスポーツにおいて、量と質どちらも大切ではあるものの、まずは量をこなすことが重要です。

 ですが、誰からのサポートもなく一人で勉強・練習を行っていると、身体を動かすだけの作業になってしまうことも多いでしょう。

 練習に取り組む姿勢へのアドバイスメンタルケアを適切に行い、量質転化へとつなげてくれる指導者・教育者がいると心強いですね。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

僕もそんな教育者を

目指したいです。

 この記事が、一人でも多くの人の努力が報われる助けとなることを願っています。

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