「答えの最短は 確かに 分かる人に聞くことかもしれない。けど、最短が最善であるかは 一概には言えないと思わない?」
by 朝倉涼子
(「涼宮ハルヒの憂鬱」より)
漫画・アニメの名言を紹介する「名言の泉」カテゴリー第24弾!
本日ご紹介するのは、原作のライトノベルが全世界シリーズ累計発行部数2000万部を突破した大ヒット作「涼宮ハルヒの憂鬱」の登場人物である朝倉涼子のセリフです。
小中学生、高校生の皆さん。
分からない問題があったらどうしますか?
早々に諦めて別の問題に移る?
自力で解けるまでひたすら頑張る?
すかさず誰か分かる人に質問する?
きっと、人によってそれぞれだと思います。
テストとかだったら
適当に解答欄を埋める
という子もいるかな。
それでは続いて、保護者や教育者の皆さん。
子供から分からない問題の質問をされたらどうしますか?
早々に解答を教える?
教科書や参考書を読ませる?
考え方やヒントだけ教える?
これも、人によってそれぞれだと思います。
流石に「知るかっ!」
とか言って突っぱねる人
はいないですよね?
ただ、教育者の中では常識(?)とも言えるタブーが存在することをご存じでしょうか?
それは
「すぐに答えを教えるな!」
というもの。
特に自立型個別指導の形態をとる塾では、「子供達に自立して学習する力を身につけさせる」事が一つ大きな指導理念にありますので、上記タブーを遵守している塾が多いです。
一方で、1:1~1:3で授業する個別指導の形態をとる塾では、面倒見の良さや手厚さを売りにしていますので、どうしても教えない指導が徹底できない場合もあります。
(塾の指導形態については、以下の記事で詳しく解説しています↓)
僕も、なるべくすぐには
答えを教えないよう気を
つけているつもりです。
では、なぜすぐに答えを教えるのはNGなのかというと
自分の頭で考えなくなるから。
分からない
→訊く
→答えを教えてもらう
こんなことを何度か繰り返していたら、誰だって思いますよ。
「なんだ、わざわざ頑張って自分の頭で考えなくても、ちょっと分からない問題があったら教えてもらえばいいんじゃん☆」
なーんて。
でも、それでちゃんと
分かるようになるなら
別にいいんじゃない?
訊いて分かるだけでは
その場しのぎにしか
なりません。
すぐに答えを教えてもらうことの恐ろしさは、訊いて分かったら即そのまま自分の力になったと思ってしまうことです。
しかし、実際は次の日になったらキレイサッパリ忘れてしまうのがオチでしょう。
なぜなら、一時的に分かった程度で問題を止めてしまったばかりに、理解する・出来る・身につくの状態にならなかったから。
ちょっと分かったくらいでは、その問題が解けるようになったとは言えません。
自分の頭で考えて理解し、再び自力で解き直すことを通して出来るようにならなければ、もしまた同じ問題が出ても決して解けないでしょう。
分かっている気になって
実際のところは全然……
ってパターンが一番怖い
ですね。
(分かる・理解する・出来る・身につくの違いについては以下の記事をご覧ください↓)
確かに、すぐに教えてもらえれば早く問題を終えられます。
ですが、それはただ終わっただけ。
自分の頭で考えず答えを教えてもらったところで、学力の向上には殆ど繋がりません。
であれば、たとえ時間や労力はかかったとしても、確実に自分の力となる勉強をした方が圧倒的に効率が良いでしょう。
焦る気持ちを抑え、真摯に問題と向き合い努力を続けていけば、いつか必ず結果が出てくるハズです。
読者の皆さんが、長く険しい道の先で笑える日が来ることを願っています。
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