以前の記事で、「エビングハウスの忘却曲線」をもとに定期的な復習の重要性についてお伝えしました。
また、別の記事では、学校の定期テストが短期的な単元内容の復習に一役買っているというお話もしています。
しかし、ここまで記事を書いてきて何ですが
そもそも、どうやって復習すればいいのか?
という具体的な方法については、全くのノーコメントでした。
ってな訳で、今回の記事では具体的な復習の仕方について、一学習塾の塾長として語っていきたいと思います。
復習の仕方・させ方に悩んでいるという人は、ぜひ最後までご覧ください。
全然全くこれっぽっちも
悩んでいない方は…まぁ
…名言でも見ていって
頂けると幸いです。
(どうか別サイトへバイバイだけはご勘弁ください)
個人塾の塾長オススメの復習法
意味の無い復習とは
ハイ、では早速ですが、日々の勉強に励む皆さん!
ド直球ストレートに尋ねますが
テストや模試、ワーク等で問題を解いた後、どのように復習していますか?
――えっ、何々……
答案の横に解答解説を広げて……
解答の正しい答えを見て……
それを赤ペンで答案に書き写し……
すぐに青ペンで丸を付ける、と。
フムフムそーかそーかナルホドナルホドぉ。
うん、最悪ですね。
というかもう
やる気あるの?
ってレベルで全くもって意味が無い。
(とは言うものの、大手の進学塾に通っているような生徒の中にも、上記と全く同じ復習をする子が割といるんですよねぇ…)
どれだけ受験意識が高く
ても、復習の仕方が全く
分かっていないという子
は結構いるものです。
しかし何というか、上記のやり方ではもう復習ではなく
ただの作業。
それも、近い将来ロボットに取って代わられる類の、頭カラッポにしても出来る単純作業と言っても過言ではありません。
確かに、人それぞれに最適な学習方法が異なるように、最適な復習方法にも少なからず個人差はあるでしょう。
でも、零細ながらも学習塾の塾長として一言だけハッキリ断言しますが
この方法は無いわ。
じゃあどうすんの?
批判ばっかしやがって!
ハイ、ごもっともです、ごめんなさい…。
そ、それでは、少なくとも上記のロボット作業よりは意味のある復習の仕方を、まだ塾講師歴10年弱の若輩者が僭越ながら語らせていただきます。
塾長オススメの復習法
①解答を見ずに間違えた問題をもう一度自力で解いてみる。
②再び間違えたら、その原因・理由を分析して解答の横にまとめる。
③間違えた問題の単元内容を学び直し、類題を繰り返し解く。
以上です。
……えっ?
それだけ?
これだけです。
特別なことは一切ありません。
むしろメチャクチャ普通のことです。
勉強に裏技なんて無いですから。
こんな全然インパクトのない、ごく当たり前の復習の仕方ではありますが、案外キッチリ出来ている人が少ないんですよ。
なぜかというと、なまじ解答と解説があるものだから再度自力で解く気にならない上、解説を読んだだけで理解した気になって満足してしまうから。
実際は、解答・解説を見ただけでは一時的に“分かる”だけで、「理解した」とか「出来た」、「身についた」と言うにはほど遠い状態です。
「分かる・理解する・出来る・身につく」というのは、それぞれ似ているようで全く違います。
「分かる」は浅く知った状態。
「理解する」は深く知った状態。
「出来る」は理解に関わらず知識を活用している状態。
「身につく」は理解して出来る状態。
分かっただけでは殆どの問題は解けません。
(勘や運で解ける程度で、とても実力とは言い難いですね)
理解したからといって、問題が解ける(アウトプットできる)とは限りません。
(スポーツで「入門書を読破しただけでは上手く動けない」というのと同じです)
出来たからといって、問題に関する知識を知っているわけではありません。
(自然と体が覚えているような場合もあり得ます)
例えば、仮に分数÷分数の計算ができてもなぜ逆数のかけ算にして計算するのかについては、意外と分からないという人いませんか?
僕も上手く説明できるか
と言われると正直自信は
ないですけど…。
次のテスト・模試で同じ問題が出題された時に、確実に正解できる力を身につけようと思ったら、上記①~③の順でフルに頭を働かせて復習しないといけません。
そもそも復習というのは
「一度習ったことを繰り返し学習すること」。
そう、学習には繰り返しが大切なのです。
なので「解答・解説でサラッと復習」は言葉の使い方からおかしい!
面倒くさいからと適当に解答を写すだけでは、テストを行った意味が殆ど失われてしまいます。
まずは①~③の方法を試してみて、それから更に自分が覚えやすい復習の仕方を模索してみて下さい。
最後に
ということで、復習の仕方について悩んでいる皆さん。
この記事を読んで何となく復習の仕方を理解した気になって「ハイ終了」ではなく、すぐにでも行動に移して、自分に合った復習の方法を身につけていきましょう!
コメント