復習、大事! 脳の仕組みと忘却曲線から学ぶ記憶のメカニズム

記憶 教育・学習
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 今日のテーマは
「脳ミソが忘れる仕組み」
 カッコ良く言えば
「記憶のメカニズム」
についてです。

 早速ですが、例えば今すぐに英単語を一つ覚えたとしましょう。

 そりゃもうスペル、発音、意味、全て完璧☆って思えるくらいに。

 じゃあ、それがすぐに脳に刻み込まれるのかというと、決してそんなことはありません

ゆうき塾長
ゆうき塾長

そんな簡単に覚えられ
たら、今頃みんな天才
になってますからね。

海馬のはたらきと記憶のメカニズム

 いくら自分では「完璧☆」と思っていても、それは脳にある海馬という「記憶の一時預かり所」に一時的に置かれているだけなのです。

 この海馬君は、脳の下奥あたりにある小指ほどの大きさのもので、外界から入ってくる様々な情報をガンガン記憶して、一時預かり所にドンドン置いてくれています。

 見たもの・聞いたもの・触ったもの・嗅いだもの・味わったもの・感じたこと・思ったこと・考えたこと等々、普段の生活の中で膨大な情報をものっっ凄い速さで覚えていくのです。

 ただ、もし何でもかんでも手あたり次第に記憶していたとしたら、一体どうなってしまうでしょうか?

 例えば
「今日は学校に来るまでの間に8回あいさつした」
「昨日は社会の先生が授業中に57回『えーー』と言った」
「先週の火曜日の朝食はコーンフレークだった」

などなど。

 どの記憶も
正直どーでもいい
ですよね。

 でも海馬君は甲斐甲斐しく自分の所に詰め込んでいく……

 もしも、こんなことが続いたらどうなってしまうのか、きっと想像に難くないでしょう。

 そう、すぐに海馬君の中はイッパイイッパイになってしまいます

 なので、海馬君は僕達の都合などお構いなしに
「大事なモノ」
「そうでないモノ」
これら2つに記憶を独断と偏見で仕分け、大事なモノ以外はすぐに放り捨てる

 つまり忘れるのです。

 もう、むしろどっちかと言うと忘れることをメインの仕事として、せっせと頑張って忘れてくれちゃってます。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

何とも良い度胸
してますね。

 そして、しばらく経った頃には、海馬君が「大事なモノ」と判断したものだけが脳の深くに残っているのです。

 では、海馬君が「大事なモノ」と考えるのは、どのような記憶なのでしょうか?

 皆さんならどうでしょう。

 社会の先生が『えーー』と言った回数、大事だと思います?

 本当に心底
どぉ~~でもいい
ですよね。

 それには海馬君も同意です。

 ただ、皆さん自身が大事だと思うモノと海馬君が大事だと思うモノとは、きっと大きな違いがあるでしょう。

 だって皆さん、覚えようと頑張っても覚えられない事って沢山ありません?

 そう、それはあなたは大事だと思っていたけど海馬君は大事だと思っていなかったということ。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

方向性の違い
ってやつです。

バンドだったら即解散
ですね。

 海馬君の場合は
「間違うと死ぬ」とか
「怪我をする・病気になる」
「生きていけなくなる」といった

生命の危機にあるような「マジで超大切なモノ」だけ。

 だから、英単語や数学の公式などは別に覚えなくても死んだりはしないから、海馬君は瞬く間にキレェ~イに忘れてしまうのです。

(海馬君、実にサッパリした性格です)

ゆうき塾長
ゆうき塾長

ホント良い度胸
していますね。

エビングハウスの忘却曲線

 じゃあ実際、どれだけの記憶がどのように失われていくのでしょうか?

 以下の曲線グラフはエビングハウスの忘却曲線と呼ばれており、海馬君が記憶を放り捨てる(僕達が物事を忘れる)様子を表しています。

 ※この忘却曲線の名前は、発見者であるドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスさんの名前から付けられているとのこと。
Wiki参照☆

 どうでしょう、ご覧いただけました?

 これもうヤバくないですか?

 たった20分の間に42%も忘れちゃうんですよ?

 さらには1日たったら74%忘れるって……。

 しかも残酷かな、本記事の主役である海馬君の働き全人類共通
 こればっかりは努力や根性論ではどうしようもできません

うん…じゃあもう
どうしようもねーな!

勉強やめてゲームでも
しようかなぁ~。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

ちょま、ちょままちょま

ちょっと待って
ちょっと!!

 まだです、まだ手段はあります

 それは

 ドラ●もんに頼む
 海馬君をだます

 つまり、「超大切なモノ」しか記憶に残さない海馬君に、英単語や数学の公式を「超大切なモノ」だと思わせるのです。

 その為にはどうすれば良いのか?

 それは繰り返し覚える、つまり「反復学習する(復習する)」ことです。

 復習がいかに重要、いや必要不可欠であるか、視覚的に分かりやすく表された下の忘却曲線その②をご覧下さい。

 復習を繰り返すうちに、忘れるスピードは緩やかになっていますね。

 その上、グラフでは分かりませんが、実は復習にかかる時間も徐々に短くなっていくのです。

 学校や塾の先生、保護者の方々が口酸っぱく「復習しろ」と言うのも納得ではないですか?

最後に

 以上、定期的に復習することの重要性について、エビングハウスの忘却曲線をもとにお伝えしていました。

「人間は忘れる動物である」というのは紛れもない事実。

 ですが、「定期的に復習をすれば、その記憶は確実に定着していく」という事の方が、もっともっと大切なのです。

 記憶のメカニズムをしっかりと理解した上で、海馬君と一緒に楽しく仲良く勉強していきましょう!

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