前回の記事では
「自宅での勉強はリビングと子供部屋どっちがいいか?」
というテーマで、それぞれのメリットデメリットを見ていきました。
ただ、記事中でも述べましたが
家は勉強するのに適した環境じゃない
全部とは言いませんけど
殆どはそうです。
ということで、今回は
「自宅以外で勉強するならどこがいいか?」
というテーマで執筆していきます。
※あくまで本記事は小学生・中学生・高校生の勉強場所について紹介するものです。
よって、レンタルオフィスやシェアオフィス、コワーキングスペースといった主にビジネスパーソンを対象とした場所は掲載しておりません。
勉強するには良い場所です
けど、如何せんオフィス
とかワーキングとかって
言うてますからねぇ。
おすすめ度★★★の勉強場所
まずは
最もオススメの勉強スポット
から見ていきましょう。
まぁ前回の記事でも
言ってるんですけどね。
それでは、どうぞ!
通っている学習塾の自習室
やはり一番はココでしょう。
お前が塾の先生だから
じゃないの?
そんなことないですよ。
いやいや、でも本当に
勉強するなら塾がオススメです。
なんせ
勉強するための場所
ですからね。
むしろ
その為だけに存在している
といっても過言ではありません。
(言い方ちょっと哀しいですけど)
勉強するための机・イス
勉強するための参考書や問題集
勉強するための講師スタッフ
勉強するための雰囲気
もう完璧じゃないですか?
と、手放しに絶賛すると
怪しい感じがしますので
一つ注意点を挙げますね。
それは
ちゃんとした塾を選ぶこと
いや
ちゃんとした
って何だよ?
塾ならどこでも「ちゃんとしている」とは限らないということです。
例えば
・生徒同士のお喋りがうるさくて迷惑している子がいる
・机や床などの掃除が十分に行き届いていなくて不快
・講師スタッフの態度が失礼で、教室管理が雑
などといった状態だと、塾といえども勉強する場所としては相応しくないでしょう。
そんな塾があるのかって?
あるんですよ、普通に。
それも小さな個人塾に限らず、全国にフランチャイズ展開しているような大手塾でも十分あり得ます。
これはもう
完全に地雷ですね。
(行って授業を受けてみないと分かりません)
なので、間違ってもそういった所に入塾してしまわないように、少なくとも一度は必ず体験授業を受けて、教室の様子を伺ってみて下さい。
大抵の塾なら一回の体験
くらいは無料で受けれる
はずですから。
※もし既に入塾している場所が上記の特徴に当てはまるような場合は、早めの転塾を推奨いたします。
おすすめ度★★☆の勉強場所
続いては
塾ほどではないけどオススメできる
くらいの場所の紹介です。
もうあと一歩!
って感じですかね。
「近くに良い塾が無い…」
という場合には、検討の余地はあるでしょう。
有料自習室
有料自習室というのは
「1回●●円」
とか
「月額●●●●円」
というように有料で利用できる自習室のことです。
席は自由席や指定席があったり、机の広さも選べるところがありますね。
東京や大阪の周辺に多いですが、全国各地に存在します。
石川県には無いっぽい
ですけど…。
その他の設備として
有料の専用ロッカー
有料のコピー機
コンセント
フリーwifi
フリードリンク
などが備わっている場所もあります。
自習室という名前だけあって
自習するのが主な目的の場所です。
塾より設備いいじゃん!
もうココでよくない?
それはどうですかねー。
確かに、周りも勉強してるし適度な雑音(環境音)があって集中力は高まりやすい環境でしょう。
(環境音と集中力については前回記事を参照ください)
しかし、塾とは大きく違うところもあります。
具体的には↓
・参考書や教材が無い(持参必須)
・スタッフにコーチングスキルが無い
・通えば通う程お金がかかる
要は勉強する場所が用意されているだけで、環境が整っているわけではないということです。
通う度にお金がかかるというのも、自習室を利用する上ではハードルにしかなりません。
月単位で代金を支払っている場合なら
「元を取るために通おう」
と考えるかもしれませんが、それでは目的が「勉強」ではなく「元を取ること」に変わってしまっています…。
食べ放題のお店と同じ
心理状態ですね。
あくまで塾の自習室が利用できない場合の代替と考えた方が良いでしょう。
図書館
ここはもう説明不要でしょう、皆さんご存じの図書館です。
外で勉強する際の王道
じゃないですかね。
参考になる本が沢山あって周りが静か、一見すると理想な環境のようですが、図書館にもデメリットはあります。
それは
・静か過ぎて集中しにくい
・勉強と関係ない本に興味を引かれる
・質問できない
前回記事でも触れましたが、人間は静か過ぎる環境だと逆に集中しにくい性質を持っています。
具体的には
70dB程度の音だと集中しやすく
50dB以下の音だと集中しにくい
図書館における周囲の雑音は約40dBなので、集中するには意外と不向きな場所と言えるでしょう。
まぁテストや入試の環境
に慣れるという意味では
良い場所ですけどね。
加えて、勉強に関係する本もあるにはありますが、大半は勉強に関係の無い本です。
つまり、言い換えると
周囲には勉強に関係の無いもので溢れ返っている
ということ。
これでは
自宅と大して変わりません。
※ここでの
「勉強に関係ある本」
というのは、小中学生や高校生が図書館で勉強する本来の目的にあたる
「英語や数学など主要科目の勉強に直接関わる本」
という意味です。
それ以外の本に勉強的な価値が無いと言っているわけではありませんのでご了承ください。
僕も読書大好きなので
否定するつもりは全く
ないですよ。
そもそも図書館は本来
本を読む場所
であって
勉強する場所じゃない
ですから
「勉強に集中できないじゃねーか!」
なんて批判すること自体おかしいですよね。
公民館、地域交流センター
どの市町村にも一つは
ありますよね。
公民館と地域交流センターは、設置・運営している組織などに違いはありますが、大まかな役割に大差はありません。
各種団体の補助や学級講座の開設、広報の発行、地域住民や各団体への貸館などが主な役割となっています。
この中の
「地域住民や各団体への貸館」
にあたるのが、図書・展示コーナーや会議室、研修室の利用です。
場所によって有料・無料の違いがありますが、特に図書コーナーは勉強するには良い環境でしょう。
と言っても、上述した図書館や有料自習室と同様のデメリットがありますので、最適とは言い難いですね。
だって本来
勉強する場所じゃないから。
(本日2度目)
そういえば僕、地元の
公民館に行った事ない
かもしれない…。
おすすめ度★☆☆の勉強場所
正直ここまでくると家で勉強した方がいいです。
共通して言えるのは
・勉強スペースを提供する場所じゃない
・周囲の環境が勉強に適していない
というところですね。
それでは、とりあえず順番に軽く見ていきましょう。
カフェ・喫茶店
ハイ、ここはもう完全に
飲食する場所です。
確かに、他のお客さんも
友達との話に花を咲かせたり
意識高くPCカタカタしてたり
ドリンク片手に読書してたり
と様々な人がいますが、だからといって
勉強する場所じゃない。
(本日3度目)
ご自由に勉強して下さい
って貼り紙してあるなら
別にいいですけどね。
※それでも、勉強する場所としてオススメはできません。
漫画喫茶・インターネットカフェの個室
こりゃまた絶妙なトコ
突いてきましたねぇ~。
「個室」ってのが良い感じしますが、それで周囲の悪い環境をシャットアウトできているかと言うと
全くできてません。
室内にはPCがあるし、個室から一歩出れば大量の漫画がある。
場所によってはフリードリンクがついててカラオケまで完備。
こんなのもう
遊ぶっきゃない。
勉強とは無縁な、楽しそうな雰囲気でいっぱいじゃないですか。
僕の地元にもあればなぁ
実にけしからん!
カラオケ屋
これも漫画喫茶・ネカフェと同じく
「個室」で誤魔化すタイプの場所
ですね。
カラオケは
歌う場所です。
勉強の息抜きがてらに歌う場所じゃありません。
本格的に歌う場所です。
実にけしからん!
僕の地元にもあればなぁ。
※もちろん、歌いに行くだけですよ。
公園
一時期ですが、屋外で勉強する「外勉」っていうのが流行ったことがあります。
なんでも、日光を浴びることで「セロトニン」という脳内ホルモンが分泌され、ストレスの発生が抑えられて気分転換になるのだとか。
…うん、そうですね、
気分転換するには良い場所ですね☆
どうしても勉強するなら止めませんが、遊具で遊んでいる子ども達の邪魔にならないようお気を付け下さい。
でも雨降ったら即解散
とか哀し過ぎる…。
論外(おすすめ度☆☆☆)
最後は勉強するのに決してオススメできない場所です。
っていうかフツーに
勉強してたら店員に怒られる
というレベルの場所でしょう。
マナー的にも問題
ですからね。
ファミレス、ファーストフード店
先述のカフェや喫茶店はまだ落ち着いた雰囲気があるのでマシでしたが、これらは雰囲気までアウト。
雑音の大きさは65dBと言われており、集中力を高める70dBの大きさに近く、あたかも勉強に適している感じを漂わせてますけど
飲食する場所です。
(本日2度目)
フライドポテト摘まみながら勉強とか、学校や塾の先生が見たら卒倒しますよ。
たとえ普段は全く勉強
しない子だったとしても
とても褒められた状況
ではないですね。
コンビニのイートインスペース
意外と勉強に使われることがあるみたいですね。
名前の通り「イートイン(eat – in)」
飲食するばs(略)
ネットの質問掲示板にも何度か話題になってますので、これ以上の言及は控えさせていただきます。
最後に
というわけで、いかがでしたか?
最後になりますが、本記事の内容は私ゆうき塾長の独断と偏見によるもので、これが絶対に正しいと断言するものではありません。
所々でキツイ言葉が出てしまっていることで、もし一部の人に不快な思いをさせてしまったのであれば心よりお詫び申し上げます。
これもひとえに、子ども達により良い学習環境を勧めたいという熱い想いから出た言葉だとご理解いただけたら幸いです。
小中学生、高校生の皆さん、これからも勉強頑張りましょう!
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