小学生・中学生・高校生の皆さん。
家でちゃんと宿題やれてます?
そして彼ら・彼女らの保護者の皆さん。
子供は宿題どこでやってます?
そもそも、保護者の皆さんは自宅における子供の勉強について、どれだけ把握・干渉していますか?
小学生までは自己管理能力が育っていないこと、学校の宿題はせいぜい1時間程度で終わることから、保護者が宿題の管理をしている場合もあるでしょう。
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勉強時間は学年×10分
が良いって言われますね。
(さらに+10分する説
とかもありますけど)
ただ、中学生・高校生にもなると中々そういうわけにもいきません。
そろそろ自己管理能力の発達を促す必要がありますし、宿題量が多くて宿題にかかる時間が長いため、保護者が宿題を管理するケースは少ないかと思います。
なので、中学生以降の宿題・家庭学習については意図的に放任しているものの、いまいち勉強の状況が分からなくて不安・心配だというご家庭が多いのではないでしょうか?
そこで本記事では
「ご自宅における子供の勉強に関するよくあるお悩み」
の一つである
「勉強場所はリビングと子供部屋、どっちがいいか?」
について、学習塾の塾長がそれぞれのメリット・デメリットをお伝えしていきます。
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お子さんがどっち派で、
どんなメリット・デメ
リットがあるのか知って
おく事は大切ですよ。
はじめにハッキリお伝えしておきますが、子供の勉強場所について
理想は塾の自習室
次点は図書館です。
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あ、いや、別に塾の先生
だから言ってるわけじゃ
ないですよ。マジで。
というのも、そもそも
家は勉強するのに適した環境じゃない
からです。
(全部の家がそうとは言いませんが、殆どの家はそうです)
でも、そうは言っても
「近くに図書館が無い」
「塾に通っていない」
「感染リスクがある」
といった理由で、自宅で勉強せざるを得ないという家庭もあるでしょう。
そこで、以下では
「自宅で勉強するなら」
という仮定でメリット・デメリットを話していきます。
※「自宅以外でのオススメ勉強場所」
については、以下の記事をご覧ください。
リビングにおける勉強
![リビング](https://courage-education.com/wp-content/uploads/2021/07/living-room-1024x538.jpg)
子供が自宅で勉強する場所と言ったら、大きくリビングと自分の部屋(子供部屋)の2つが考えられます。
(トイレやお風呂場でも勉強できなくはないですが、宿題をするようなメインの勉強場所はこの2つでしょう)
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いや、台所の食卓なら
いけるか…?
まぁそんなわけで、まずはリビング(リビングダイニングも含む)で勉強する場合について、そのメリット・デメリットを紹介していきます。
それでは、どうぞ!
メリット
東大生の8割はリビング学習を行っているといわれています。
さて、そんなリビングで勉強することのメリットとして考えられるのは
・保護者が勉強の様子を見れる
・子供が質問しやすい
・家族の行動に良い意味で影響を受ける
あたりですかね。
子供が勉強している姿をこの目で見れるのは、保護者にとってメチャクチャ安心できますよね。
子供としても、近くに保護者がいると分からない問題をすぐに聞けるので、途中で挫折することなく勉強を進めやすいでしょう。
さらに、一緒にリビングで過ごしている家族が勉強や仕事を頑張っている姿を見ると、子供自身も「自分も頑張ろう」と思うものです。
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心理学で「ミラー効果」
とかって呼ばれる人間の
性質ですね。
このように、リビングにいる他の家族が上手く子供の勉強をサポートできる状況であれば、保護者も子供も安心できるでしょう。
デメリット
といっても、いつも上手くサポートできるとは限りません。
リビングで勉強することのデメリットを挙げると
・子供が自力で考えなくなる恐れがある
・周囲が騒がしくなりがち
・家族の行動に悪い意味で影響を受ける
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完全にメリットが裏目に
出ちゃってますね…。
子供が質問しやすいということは、それだけ頼りやすいということ。
これは塾の先生も気を付けていることなんですが、聞かれたらすぐに答えを言ったり、解き方を一から全て丁寧に教えたりするのはNGです。
まずは教科書や参考書で調べるように促す、解くのに必要な最小限のヒントを出すなど、自分で考えて自分で解く力を伸ばすこと。
こういったコーチングスキルを家族全員が持っているのなら問題ないのですが、教育関係の仕事をしていない限りは身に付ける機会が殆ど無いスキルなので、現実的には厳しいでしょう。
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そんな家庭があったら
塾いらないかも…。
家族から受ける影響はまだあります。
リビングという場所の特性上、他の家族はTVを見たり遊んだりして過ごしている場合が多いかと思います。
そうなると
必然的に騒がしくなりがち
です。
適度な雑音ならむしろ集中力を高める効果があるんですが、その為にはリビングで適度な雑音を再現しなければなりません。
具体的には「環境音」と呼ばれる70dB(デシベル)程度の雑音がある時、脳が雑音を遮るために身体を集中状態にすると言われています。
70dBというのがどの程度の音かというと
ザーザーという雨音
カフェの店内
セミの鳴き声
これらの音が一定のリズムで出されれば、自然と集中力を高められるようです。
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小さな兄弟姉妹がいたら
少し(かなり?)厳しい
かもしれませんね…。
また、集中して勉強するためには、聴覚だけでなく視覚にも気を配らなくてはいけません。
何かというと、単純に他の家族がスマホをいじってたりゲームで遊んでたりしてるのを見たら、子供はどう思います?
そりゃフツーに
自分もスマホいじりたい
自分もゲームで遊びたい
って思いますよね。
でも、これは家族が悪いわけじゃないです。
なんせリビングなんですから。
別に勉強するのが偉くて、遊ぶのは悪い事だというわけではありません。
一緒に居る家族が勉強する子供に配慮して過ごさなければいけないというのは、時として結構なストレスになるのではないでしょうか?
自分の部屋(子供部屋)における勉強
![子供部屋](https://courage-education.com/wp-content/uploads/2021/07/children-room.jpg)
続いては、自分の部屋(子供部屋)で勉強することのメリットデメリットを見ていきましょう。
※兄弟・姉妹で一つの子供部屋という場合は、環境的にはリビングに近くなりますので、ここでは一人一部屋の子供部屋を想定しています。
メリット
考えられる大きなメリットは以下の通りです。
・一人静かに勉強できる
・周囲の環境を改善させやすい
・他の家族の行動に影響を受けない
周りに人がいると集中できないという子は意外と多いです。
そういった子は、ちょっとした他人の話し声や行動も気になってしまい、勉強に集中できなくなってしまいます。
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敏感というか過敏に近い
かもしれませんね。
しかし、それは欠点ではありません。
テストや入試といった場面では静かなことは当たり前。
そんな重要な場面に慣れるためにも、普段から子供部屋で一人静かに勉強するのは良いことです。
他にも、子供部屋ならある程度は自由にレイアウトを変えることができるので、机の周囲に勉強の妨げとなる漫画やゲームなどを置かないようにすることもできます。
それは、リビングと違って周囲の環境を自分でコントロールできるということ。
唯一コントロールできないのは人間、つまり他の家族ですが、子供部屋なら一人になれるのでその心配もないでしょう。
デメリット
最後は子供部屋で勉強するデメリットです。
一通り挙げると
・静か過ぎて集中できない
・保護者が勉強の様子を見れない
・分からない問題がそのままになりがち
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これもメリットの裏返し
と言えますね。
「静かすぎて集中できない」
と聞くと、落ち着きのない子や集中力のない子を想像するかもしれませんが、決してそういうわけではありません。
先述した通り、人間が集中できる「環境音」は70dB程度です。
ですが、静かすぎる環境というのは50dB以下であることが多く、そういった環境では脳のはたらきが鈍って逆に集中できなくなる危険性があります。
なので
「静か過ぎると集中できない」
というのは、その子の性質ではなく人間の性質と言えるでしょう。
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まぁ塾でそれ言われ
ても困りますけど。
メリットに繋がった周囲の環境も、見方によってはデメリットへと変わります。
まず、保護者は子供の様子を頻繁に見ることができなくなるので、ちゃんと勉強しているのか分からなくて不安になりますよね。
また、子供は分からない問題があっても周囲に誰もいないから質問ができず、そこで手が止まって一向に勉強が進まなくなることもあるでしょう。
一人で勉強できる環境だからといって、実際に一人で勉強できるとは限りません。
そういった意味では、勉強する習慣がついていない子にとって、子供部屋で一人こもって勉強するのは少々ハードルが高いかもしれないですね。
最後に
ということで、いかがでしたか?
家は子供が一番安心できる場所です。
(DVとかの場合は除きますけど)
漫画やゲームなど勉強以外の誘惑が沢山あり、本来は勉強に集中する環境として適しているとは言い難い場所とも言えます。
それでも、塾が休みの日や図書館の休館日など、家で勉強しないといけない機会は多いでしょう。
(塾側としても、子供達に勉強させたいという気持ちは同じなんですが、あんまり休みを減らすと労働基準法的に問題ありますし…)
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個人塾にしても、万が一
自分が体調を崩したら…
って考えると、やっぱり
休みは必要ですから。
家で勉強するのなら、基本的には勉強場所は固定した方が良いと思います。
なぜなら、勉強を習慣化するためには
「この時間になったらこの場所で勉強する」
といった風にルーティン化するのが一番の近道だからです。
ただ、既に一定量の勉強をする習慣がついているのなら、その時の気分や勉強する科目によって部屋を変えるのも良いでしょう。
上記のメリットデメリットを知っていれば、場面毎の学習に上手く活かすことができます。
安心できる居場所としての役割は決して損なわず、かつ勉強に集中できる環境を家族みんなで作ることで、家がより快適に暮らしやすい場所になると良いですね。
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