「『次頑張る』は決意じゃなくて言い訳だからね!そんなんじゃ次もダメよ!」
by 相田リコ
(「黒子のバスケ」より)
漫画・アニメの名言を紹介する「名言の泉」第35弾!
今回ご紹介するのは、週刊少年ジャンプにて連載し、3期に渡ってテレビアニメ化された人気バスケ漫画「黒子のバスケ」より、主人公が所属するバスケ部の監督兼マネージャーを務める女子高生、相田リコの台詞です。
点数が出る勉強やスポーツといった勝負の世界では、勝つ者もいれば必ず負ける者もいます。
ひとまず勝てたのなら、別に「ヤッタ―」で済ませても良いかもしれません。
まぁ次に負ける確率は
高まりそうですが…。
問題なのは負けた時。
テストの成績が悪かった、スポーツで負けたという悔しい結果となった際に、すべきことは何でしょうか?
それは反省と改善、そして新たな決意をすること。
本番までの過程や本番中の行動を振り返り、どこが悪かったのかを分析し、次までの努力の方向性を定めた上で修正と練習を続けていく。
ざっくりと以上のような流れを辿るわけですが、もしも途中どこかの段階で
「次頑張る」
なんて言葉が口から出た場合は、かなりの危険信号です。
正直このままでは、次もダメになる可能性が極めて高いと言わざるを得ません。
生徒にテストや模試の
振り返りを書かせたら
結構な割合で書きそう
ですけどね。
では、なぜ「次頑張る」という考えが危ういのか?
理由は大きく2つあります。
まず一つは、単純に
「いや、今回は頑張ってなかったんかーい」
ということ。
だって、文脈的に
「次“は”頑張る」
ですよね。
今回がダメだったのに
「次“も”頑張る」
なんてことは言わない
でしょうし。
つまりは、今回は練習の段階から真剣に取り組めていなかったか、あるいは本番で本気になれなかったということです。
ですが、勝負の世界において頑張るのは当たり前。
頑張ることは、一定以上の実力を身に付けるためには大前提となります。
確かに、この広~い世の中には頑張らずにプロになったり、テストで100点をとれたという人もいるでしょう。
しかし、そんなのは極々一部の限られた人だけ。
僕を含め、99%以上の凡人が結果を出すには、頑張ることが必要不可欠です。
楽しんで取り組む人には
頑張っている感覚がない
ってことも考えられます
からねぇ。
頑張ることが成功の必須条件であるにも関わらず、それを知ってか知らずか「次頑張る」と口にする。
そんなものは、単に問題を先延ばしにしているか、もしくは問題から目を背けているという証拠でしょう。
(その場しのぎで、特に何も考えてないだけかもしれませんけど)
さて、それでは頑張っていれば万事うまくいくのかと言うと、実はそうでもありません。
ただ頑張るだけでは、必ず途中どこかで行き詰ることになります。
スランプとかプラトー
(停滞)っていうのとは
少し違うかな。
どんなに我武者羅に頑張っても、それだけで到達できる領域としては、せいぜい中級者の中で上位になるまで。
勉強で例えるなら、80点台前半で頭打ちです。
では、上級者や90点台・100点にまで辿り着けないのはなぜか?
それが二つ目の理由で
自分の課題や改善策が明確になっていない
ということ。
ひたすら一心不乱に頑張るのではなく、いつまでに・何を・どう頑張るかを考える、そんな工夫も上級者を目指す上で重要となってきます。
勉強は勿論ですが、
体を動かすスポーツ
でも頭を使って練習
するのは大事ですね。
そう聞くと、なんだか難しいことのように感じるかもしれません。
けれど、だからといって不安になったり、道半ばにして泣く泣く諦めなくても大丈夫。
ちゃんと頑張って、それでもダメだった人というのは、自分が感じる限界の壁を自ずと目の当たりにするハズです。
その時には、焦らずに一度そこで立ち止まって、これまでの努力を振り返ってみて下さい。
その上で、今の自分に足りない部分はどこか、どうすれば伸ばすことができるのかを考えてみましょう。
簡単なことでは
ないですけどね。
分からなければ、他人にアドバイスを求めたり、自分よりも優秀な人の真似をしてみてもいいんです。
大切なのは、全て自分で乗り越えることではなく、決して諦めないこと。
明確な課題意識を持って、頑張ることを止めなければ、きっと次は良い結果が訪れます。
今までの、そしてこれからの努力は、少したりともムダではないのですから。
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