生徒のやる気・学力を向上させる為に学習塾が実践している取り組みや工夫

やる気 学習塾経営
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 個人塾を経営している皆さん、もしくは将来的に個人塾を開業する予定の皆さん

 学習塾に課せられた、最も重要な責務と言えば…そう

生徒の学力向上

ですよね。

 しかし、これがまた言うは易く、行うは難し

 塾関係者の方々は百も承知かと思いますが

何となく学校の授業に沿って指導し

何となく生徒の質問に対して答える

これで成績が上がることなんて有り得ません

ゆうき塾長
ゆうき塾長

もしも上がる子は、
塾に来ていなくても
上がってます
よ。

 よって、僕を含めた世の個人塾経営者達は、各々で必死に考えるわけです。

「生徒のやる気・学力を向上させる為には、どんな取り組みや工夫、仕組み作りが必要か?」

 もちろん、この問いに絶対的な正解は存在しません。

 ある子には効果的な取り組みであっても、別の子には全く意味を成さない場合もあるでしょう。

 それでも、常により良い指導法を探求して研鑽を重ねることは、教育者に求められる重要な素質の一つ

 色んな指導形態・指導方法で試行錯誤を繰り返し、何度も失敗する中で、少しずつ自分や生徒に合った塾の形を見つけていく

 ……なーんて、それが出来たら苦労しませんよね

 特に個人塾では、一度でも指導の仕方を間違え、それによって地域で悪い評判が広まってしまえば致命傷です。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

かと言って、失敗する
度に廃業して他の地域
で再開業!では破産
しちゃいますし…。

 はじめに開業するにあたっては、その時の自分が納得して

「これなら生徒の学力を上げられる」

と思えるような、何かしらの型が出来上がっていなければ、経営が長続きすることはないでしょう。

 そもそも、勉強は子ども達の将来にも関わる大事なことですから、変な教え方をして

「成績上がらなかった、てへぺろ☆」

では、あまりに無責任というものです。

 じゃあ、どうすればいいのか?

他塾の良い所をパクリましょう

お巡りさん、
こっちです!

ゆうき塾長
ゆうき塾長

ちょ、ちょっ!?
待って待って!

 と、とりあえず、言い方を変えますね。

他塾の良い所を参考にしましょう

 なにも、全て自分一人で考えて、完全にオリジナルの教材や指導システムを確立する必要はありません

 自分と目の前の生徒、そして地域の実情に合ってさえいれば、他塾の指導方法を一部取り入れるのは全然アリです。

(と言っても、何から何まで丸パクリしたら犯罪なので、勿論ダメですけどね)

ゆうき塾長
ゆうき塾長

知的財産権の侵害
ですよ☆

 ってなわけで、前置きが長くなりましたが、今回の記事では

個人塾で実践されている取り組み・工夫

について、勉強・その他に分けて紹介していきます。

※当記事の内容は、私ゆうき塾長全国にある個別塾のHPを一つずつ閲覧して得た情報です。

 各HPに記載されている以上の内容は一切公開しておりませんので、その点どうかご安心ください。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

決して犯罪じゃない
ですよ、マジで

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個人塾が実践する取り組み・工夫(勉強編)

 さて、以下では個人塾の学習指導で取り入れられている取り組み・工夫を紹介していきますが、別に何でもかんでも取り上げるわけではありません

 まず、あまりに抽象的なものや、特に目新しさを感じないものは除外しています。

 例えば

大手塾では出来ない、面倒見の良さ

生徒一人一人に寄り添った、柔軟できめ細やかな指導

といった、具体性の欠片も無いフワッフワな特長とか。

 そして

春・夏・冬の季節講習会

勉強合宿や大晦日・正月特訓

生徒や保護者との定期的な面談

自習室の常時無料開放

などなど、大体どこの学習塾でも当たり前に行っていることについては、今回の記事では割愛しました。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

こんなの紹介しても、
大して参考にならない
ですからね。

 その他

集団指導における5~15人程度の少人数制授業

個別指導におけるマンツーマン(完全個別)個別

というような、指導形態に大きく依存した特徴

AIタブレット学習

教材ソフトによるプリント演習

プログラミング学習

オンラインの映像授業

などに見られる、オリジナルでない外注のソフトやICT教材・デジタル教材なんかも除きます。

別に外注が悪いとか言うつもりは毛頭ございません

ゆうき塾長
ゆうき塾長

僕も最近まで「eトレ」
っていう教材ソフトを
使ってましたからね。

 ってなわけで、以上のような例外があることを周知いただいた上で、どうぞ以降の内容をご覧ください。

 それでは、どうぞ↓

定期的な塾内テスト

 学校のテストや外部の模試とは別に、塾が独自で定期的にテストを実施するという取り組みです。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

これは結構多くの塾で
行ってますね。

 毎週・毎月といった時間的な区切りで設定する他、各章・各単元の授業が終了した後に、学習内容の理解度を確認する目的で行われます。

 タイミングとしては、授業のはじめや終わり、はたまた授業とは別の曜日・時間帯を設けてテストすることになるでしょう。

 テストの名称は

ウィークリーテスト
マンスリーテスト
月例テスト
単元テスト
理解度確認テスト
サバイバルテスト

などなど、塾によって様々です。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

塾長のネーミングセンス
が問われてきそう…。
いや、別に名前は何でも
いいんですけど。

 テストの内容は、実施する頻度や学年・教科、時期などによって異なります。

 毎週やる簡単なものだと

英語→英単語の和訳・英訳
算数・数学→四則計算
国語→漢字の読み書き
理科・社会→一問一答

などといった小テストが多いですかね。

 月毎や学期毎、章・単元毎となると時間が空くので、もっと色んな出題形式が混ざった一般的なテストが多いと思います。

 また、もしもテスト結果が一定の点数に満たない場合には

居残り指導
強制自習
フォローアップ補習
再テスト

などと称して、強制的に学習量を増やす試みをセットで行っていることが多いようです。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

こういう罰則というか
デメリットがないと、
真面目にやらない子も
いますからねぇ。

 テストは各塾で作成したオリジナル問題の場合もありますが、中には教材会社が提供するICT教材や模試・実力テストを利用されている塾もあります。

 自作した方が使い勝手が良くてコストもかかりませんが、代わりに結構な時間と労力が必要となるので、一概にどちらが良いとは言えません。

 とりあえず、試しに一度ご自身でテストを作成してみて、それから今後も自分で作成するかどうか判断するのが良いでしょう。

(テスト作成スキルは持っていると便利なので、多少の手間と時間がかかるくらいなら、しばらく頑張ってみる価値はあると思いますよ)

学校テスト・入試・検定の対策講座

 学校の定期テストや中学・高校・大学入試、はたまた英検や漢検といった各種検定が実施される直前の休校日を利用して、勉強会や対策講座を特別開講する一種の定例イベントです。

 名称としては

定期テスト対策講座
●●検定対策講座
特別ゼミ
日曜勉強会
超勉祭
爆上げ

など、シンプルなものから一風変わった個性的なものまでありますね。

 取り組みの詳細は、何の対策をするかにもよりますし、塾によって力の入れ具合も多少異なります。

 例えば、学校の定期テスト対策の場合で幾つか内容を挙げると↓

・テスト直前の土日に10時間のテスト勉強会

・テスト10日前から毎日強制自習

・テスト2週間前までに学校ワーク等の課題・提出物をチェック→テスト1週間前に再チェック

・テスト3週間前から、土日を利用して10:00~22:00まで各自で定期テストの勉強

・学校ワークをコピーして練習

・学校毎のテスト過去問をコピーして演習

・過去の出題傾向をもとに塾で作成したテスト予想問題の演習

といったところでしょうか。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

こういった取り組みが
あるだけでも、その塾
の熱意が伝わってくる
気がしますね。

「頑張り過ぎじゃない?」

と感じた人もいるかもしれませんが、僕の個人的な意見としても、定期テスト対策は遅くとも2週間前から始めるべきでしょう。

(テスト勉強に関する詳細は以下の記事で詳しく解説していますので、よろしければ是非ご一読ください↓)

 塾生が学校の定期テストで良い結果を出すと、生徒や保護者からの口コミ・紹介へと繋がりやすいので、ぜひ何かしらの対策は講じたいところです。

 ただし、上記内容の中には少しばかり注意すべき箇所があります。

 それはズバリ、過去問テスト予想問題について。

 まず過去問のコピーに関しては

著作権的に言って完全アウト

 また、過去問を分析した上で自らが作成した予想問題についても、作り方次第では著作権に触れることになるでしょう。

 切り貼りして問題構成を入れ替えただけとか、文章題で数値や一部の名称を変えただけでは、ほぼ間違いなく違法です。

(オリジナル性の無い単純な計算問題とかであれば、数値を変えるだけの編集でもセーフの可能性はありますけど…)

ゆうき塾長
ゆうき塾長

そこは自前の教材で
何とかしようぜ?

 学校の先生によっては著作権に敏感な方もいて、テストの表紙に「無断転載や複製は禁止!」的な文言を印字しているケースもありますね。

 まぁ自分がブラック労働の中で時間を割いて作成した問題が、どこの馬の骨とも知れない塾講師に流用されてしまっては、何とも耐え難く感じられるのも無理はありません

 というわけで、あくまで学校テストの過去問は参考程度に留めておき、ホワイトな指導を心掛けるよう気を付けましょう。

その他 勉強イベント

 その他、何かしらの勉強を行う各種イベントをまとめてご紹介します。

 まずは

「学習道場」

 これは休日に実施される催しで、9時~18時の長時間ひたすら勉強するという、シンプルながらも結構な充実感を得られる内容です。

途中に1時間の昼休憩あり

 その日の最後にはビンゴ大会を開き、皆で楽しく過ごして締めとなります。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

最後に楽しみがあれば
目の前の勉強も何とか
頑張れるという子も
いるでしょう。

「一日にこれだけ頑張れた」という成功体験が自信に繋がり、今後の勉強で何か挫折しそうになった時、踏ん張って乗り越える力になるかもしれません

 さて、続いては

「漢字・計算コンクール」
または
「漢字・計算コンテスト」

 こちらは個人塾だけでなく、わりと大手の塾や小中学校でも行われているイベントです。

 事前に配布される計算や漢字の問題プリントを練習し、本番ではそのプリント内の問題から抜粋して出題されるという、大体どこも似たような流れになっています。

 日々ダラダラと過ごしている子でも、「本番に満点を取る」という目標に向けて、少しでも自主的に練習・勉強する時間が増える可能性はあるでしょう。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

まぁ普段の宿題に追加
して、半強制的に勉強
時間を増やしちゃって
もいいですけど。

 次に紹介するのは

「朝塾」です。

 平日朝6:30~8:00の時間帯に塾を開けることで、学校へ行く前の時間を塾で勉強することに充て、規則正しい学習習慣を身に付けさせることが主な目的となっています。

 オンラインで実施している場合もありますが、それでも通学前の時間を有効活用できるという点では同じですので、殆ど遜色なく効果のある取り組みでしょう。

 また、塾まで足を運んで勉強するタイプでは、朝食を提供するサービスを同時に行っているところもあるようです。

 “朝食目当て”というのは言い方が悪いですが、楽しく朝食をとる時間も付加価値となって、参加する生徒も増えるかもしれませんね。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

生徒の学力向上以外に、
他塾との差別化にもなる
ので、塾側にもメリット
は十分ありますよ。

 最後に、イベントとは違いますが直接的に勉強時間を増やす取り組みを一つ。

 それは、受験生である小6・中3・高3の生徒に、2学期以降(または部活動引退後)から毎日強制的に通塾・自習を行わせるというもの。

 受験勉強に限った話ではありませんが、成績を上げたい子が真っ先に考えるべきことは、勉強の質ではなく量です。

 効率の良い勉強の仕方を考えるのは大事ですが、それが自分に合っているかどうかは、結局のところ実際に勉強してみないことには分かりません。

 一見すると単なる根性論のように感じるかもしれませんが、勉強の量をこなす中で少しずつ質を高めていく、その為の強制自習は実のところ大変理に適っていると言えるでしょう。

 受験生の自習時間を固定しても良いですし、教室や席に余裕がある塾では受験生専用席を設けているようです。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

それも良さそうですが、
うちの広さだと少ぉ~し
厳しいかなぁ…。

「どうやって生徒達の勉強時間を増やそうか?」

そんな悩みを抱える塾経営者の方は、まずはイベント的に勉強する機会を増やすべく、是非ここまでの取り組みを参考にしてみて下さい。

ガチャ・ポイント制度

 ここからは直接的に勉強させるようなものではなく、勉強に対するモチベーションを高める為の取り組みとなります。

 はじめに紹介するのは

「ガチャ制度」
ないしは
「ポイント制度」

 ガチャ制度というのは、自習に来た時や塾内テスト・コンテスト等で満点を取った時に、ガチャを回して賞品が貰えるというもの。

 賞品は、塾のロゴ入り文房具や講師の手作り単語帳といった物品の他、次回の授業で扱う教科・単元を決める権利など様々です。

 これは、ゲーム大好きで毎日欠かさずログインボーナスを手に入れているような子には、特に効果的な取り組みかもしれませんね。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

分かる分かる、
ログボは大事
ですからねー。

 もう一つのポイント制度というのは、あらかじめ決められた行動をした時に与えられる塾内ポイントを貯め、貯めたポイントを消費することで賞品が貰えるというもの。

 ポイントを獲得できる行動には、例えば以下のようなことが挙げられます↓

・塾の宿題提出→1P(ポイント)
・塾へ自習に来る→1P
・学校のテスト満点→3P
(中学生・高校生は90点以上)
・学校の配布物を提出→3P
・自分の誕生日→5P
・学校のテストで自己ベスト→10P

※対象となる行動の項目数やポイントの具体的な数値は、塾によって多少異なりますのでご了承ください。

 ポイントで貰える賞品は、先程のガチャで貰えるものと大体同じようなものです。

(変わりダネとして、お菓子や図書券セブン&アイ共通商品券などがありましたけど)

 賞品を餌にして勉強させるというのは、何とも気が引けるという人もいるでしょう。

 また、そんな動機は不純であり、本来あるべき教育ではないと怒りをあらわにする人もいるかもしれません。

 ただ、個人的な見解を述べさせてもらうと

そんなの関係ねぇ

(決して旬が過ぎて忘れ去られた某お笑い芸人のネタじゃないですよ)

ゆうき塾長
ゆうき塾長

はい、
オッパッピー☆

 あくまで私見ですが、重要なのは勉強を始めるまでの過程や気持ちではなく、勉強をしている時の姿勢と得られる知識・技能です。

 確かに、子どもが自発的に行動し勉強することができれば、何も言うことはありません。

 ただ、子どもに限らず勉強を進んで積極的にする人は極一握り

 ひたすらに

「子どもの自主性・やる気に任せる」

という大義名分を掲げ、何のアクションも起こさず怠慢を続けていても、子どもの勉強に対する意識は変わらないでしょう。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

はい、ゴメンナサイ
気を付けます。

 きっかけや最初の動機は何でもいいんです。

 明らかなのは、このまま勉強する理由が見つからなければ、いつまで経っても行動できないということ。

 週1回や2回の授業だけで、劇的に成績が上がるなんてことは有り得ません

 どんな動機にせよ、実際に行動しないと感じられないこと・得られないことがあると思います。

 勉強していく中で、成績が上がっていく中で、勉強に対する意識が少しずつ変化していくことでしょう

 ガチャやポイント制度は、その為の一手段だと捉えていただけたら幸いです。

成績優秀者優遇制度

 学校のテストや塾内テストの成績上位者に特典をつける制度です。

 特典としては、軽いものだと漫画・お菓子のプレゼントなど、凄いのでは月謝の割引・無料という大盤振る舞いなものも見られます。

(正直「漫画って…」と思いましたが、まぁ成績上位の子にもなると、漫画くらいじゃ学習習慣は崩れないってことでしょうか)

ゆうき塾長
ゆうき塾長

月謝の無料は、むしろ
保護者にとって魅力的
ですね。

(変わったところでは、学年9位以内の生徒に限り教室内で飲食できる権利が得られる、なんてのもありました)

 成績上位の基準も塾によって違いますが、おおよそ学年順位で1~10位以内が該当するようです。

 その他の評価基準としては「前回よりも30位以上UP」というように、相対評価ではなく絶対評価で判断している塾もあります。

 また、主に集団指導を行っている塾の場合では、そもそも成績や習熟度別にクラスが分かれているということは特に珍しくありません。

 ただ、現学年の内容を早くに習得したと見られる生徒に、次学年のクラスで授業を受けさせる

「飛び級制度」

を導入しているところもあり、これは結構珍しいのではないでしょうか。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

学校じゃ出来ない、
塾ならではの制度
って感じですね。

 学校や塾での成績、はたまた勉強時間については、ランキング形式にして教室の壁に掲示している塾も多いです。

(名前などの個人情報は伏せていることもありますが)

 生徒達に成績向上の分かり易いメリット・喜びを伝えられるとともに、互いに競争意識を持たせられるという点でも、一考の余地はある取り組みではないでしょうか。

オンライン指導・学習サポート

 オンラインを活用した指導や学習サポートと聞くと、大手の塾が有名企業の教育コンテンツを利用して行うものといったイメージがあるかもしれません。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

僕が時代遅れの古い
人間だからってわけ
じゃない…よね?

 ですが、地方の零細個人塾であってもオンラインで出来ることは充分にあります。

 まず一つ目は

「授業動画の配信」

 Web会議ツールのZoomとかGoogle Meetを利用したライブ授業や、youtubeなどを使った授業動画の配信ですね。

 アプリのインストールやアカウントの取得などは必要ですが、いずれも大した手間ではありません。

(生徒側の環境設定に関しては、保護者の方にお願いすることになります)

 中には有料版無料版が存在するものもありますけど、個人塾程度の規模であれば無料版の機能で十分でしょう。

 動画を撮り溜めておけば、次年度以降も繰り返し利用できる立派な資産になるのも魅力的です。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

授業以外にも、欠席者
の補習や予習・復習に
視聴させる
というのも
いいですね。

(保護者から授業を見たいと要望があった際に、授業見学の代わりに動画を見てもらうということも出来ますよ)

 続いて二つ目は

「塾生・保護者専用サイトや掲示板の運営」

 塾のホームページに、ログインIDやパスワードを知る塾生・保護者だけが開けるページを設けたり、勉強に関係する掲示板・フォーラムを設置するという取り組みです。

 このように言うと、何だか高度なプログラミング技術が必要になるんじゃないかと不安になりますが、勿論そんなことはありません。

 このブログを作成するのに使用しているWordPressでは、ページ毎にパスワードを設定したり、掲示板・フォーラムを作成することが簡単にできます

 また、無料で使えるホームページ作成ツールの中にも、ほぼ同様の機能を持つものがありますよ。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

いやぁ~ホント、便利な
世の中になりましたね。

 最後に三つ目の、個人塾でも出来るオンライン指導・学習サポートの例は

「LINEを利用した課題の配布や解説」

 LINE自体は普段から利用している方が多いかと思いますので、今更ここで説明する必要はないでしょう。

 そんな超有名アプリLINEを使って出来る指導・サポートにはどんなものがあるかというと

メッセージでの板書画像や動画の配信

ボイスメッセージによる音読課題の提出

LINE通話での質問対応・問題解説

等々。

 LINEでは文字・音声・画像・動画、どれでも気軽に送受信できるので、使いこなせば想像以上に柔軟な指導も可能になります。

 オンライン専門の家庭教師・学習塾の中には、LINEを使って指導している企業や個人の方も結構あるみたいですね。

 実店舗を構える塾でも、メインの授業で活用とまではいかなくとも、宿題や振替対応などでLINEを使用している所は少なくありません。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

僕も、保護者との連絡
に加えて、生徒からの
質問対応などでもLINE
を使っています。

(なにせ田舎ということもあり、自分のスマホを持っていない子も結構数いるので、あまり生徒への指導には活用できていませんけど)

 ちなみに、LINEには個人アカウント公式アカウントの2種類のアカウントが存在することはご存じでしょうか?

 個人アカウントはGoogle PlayやApp StoreからインストールするLINEアプリから作成するのに対して、公式アカウントはウェブ上でLINE公式アカウントのサービスページから作成します。

 一個人が友達や家族と連絡・コミュニケーションをとる為に使用する場合、ほぼ間違いなく個人アカウントを作成するでしょう。

 対して、公式アカウントの方は主に企業や団体がビジネス目的で利用するもの。

 クーポンの作成やメッセージの一斉配信・自動送信などなど、広告宣伝・販促に便利な機能が色々と備わっています。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

有料限定かと思いきや、
何と無料のプランもある
んですよね。

 ただ、こと小規模な個人塾に関して言えば、ぶっちゃけ個人アカウントでも問題ありません

 指導上のやり取りは個々にメッセージを送るか、塾生全体もしくは学年毎にLINEグループを作ってグループトーク機能を利用すれば十分です。

 公式アカウントの開設は、個人アカウントでは少し不便を感じる程の規模になってからで良いでしょう。

塾オリジナル教材/学習法

 大分ざっくりとしたタイトルで申し訳ないですが、これはホント塾によって様々で、より的確な表現というものが思い浮かばないんですよね。

 では早速、それぞれの個人塾では一体どんなオリジナル教材、もしくは学習法が採用されているのかを以下に列挙していきます↓

「脳トレ」
→算数や言語に関するパズル、論理クイズ、切り絵や積み木など。

「カード/サイコロ学習」
→英語の基本文や社会の重要語句について、カードの表面に問題、裏面に解答を記載(単語カード的な)。
 また、サイコロの面に英単語を記載し、カードと組み合わせて英文をつくるなど。

「知育・思考系ゲーム」
→知恵の輪、キューブつみき、立体四目、ゴブレットゴブラーズ、ブロックス、タギロンなど。

「読書・音読」
→小説や物語の他、伝記や図鑑、歴史マンガなど。

「総合的な学習」
→地元に関する話題や、各教科における雑学の掘り下げなど。

「アクティブラーニング」
→グループディスカッション、体験学習、調査学習、ディベートなど。

 以上、僕が各塾のホームページを閲覧して見つけた範囲だと、目ぼしいものはこれ位ですかね。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

全ての個人塾について
調べたわけじゃありま
せんので、実際はまだ
まだありそうですけど。

 共通して言えるのは、学校のテストや受験の結果に直接結びつくようなものとは少し異なるということ。

 思考力・表現力や問題解決能力など、学習の土台となる能力を育成する意味合いの方が強いのかもしれません。

 こういった教育を学習塾が行うことについては賛否あるかと思いますが、それでも生きていく上で重要な能力であることは間違いないでしょう。

 前提として、まず受験に繋がる教科的な指導に力を入れつつ、上記のような取り組みの中から自分の塾や地域のニーズに合いそうものを取り入れてみるのも良いですね。

(現状、僕はExcelやWordで問題を作成するくらいしかやっていないので、気になるものは検討してみたいと思います)

ゆうき塾長
ゆうき塾長

立体四目とかタギロンは
初めて聞いたなぁ~。
休憩時間とかに生徒達が
楽しめそう。

目標設定・自己分析

 これらも先程と同じく、学校の定期テストや受験の点数に直結するような内容ではありませんが、勉強において非常に大切なのは言うまでもないでしょう。

 さて、じゃあ個人塾で行われている目標設定や自己分析に関する取り組みについて、こちらも簡単に列挙していきます↓

「コーチングホームルーム」
→その日の学習で出来るようになりたいことを明確にして、ちゃんと達成できたかを最後にチェックする。

「アファメーション」
→身近な目標や将来の夢・職業などの長期的な目標についてアファメーション(自己宣言)を行う。

「学習計画表/スケジュール表」
→毎回の授業終了後に”振り返り”と”次回までの目標”を書いたり、今後1週間/1ヶ月間の学習計画やスケジュールを作成する。

「ミーティング」
→1週間ごとに立てた学習計画について、出来たこと・出来なかったことを振り返り、講師とマンツーマンで改善策を考える。

「自己分析ワーク」
→オリジナルのワークをもとに、自身のこれからや将来に関する問いに回答し、講師と一緒に思考を深めながら勉強する理由を見つける。

と、こんなところですか。

 とりあえず、アファメーションやらミーティングやら横文字を見ると、何だか新進気鋭のベンチャー企業みたいでカッコいいですね。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

まぁ、それは単に僕が
古臭い人間だから
かも
しれませんけど…。

 なにも大々的に打ち出して取り組んでなくても、学期毎に勉強の目標を紙に書いてもらって掲示するくらいであれば、やっている塾は結構あるのではないでしょうか。

 短期的な目標や中長期的な学習計画を立てることが、勉強に対するモチベーションを高い状態で維持するのに役立つことは、教育者の方々には概ね同意いただけるかと思います。

(そのように効果のある適切な目標設定をするのは、決して簡単なことではないですが)

 目標・目的を持つことの大切さについては、過去にも名言を通して何度か紹介していますので、よろしければ本記事と合わせてご覧ください。

 また、講師との対話を通して「なぜ勉強するのか?」という問いに、子ども達が自分なりの答えを見出せたら一層望ましいですね。

「しゃらくせぇ!塾は受験科目の指導に注力すればいいんだよ!」

そういった考えも理解できますし、それで結果を出して業績を伸ばしている個人塾もありますので、別に何をすべきと言いたいわけではありません。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

いうて僕なんて、教育者
としても経営者としても
まだまだ
ですし。

 ただ、このような指導の仕方もあるということを知っておくのは無駄ではありませんし、自身の教育観を改めて見つめ直すキッカケにもなるでしょう。

 今より少しでも良い指導を目指している皆さんに、何かしらのヒントを示すことが出来たら幸いです。

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個人塾が実践する取り組み・工夫(番外編)

 というわけで、続いては教科的な勉強からは随分と逸れた取り組みを紹介していきますが、どんなに意外な内容であっても「無駄」と言って早々に切り捨てないでいただきたい

 いずれも、それを実践している塾の生徒・保護者達からは確かに評価されている、つまりは一定の需要が見込める取り組みということ。

(あくまで「ホームページを見る限りは」ですけど)

ゆうき塾長
ゆうき塾長

まぁ本当に誰からも需要
がないような取り組みを
わざわざホームページに
載せないですよね。

 意外な取り組みが、他塾との差別化になって宣伝効果をもたらしたり、より生徒達と良好な関係を築くことに繋がるかもしれません。

 モチロン、“塾講師として受験に必要な指導を頑張った上で”という条件付きではありますが、時には教科的な指導と異なる主旨の取り組みがあっても良いんじゃないでしょうか?

 塾で勉強以外のイベント・取り組みを行うことに否定的な意見を持っている方も、どうか今一度ここからの内容を見て、ぜひ自身の指導に上手く組み入れることが出来ないか考えてみて下さい。

 それでは、順番に見ていきましょう。

各種アクティビティ・レクリエーション

 まず紹介するのは、塾外で行うアクティビティやレクリエーションです。

 教室の外で活動する学習塾なんて稀だろうと思いきや、思いの外にも結構な数の塾で行っているようで、ザッと調べただけでもコレだけありました↓

「スポーツ大会」
→バレー、バスケ、フットサル、バドミントン、ソフトボールなど。

「課外活動」
→キャンプ、芋掘り、登山、潮干狩り、魚釣り、BBQ、ボランティア、ハイキング、温泉、サイクリング、植林、みかんの収穫作業、天体観測、花火など。

「社会見学/学校見学」
→地元の名勝・史跡や企業・農家、近隣の高校・大学など。

「宿泊体験学習/旅行」
→4,5日間の日程で世界遺産観光、語学研修、自然観察など。

 百歩譲って名勝・史跡の観光や自然観察、語学研修などは教科的な学習に繋がりますが、それ以外に筆記試験の内容と直接関係するものは殆どありません

というか、ぶっちゃけ

ほぼ遊び

のような活動もあります。

(まぁ「スポーツで体を動かすのは脳のはたらきにも良い」的なことは言えるかもしれませんけど)

ゆうき塾長
ゆうき塾長

そこまでして無理に
勉強と結びつけなく
てもいいような…。

 前述の通り、これらの活動は他塾との差別化を図ったり、生徒達との信頼関係を築くといった意味合いが強いでしょう。

 学力向上に繋がることは期待できませんが、確かに一般的なイメージの塾とは違って目を引きますし、活動を通して生徒達との親睦は深まりそうです。

(上手くやれば、ですけど)

 普段の指導でロクに成績を上げられていないのなら論外ですが、順調に学習を勧められているのであれば、こういった活動を検討するのも良いと思います。

 というか、自分がやりたいと思ったことを自由に実行できるのが個人塾の特権!

 少しでも「いいな」と思った活動については、ドンドン取り入れてみてはどうでしょうか。

(その結果、逆に評判が悪くなっても自己責任ですので、僕の方から特別コレが良いとは言いませんが)

ゆうき塾長
ゆうき塾長

あと、万が一にも生徒達
に何かあれば塾側の責任
となる
為、その点も十分
ご注意ください。

季節イベント

 続いては季節のイベントとして行われている取り組みを見ていきましょう。

(前述した課外活動の中にも季節限定っぽい内容が幾つかありそうですが、細かいことは気にしない方向でオナシャス)

 こちらは名前を見れば大体どんな内容か分かりそうなので、一覧でサラッと紹介します↓

・節分(豆まき/チョコまき)
・バレンタインイベント
・ひな祭り(ひな人形の工作)
・七夕イベント/祭り
・ハロウィンパーティー
・クリスマス会
・スキー合宿
・合格パーティー
・卒塾旅行/食事会

 う~む、流石はグローバルでイベント事に節操のない日本、国や宗教に関係なく色んなイベントを行っている塾があるものですね。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

あ、いや、コレ褒めて
ますよ、一応。

 節分やハロウィンなんかは珍しい部類ではありますが、七夕に合わせて笹を飾って短冊を吊るしたり、12月に入ったらクリスマスツリーを置くというのはSNSなどで頻繁に見かけます。

 また、卒業シーズンの3月中旬~下旬の間に、パーティーなど何かしら卒業・卒塾生の門出を祝うことも少なくないでしょう。

 その他に、あまり季節は関係ないですけど「卒塾生との座談会」というのもあり、これも塾生のモチベーションを上げるのに良さそうですね。

 いずれにせよ、年に1度の単発イベントといった感じですので、個人塾でも比較的すぐに取り入れられるのではないでしょうか。

(準備の時間や費用は結構かかると思いますけど…)

塾による送迎シャトルバス

 最後に紹介するのは、塾講師の自家用車やバスによる塾生の送迎です。

 放課後に学校や各ご家庭・住宅地から塾へ向かう定期便を設けたり、塾の閉校後に各ご家庭まで生徒達を送り届けるサービスとなります。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

はぇ~、なんともまぁ
豪勢ですねぇ。
(居酒屋みたい)

 手軽に購入できる普通車で送迎したいところですが、乗せる子どもの人数が多くなりそうなら、そうもいきません

 というのも、普通免許で運転できる車種だと、乗車定員は10人以下と決められているからです。

 もしも11人以上で乗ると「定員外乗車」という道路交通法違反になって、罰則として6,000円の反則金と1点の違反点数が科されます

 一方、マイクロバスを含む中型自動車なら29人まで乗車可能ですが、運転する場合には中型免許または大型免許が必要になるので注意して下さい。

 また、マイクロバスや中古の路線バスを購入するとなると大体400万円程かかり、費用が馬鹿になりません。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

えっぐいなぁ…。

 かといって、個人塾の規模で毎回バスをレンタルするのは費用的に難しいでしょう。

(運転手無しでも1回のレンタルで3,5000円、運転手付きだと8万円前後はするみたいですし)

 どちらにせよ、塾側で送迎のサービスを行うには相当の維持費は覚悟する必要がありそうですね。

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最後に

 というわけで、いかがでしたか?

 今回は記事の執筆にあたり、全国各地にある個人塾のHPを拝見させてもらいました。

※繰り返しますが、記事で紹介していることは全てHPに記載されていた内容の一部であって、別に犯罪ではございません。

 良いなと思った内容は部分的にでも取り入れて、自分の塾に合った形にカスタマイズしていきましょう。

 他塾との差別化、そして生徒の学力向上に役立てていただけたら幸いです。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

僕のアイデアじゃない
のに、何だか偉そうな
物言いですね。
スミマセンっした!!

学習塾経営
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