皆さんは自分の子どもや職場の部下、仲の良い友達といった身近な人を相手に、つい怒ってしまったということはありませんか?
そんなつもりはなかったのに、思わずカッとなって怒鳴ってしまった…。
そんな経験は、誰にでも一度はあるでしょう。
まぁひたすら苦行に耐える
菩薩のような人なら、経験
したこと無いかもしれない
ですけど。
あとはドMな人くらいですか。
(並べて挙げるのは菩薩に失礼かな?)
話を戻しますが、つい怒ってしまった時って
その後の罪悪感がハンパない
ですよね。
子育てや教育をする上で「怒る」のはなるべく控えたいところです。
しかし、相手の成長を考えたら「叱る」ことは絶対必要だと、一教育者として断言します。
(まぁ菩薩のような人には不要ですし、ドMな人にはむしろ逆効果かもしれませんけど)
「叱る」?
「怒る」と何が違うの?
というわけで、本日は「叱る」と「怒る」の違いについて、更に「怒る」を上手くコントロールするための「アンガーマネジメント」についてお伝えしていきます。
子どもの成長を支える教育者・保護者の方々はもちろん、職場で部下を持つ上司の方々や怒りっぽい自分に嫌気がさしている方は、ぜひ参考にして下さい。
叱ると怒るの意味と違い
さて、まずは「叱る」と「怒る」の意味について、それから比較して違いを見ていきましょう。
叱るとは?
「叱る」は相手の成長を願い、不適切な行動・言動を注意すること。
なので、相手のどんな行動・言動に問題があったのか、キチンと伝わるように言うのが大切です。
例えば
「●●したら手をケガするから危ないよ」
みたいな言い方ですね。
語尾に「!」がつく位キツめに言うと、相手を必要以上に怖がらせてしまうので、よほど危険が差し迫っているような緊急時を除いて控えた方が良いでしょう。
流石に「車に轢かれそう」
って場面では、落ち着いて
語りかけてる場合じゃない
ですからね。
他にも
「相手と同じ目線の高さで、相手の目を見て叱る」
「大勢の前でなく、一対一の場で叱る」
「他人と比べたり、人格否定をしない」
など、叱り方に関する大事なポイントはいくつかありますので、叱る際には意識しておくと良いですよ。
怒るとは?
「何●●してんだコラァ~!」
ハイ、これは完全に「怒る」ですね。
「怒る」は限界まで溜まった自分の負の感情を相手にぶつけること。
相手の事を思いやって言うのではなく、ただ自分のイライラや不満を爆発させる行為です。
これ、怒られた方はフツーにムカつきますよね?
それで、その人も自分の負の感情を他の人にぶつける。
つまり
自分が怒る
→怒られた人も他の人を怒る
→その人も更に他の人を怒る
→更に他の人も……(以下略)
という負の無限ループ!
ある意味インフルエンザ
やコロナウイルスよりも
質が悪い伝染ですね。
また、怒ることの一番の問題点は
「怒られた人も、怒ることで他人を制御できると思ってしまう」こと。
例えば、我が子を怒って自分の言う事に従わせていると、将来その子も自分の子供を怒って従わせるようになるのです。
そうか、こうすれば自分
に従わせられるのか。
こういう間違った学習をすることのないよう、もし怒ってしまった時には早めに落ち着きを取り戻し、後でちゃんと謝ることを忘れないようにしましょう。
時に怒ってしまうのは
仕方ないですからね。
人間だもの。
叱ると怒るの違い
ザックリまとめると
「叱る」は相手の為に注意すること
「怒る」は自分の為に感情をぶつけること
と言えます。
「時には怒ることも必要」
と言う人もいますが、それは「怒る」と「叱る」の区別がついていません。
正しくは
「時に叱ることも必要」です。
「怒る」のが必要な時
ってあります?
全部「叱る」でよくない
ですか??
きっと、何度叱っても行動が直らない人もいるでしょう。
(特に子ども相手だと結構あるあるだと思います)
しかし、だからといってそこで怒ってしまっては今までの苦労が全て水の泡です。
相手の事を考えず、怒って相手を押さえつけても、それは根本的な解決には決してなりません。
たとえ何度叱っても改善が見られないとしても、それでも叱り続けるしかないでしょう。
(自身の叱り方を改善することも必要ですが)
相手の成長を心から願って叱り続けることで、いつか自分の想いが相手に伝わる日がくるはずです。
子育てや教育は本当に大変で何が正解なのか分からなくなりますが、根気強く相手の成長を見守り支えていきましょう!
アンガーマネジメントの意味と方法
そうは言っても怒っちゃう
んですけど?(キレぎみ)
と、当記事を読みながら既に怒っている方もいるのではないでしょうか。
そんな怒りっぽいあなたには、是非「アンガーマネジメント」の方法を身につけることをオススメします。
というか、この方法は誰もが知っておくと良いですよ。
(誰だって、ついつい怒ってしまうこともありますからね)
人間だもの。
(本日2度目)
アンガーマネジメントとは?
そもそも「怒り」という感情は、不安や恐怖といったネガティブな感情が溜まり、いっぱいになって溢れ出す時に生じるもの。
「アンガ―マネジメント」とは、そんな怒りが暴発しないよう上手くコントロールすることです。
言うなれば
「怒りと上手に付き合う」
って感じですね。
以下では、そんな「怒りとの上手な付き合い方」をザッと紹介していきます。
アンガーマネジメントの方法
探せばメチャクチャ沢山の方法があるのですが、この記事では僕が特に効果的だと思ったものに厳選して載せました。
もっと知りたい人は
ググってみてね☆
※検索する際は当記事をご覧になってからでお願いします。
……お願いします!(切実)
心の中で6秒数える
「6秒ルール」とも呼ばれる方法です。
怒りの感情は発生してから6秒間がピークだと言われています。
その6秒間を意識して心の中で数えることで、落ち着きを取り戻しカッとなるのを防ぐというわけですね。
あえて口に出して数える
っていうのも良いかも?
…いや、はたから見て
恐過ぎるかな。。。
一旦その場を離れる
当たり前ですが、怒りが発生した場所には、怒りを発生させた張本人がいます。
その相手を目の前にしていては、否が応でも怒りが沸いてきてしまうので、とりあえず視界に入らないようにするという方法です。
その場に相手がいなければ怒ることもできないので、怒ってしまうのを防ぐには一番確実と言えるでしょう。
まぁ離れられる状況なら
ですけどね。
怒りの度合いを点数化する
怒りそうになった時、自分が今までに感じた最も強い怒りを100点として、現在の怒りが何点なのかを考える方法です。
怒りを感じる時は、負の感情に支配されて視野が狭くなってしまいます。
自分を冷静に客観視することで、現状の怒りの度合いを異常に高く見積もることなく、正しい判断ができるようになるでしょう。
これを怒ってる時に実行
するのは難易度かなり高め
ではありますが、効果は
十分にありますよ。
深呼吸する
でました、最終奥義!
これはもう説明不要でしょう。
やっぱり困った時に頼りになるのは深呼吸ですね。
う~~ん、深呼吸の
圧倒的な万能感…!
最後に
ということで、いかがでしたか?
怒るのは良くないと分かっていても、自分の想いと相手の行動の差を目の当たりにすると、つい怒りをぶつけてしまうこともあるでしょう。
ただ、相手の成長を願うのならば、必要なのは怒ることではなく適切に叱ること。
当記事でアンガ―マネジメントの方法を学ぶことによって、より良い人間関係を築くきっかけとなれば幸いです。
コメント