YDK
さて、突然ですが皆さん、上記の略語の意味をご存じでしょうか?
ちょうど今Google検索したら373万件もの記事がヒットしたので、非常に認知度が高い言葉と言えるかと思います。
そう、こちらの略語の意味は
YやればDできるK子
ですよね。
※別に某有名なフランチャイズ個別指導塾の宣伝をしたいわけではありませんのでご了承ください。
(わざわざブログでライバル他塾の宣伝なんてしたくないですし…)
まぁ僕の塾がある町には
一件も無いので、特に
問題ないんですけどね。
話を戻して、皆さんはこの
「やればできる子」
って言葉を聞いて、どう感じますか?
きっと
「何だか前向きな気持ちになれる」
「ポジティブ思考で好感が持てる」
という方もいるかと思います。
しかし、子どもの教育に携わっている学校の先生や塾講師、子ども・保護者の方々の中には、おそらく全く別の印象を抱いた方もいるでしょう。
かく言う私もその中
の一人です。
だって、思いませんか?
やればできるって?
当たり前じゃん。
そして、同時にこうも思うわけです。
やらない(やれない)
から困ってんだろ!
と。
※別に某有名なフランチャイズ個別指導塾をディスってるわけではありませんのでご了承ください 。
(わざわざブログでライバル他塾に喧嘩を売りたくないですし…)
まぁ僕の塾がある町には
一件も無いので(略)
でも、それもそのはずで、本来何かを決断して行動に移すのはとても大変なことです。
そりゃあ、メチャクチャやる気がある状態なら別ですが、やる気があったら誰も苦労はしません。
だからと言って、世の中やらなくても済むことばかりでもありません。
じゃあどうするか?
やる気を引き出すんです。
いや、それが出来ないから
困ってんだろ!
まぁまぁ落ち着いて。
そこで、この記事ですよ。
本記事では、勉強や仕事のやる気が出ないモチベーション低下ぎみの皆さんへ、やる気の出し方をお伝えしていきます。
やる気が出ずダラダラした生活を送る日々を改善したいと思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
やる気のメカニズム
まずは、どういう仕組みで人間のやる気が出るのか、そのメカニズムを見ていきましょう。
やる気を引き出す方法を知った時に、なぜその方法が適しているのか、理由が分かるはずです。
それでは、どうぞ!
やる気はどこから出るのか?
やる気の源は、脳内の神経伝達物質である「ドーパミン」です。
あぁ~聞いたことある。
まぁ、アドレナリンとか
ノルアドレナリンとかの
原料みたいなものですね。
そして、そのドーパミンを分泌しているのが、脳のほぼ真ん中にある「側坐核」と呼ばれる場所。
こんな見えない所にある小さな部位によって、私達のやる気は左右されているということですね。
では、やる気の源であるドーパミンが分泌される場所が分かったところで、続いては「いつ」出されるのかということについて見ていきましょう。
やる気が出るタイミング
はじめに言っておきますが
待っていても出ません。
そして
気合を入れて
「出ろっっ!!」
と念じても出ません。
そんなかめはめ波みたいな
ノリじゃ無理ですよね。
(かめはめ波も気合じゃ出ませんけど)
皆さんの周りにも一人はいませんか?
やる気が出ないからやらない
とかいうタイプの人。
正直、そんなこと言ってたら
一生できません。
じゃあ、いつドーパミンが分泌されて、やる気が出てくるのかと言うと
やっている時です。
……は?(切れ気味)
いや、ふざけんな。
おおお落ち着いて!
気持ちは分かりますよ。
「やる気が出なくて困ってんのに、やってる時ってなんだよ!」
ってことですよね?
ですが、この側坐核くん(さん?)は、困ったことに実際に行動している時にしかドーパミンを出そうとしてくれないんですよ。
そもそも、やる気というのは何かをやる前から出るものではありません。
なぜなら、やっている時に感じる達成感や充実感といった快感がやる気へと繋がっていくからです。
ですので、やる気を出そうと死ぬ気で気合を入れようが待っていようが、実際に動き出さない限り一生やる気は出てこないということを心に留めておきましょう。
やる気の出し方
はい、オワターー!
もう一生やる気出ません
出せませぇ~ん。
諦めるの早っっ!?
やる気スイッチみたいなものがあって、ポチッと押したら即やる気が出るといった超簡単で即効性のある方法を期待されていた方にはスミマセン。
でも、無理なものは無理です。
やる気スイッチなんてありません。
※別に某有名なフランチャイズ個別指導塾(その2)をディスってるわけではありませんのでご了承ください 。
(もし喧嘩なんて売ったらフルボッコにされますので)
まぁ僕の塾が(略)
ですが、安心して下さい。
やる前からやる気を出すのは無理ですが
やる気が無くてもやる方法
ならあります。
その方法を知って実践すれば、やる気が出ないことを行動できない言い訳にすることも、いつまでも行動できないことに自己嫌悪を抱くことも減るでしょう。
やる気が無くてもやる為には、以下2つのポイントに気を付けることが大切です。
はじめのハードルは低くする
夏休みとかの長期休暇で、ついつい宿題を後回しにしてしまって、溜め込んだ宿題を休み終盤に焦って取り組んだという経験はないでしょうか?
学習塾の講師をしていると、ざっと5人に1人くらいの割合でそんな生徒を見かけます。
まぁ塾の宿題もあるので
ずっと勉強してないわけ
ではないんですけど…。
でも、そうやって後回しにしてしまう気持ちも分かりますよ。
休暇前にドバーッと宿題を渡されて、いざ翌日やろうとするも目の前にあるのは大量の宿題の山!
こんなの見たら、思わず
「うわっ…私の宿題、多すぎ…?」
なんて思っても仕方ありません。
今からコレをやるのかと考えただけで憂鬱な気分になってしまいそうです。
別に、一気にやる必要は
全くないんですけどね。
むしろ毎日コツコツと
取り組んで欲しい…!
また、意を決して取り組んでみたものの、初っ端からメチャクチャ難しい問題が出て分からなかったらどうでしょうか?
「やっぱやーめた☆」
と挫けてしまう人も少なくないでしょう。
このように、はじめの量・質的なハードルが高過ぎると、継続しないばかりか始めることすら困難になります。
なので、最初の取り掛かりは簡単で一つ一つに時間がかからない作業を行うことが重要です。
これによって心理的ハードルが下がり
「この位ならちょっとやろうかな」
と、一度やり始めてしまえば大成功。
始めてから10分程経つ頃には、集中力やパフォーマンスが向上しているでしょう。
たとえ始める前は全くやる気がなかったとしても、しばらく作業をしている間に自然と集中していくことを「作業興奮」と言います。
皆さんも経験したこと
ありませんか?
(僕は漢字や英単語の練習、部屋の掃除やブログ記事の執筆、教材作成なんかで心当たりがありますね)
そんな感じで、とにかく最初のハードルを低く設定して「これならイケそう」と自分自身に思わせられるか、その点を意識すると良いでしょう。
無心で5秒数えて即行動する
もう一つのポイントは
やると決めたら余計なことを考えない。
人間は、嫌な事を前にするとグダグダとネガティブなことばかり考えてしまう性質があります。
やらない言い訳とか、
いくらでも思いつき
ますもんね。
(過去記事の名言解説でも触れていますので、よろしければご一読くださいませ↓)
一度やると決めた後にすべき行動は非常にシンプルです。
無心で5秒カウントダウンして、その後すぐ行動に移す。
カウントダウンに意識が向いている間は、不安などのネガティブな感情を抱きにくくなります。
その間、頭の中にあるのは
5秒経ったら動き出す
という自分が決めたルールのみ。
そんな状態なら、自分の行動を邪魔する阻害要因はありません。
この5秒カウントダウンするという方法は、アメリカの作家・講演家であるメル・ロビンズ氏が提唱した「5秒ルール」と呼ばれるものです。
もし無心になるのが難しいようであれば、何か自分にとって楽しいことを考えながらカウントダウンするのも良いでしょう。
とにかく、やることを思い立った瞬間から実際に行動するまでの間で、ネガティブで余計なことを考えないようにするのが大事です。
僕は楽しいこととか
急には思い浮かばない
ので、無心になる場合
が多いですかね。
やる気を出す為の具体的行動
それで? 具体的には
はじめにどういうこと
すればいいの?
上記2つのポイントを
おさえた勉強です。
つまりは
①量・質のハードルが低くて
②すぐに始められる勉強
例えば↓
【算数・数学】
・易しめの計算問題
【英語】
・英単語の暗記練習
【国語】
・漢字の読み書き問題
【理科・社会】
・重要語句の一問一答
※上記はあくまで一例です。
その日の気分や得意・不得意によって上手く使い分けると良いでしょう。
勿論、しばらく上記の勉強を続けて作業興奮の状態になることが出来たら、その後は難しくて解くのに時間がかかるような問題に取り組んでも構いません。
上記の例は、あくまでも
ウォーミングアップの為
の勉強ですからね。
最後に
というわけで、いかがでしたか?
「やる気出ねぇ~!」
と思うことは誰しも一度はあるかと思います。
人間だもの。
そんな時、やらない理由をいつまでも並べ立てて結局そのまま何もしないのか、無心でサッと動いて低いハードルから順に越えていくのか。
日を追うごとに、両者の差は広がっていくばかりでしょう。
本記事の内容は勉強だけでなく、やる気が出なくて取り組めないことには何でも応用可能な方法です。
読者の皆さんが、やる気に悩まされない充実した日々を過ごせることを願っています。
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