勉強中の作業用BGMはありかなしか？ ～推奨しない2つの理由～

　皆さん、youtubeは好きですか？

　教育者としてこういう事を言うのは大変はばかられるのですが

　僕は大好きです。

　お気に入りのチャンネル紹介だけでブログ1記事書けそうなくらいには好きですね～。

　というわけで、今回のテーマはyoutubeをはじめ、どの動画投稿サイトにも必ずと言っていいほど存在する

作業用BGM

↑これを勉強中に聴く(あるいは聞く)ことの是非についてです。

　さぁ、皆さんはどう思いますかね？

　数ある作業用BGMの中にはやる気が出るとか集中できると謳って勉強用としてもオススメしている動画もありますが、果たして本当に勉強中に聴いていても問題は無いのか。

　皆さんの意見も非常に気になる所ですが、まずは率直に僕の意見を言わせて頂きます。

（ご意見あれば是非コメントにて教えて下さい♪）

　そ～ですねー、まぁありかなしかで言うと

ですね☆

　というのも、音楽を聴きながら勉強することには、大きく2つの問題があるからです。

　以下、順番に見ていきましょう！

作業用BGMの問題点

入試本番の環境と異なる

　勉強する目的は何かって考えると、色々ありますが何と言っても「受験に合格すること」が一つありますよね。

　となると、その為にはなるべく入試本番に近い環境で勉強するのが大切になってきます。

　入試で何より大切なのは普段通りの実力を100％引き出すこと。

　その為には、試験会場という普段とは異なる空間で程良い緊張感を持ちつつも、問題を解く際にはいつも通りの状態を安定して保つことが重要です。

　というのも、人間は適度に緊張・適度にリラックスしている状態で一番高いパフォーマンスを発揮するから。

　ところが、普段から勉強の際に音楽を聴いているとその環境に慣れてしまって、逆に音楽が無い状況では集中できなくなってしまう恐れがあります。

　また、当然のことながら実際の入試本番にはBGMなんて流れません。

（そんな小洒落たカフェじゃあるまいし…）

「音楽がなくて集中できなかった」

とかいうマヌケな事態は何としても避けたい所です。

集中力が切れる・注意力が散漫になる

とかって言う人もいますが、それは単に気付いていないのか、そう思い込んでいるだけ。

　人間は、勉強しながら音楽を聴くという風に2つの作業を同時にする時、片方をどんなに意識しないようにしても、無意識のうちに両方へと注意が向いてしまうものです。

(ペン回しとかも同じ理由で注意されがちですね)

　ですので、せっかく頑張って勉強しているのに、音楽が流れているだけでその勉強の効率が幾分かダウンしてしまいます。

　いっぱい勉強しているのにも関わらず、効率の悪いやり方をしているせいで、あまり勉強していない人よりも成績が悪くなる……。

　これは非常に勿体無いっっ！

　――と、こんなことばかり書いていると

といった誤解をされてしまいそうですが、僕自身はよく作業用BGMを聴きながら仕事をしています。

（まぁアニソンかボカロ限定ですけどね☆）

　ただし、それは生徒指導とは関係の無いチラシの作成や会計業務をする時や、延々とホッチキス留めを繰り返すなどの単純作業を行う時に限ります。

　単純作業の場合だと大した集中力は必要ないですし、むしろ飽きて作業を中断してしまうことを防ぐという意味があるので非常に有効です。

　でも、だからといって勉強でもその理屈が通るかというと、それは全く状況が異なります。

　だって

勉強の気を紛らわせちゃダメでしょ。

必死に手を動かして、すごく集中して頑張って、メチャクチャ勉強した気になって――。

でも実際には全く頭に入っていない。

コレもう最悪じゃないですか。

最後に

　ということで、如何でしたか？

　結論ですが、こと勉強に関して言うと、なるべくなら作業用BGMは流さない方が良いでしょう。

　ただ、もう既にBGMを聴きながら勉強することに慣れてしまっている方は、急に音楽が無くなったら音楽の無い環境に慣れるまでがとても大変です。

　そういった場合には、しばらくの間は

・歌声が入ってない曲(インストゥルメンタル、いわゆるインスト曲)
・歌詞がオール英語の曲(歌詞を全く聞き取れないレベルのもの)

といった曲を選び、できるだけ意識が音楽に向かないようにする工夫をしてみて下さい。

　徐々に音楽に気が向かなくなってきたと感じたら、BGMの無い環境にも早く適応できるようになると思いますよ。

　忙しい日々の限られた時間で行う勉強。

　可能な限り集中しやすい環境で、効率良く取り組んでいきましょう！(≡ω≡)b