学習塾内ではスリッパ、土足、靴下・素足、どれが良いか?

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 学習塾経営に思いを馳せる方ならば、教室のレイアウト内装・インテリアについて、色々と思案し妄想することもあるでしょう。

 では、こんなことは考えたことがあるでしょうか?

「塾内ではスリッパ、土足、素足・靴下のどれが良いのか?」

ゆうき塾長
ゆうき塾長

意外と盲点なんじゃ
ないですかね。

いや、うん……でも、
そんなの別にどうでも
良くない??

 まぁ確かに、これが塾の良し悪しを大きく左右するわけでも、指導の質に直接関係するわけでもありません。

 しかし!

 それぞれに確かなメリット・デメリットがあり、自分を含めた講師達の働きやすさ、生徒達の居心地の良さに影響を与えうる重要事項です。

 ですので、どれも大差ないからと適当に決めてしまうのはオススメできません

 全ての塾に当てはまる正解が存在するとは思いませんが、自身が思い描く塾の最適解はあるハズです。

 というわけで、本記事では

「学習塾内におけるスリッパ、土足、素足・靴下のメリットとデメリット」

について、現役の(零細)学習塾経営者である私ゆうき塾長が解説していきます。

 これから独立・起業して学習塾を開業する予定の方全く関係ない面白半分でご覧の方、どなたでも是非ご覧ください。

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スリッパのメリットとデメリット

 サービス業のうち、学習塾のように室内でサービスを提供する形態の場合は、スリッパを使うということも多いでしょう。

 実際、医療美容・エステ等のお店ではスリッパに履き替えることも多いですし、学習塾においても珍しいことではありません。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

そういえば、昔バイト
していた個別指導の塾
もスリッパでしたね。

 では、学習塾においてスリッパを利用することのメリット・デメリットとして何が考えられるのか、早速見ていきましょう。

 それでは、どうぞ!

スリッパのメリット

 何といっても清潔ってことですね。

 まぁ実際のところはスリッパの状態にもよりますが、少なくとも清潔感はあります。

 サービス業にとってメチャクチャ大事ですよ、清潔感。

 お問合わせや面談、送迎の際には保護者の方が教室に来られますよね。

そんな時、塾講師の身なりはもちろんのこと、教室内の状態だって保護者の方は確実に気にしていますよ。

 もし少しでも不潔なんて思われたら終わりです。

 一気に信用は地の底に落ちると思って下さい。

いやいや、塾で大事
なのは何と言っても
指導力でしょ?

ゆうき塾長
ゆうき塾長

それを判断するのは
お客様(生徒・保護者)

ですから。

 それに、もし講師や教室に清潔感がなかったら、その指導力にも悪影響を及ぼしかねません

(詳しくはコチラ↓の記事をどうぞ)

 入室する際にスリッパを履くということで、目の届きにくい床や足元にも常に気を配っていることを暗にアピールすることが出来ます。

 同時に、少しばかりの特別感というか「もてなされている感」も出ますので、スリッパは生徒や保護者からの信用を得るための有効なアイテムと言えるでしょう。

(まぁ一番重要なのはサービスの質・指導内容ですので、スリッパの効果はあくまでも補助的な役割にはなりますけど)

 その他のメリットとしては

・画鋲など尖ったものを踏んだ時のケガ防止になる。

・靴を脱ぐことで気持ちを切り替えられる、またはリラックスできる。

・冬は靴下や素足よりも暖かい。

といったところですかね。

 いずれも、必須というよりは「あったらイイな」くらいの利点かもしれません。

 ですが、こういう細かな評価ポイントの積み重ねが教室全体の評価に繋がってくると考えると、決して無視できるものではないでしょう。

 また、ご家庭によって塾に求めるもの・重視するものは微妙に異なるので、思わぬ点に高評価を得られるということも十分にあり得ます。

(個人的に「暖かい」は地味にポイント高かったりしますし)

ゆうき塾長
ゆうき塾長

僕の塾は北陸・木造建築
という悪条件が重なって
足元が寒いので…。

スリッパのデメリット

 さて、一見すると隙がなさそうなスリッパですが、意外とデメリットも多いです。

 中でも一番の懸念点は

コストがかかること。

ケ、ケチくせぇ…。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

い、いやいや!
単にお金だけの問題
じゃないんですよ。

 定期的に洗ったり除菌・殺菌をしたりといった手入れにかかる経済的コストだけでなく、それらを行う手間という時間的コストもかかってきます。

 また、どれだけ手入れをしっかりしていても徐々に傷んできますので、大体3ヶ月~半年に1回のペースで買い替える必要がでてくるでしょう。

 そういった作業を面倒くさがって怠ってしまうと、臭くて汚いスリッパを使い回すことになり、スリッパを使う最大のメリットである清潔感が逆に損なわれてしまいかねません

 個別の専用スリッパを用意するのではなく、決まった数のスリッパを共用する場合には特に注意が必要です。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

新型コロナ感染症予防
の観点から見ても問題
ありまくり
ですね。

 さらに、規模の小さい個人塾にとって深刻なデメリットが

場所をとる

 通塾の度に毎回スリッパを持ってきてもらうのは手間ですので、おそらくは塾に置いておくことになるでしょう。

 となると、必ず必要となってくるのはスリッパを保管しておく場所です。

 もちろん、履き替える際に脱いだ靴を置く場所も別に確保しなければなりませんので、玄関付近には結構なスペースが求められます。

 開業初期の生徒数が少ないうちは気にならなくても、生徒が徐々に増えていくにつれ、徐々にゴチャゴチャしていくかもしれません。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

み、身に覚えが
あり過ぎる…。

 お客様である生徒や保護者が教室を訪れた時、最初に目に入ってくるのが玄関付近です。

 だらしなく雑然とした様子を目の当たりにした生徒・保護者が何を思うか…想像に難くないでしょう

(第一印象は大事ですね)

 さて、上記2点以外にも、まだデメリットは考えられます。

 湿気の多い梅雨夏の暑い時期だと、足が蒸れて匂いが気になるため、靴を脱ぐことに抵抗がある生徒もいるかもしれません。

 床やスリッパの材質によっては、ペタペタと歩く音がうるさくて勉強に集中できなくなるかもしれません。

 スリッパを使う予定の場合は、通っている生徒や教室の実情を考慮して、本当に適しているかどうかを十分に検討する必要があるでしょう。

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土足のメリットとデメリット

 サービス業でもスーパーやコンビニといった小売業のように、土足のまま店内に入ってサービスを享受する形態もあります。

 学習塾でも、靴を履いたまま教室や廊下を移動する塾も少なくありません。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

僕が前に勤めていた塾も
そうだったなぁ。

 では、続いては塾内を土足でいることのメリット・デメリットとは何か、順に見ていきましょう。

 それでは、どうぞ!

土足のメリット

 一番のメリットは

入退室時の出入りがスムーズ

ってことですね。

 なにせ履き替えることなく、検温と手指消毒だけしたらサッと移動できますから。

(規模の大きな塾だったら、入退館の際に会員証をカードリーダーに通したりするかもしれませんが、それも秒で終わる作業でしょう)

ゆうき塾長
ゆうき塾長

入退館システムってやつ
ですね。田舎の個人塾
には全く縁の無い代物

ですけどねー。

 靴を脱いだりスリッパ履いたりとかしていると、どうしても時間がかかってしまいます

 1,2人くらいだったら特段の問題はないですが、学校帰りとかだと友達と一緒に来るもんだから、4,5人以上は集まって来ることもザラにあるんですよ。

 となると、どうしても入口付近に人が溜まってザワザワしてしまいがちです。

 そういうの、何か嫌じゃないですか?

 いや、ただの個人的な感情論ってだけじゃなくて、玄関周りがメッチャ密集するから感染症予防の観点からも完全にアウトですよね。

 それに、小規模な塾の場合はワンルーム、つまり入ってすぐに教室があることも珍しくありません。

 誰か来る度に入口付近が密になってガヤガヤとしていたら、シンプルに勉強の邪魔です。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

どんだけ集中力ある子
でも、少なからず気が
散っちゃいます
よ。

 土足OKなら、そういった出入りの際に生じる煩わしさが一気に解消されるでしょう。

 その他のメリットとして、スリッパや下駄箱・シューズボックスが要らないのでコスト削減になるだけでなく、玄関周りに必要なモノが少なくなり省スペース化が期待できます。

 零細個人塾にとっては、どちらも非常に魅力的なメリットですね。

 ついでに、もしも教室の床に画鋲などの尖ったものがあった時でも、靴ならスリッパ以上の防御力があるので安心です。

(メッチャ薄底のスニーカーとかクロックスだったら大差ないかもしれないですけど)

土足のデメリット

 当然ではありますけど

普通に教室内が汚れます

 特に雨の日ともなると、教室の床が泥だらけになって

「靴のまま室内サッカーでもしたのかな?」

って思うくらいに、そりゃあもう凄惨な状況になりますよ。

 なので、一番のネックは毎日の掃除でしょう。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

まぁね、土足にする以上
は仕方ないよね…。

 また、店舗用物件やテナントじゃなくアパートやマンションの一室で開業する場合には、掃除以前の問題があります。

 というのも、住居用物件のフローリングは店舗用のものと比べて柔らかく耐久性がないので、土足だと砂や小石でフローリングが傷付いてしまうんです。

 賃貸物件は退去時に「原状回復義務」がありますから、下手をすると全面張り替えになって敷金からゴッソリ引かれてしまいます

(個人塾として利用できる賃貸物件の種類と特徴についての詳細は以下の記事をどうぞ↓)

 床を傷付けたくない場合には、面倒ではありますが防水性のあるフロアマットなどを購入して、机などを設置する前に敷いておくと良いでしょう。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

僕の塾でも使ってます。
(土足ではないですが)
防音性・保温性もあって
オススメですよ。

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靴下・素足のメリットとデメリット

 入口から室内に入り、靴を脱いだらそのまま教室へ移動、そんな塾もあるでしょう。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

というか、実は僕の塾も
その形式です、ハイ。

 最後は、塾内で靴下・素足になることのメリット・デメリットについて、僕の経験も踏まえて解説していきます。

 それでは、どうぞ!

靴下・素足のメリット

 スリッパ同様、靴を脱ぐので適度にリラックスできるのがまず一点。

 それでいて、スリッパにかかる経済的・時間的コストやスペースが不要になります。

 土足のように、掃除が億劫に感じるくらい床が汚れる心配もほぼありません

ゆうき塾長
ゆうき塾長

土足・スリッパ最大の
デメリットが無いのは
安心ですね。

 あとは歩く音が静かってことくらいでしょうか。

 スリッパの清潔感、土足の時短・省スペースといった、何か特筆するメリットというのは無いかもしれません。

 ですが、一方で致命的と言えるようなデメリットも無い、まさにTHE無難という感じです。

だがそれが良い!

 何やら「無難」という言葉にネガティブなイメージを持つ人もいるようですが、僕は全くそうは思いません。

 無難、大いに結構です。

 むしろ

「難が無い」って最高

じゃないですか。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

僕は好きですよ、無難。

靴下・素足のデメリット

 致命的なデメリットがなくて無難とは言っても、別に万能というわけではありません

 塾への入室を靴下・素足にすることのデメリットには、以下のものが考えられます↓

・脱いだ靴を置くスペース、下駄箱やシューズボックスの購入費用が必要。

・教室に画鋲など、何か尖ったモノが落ちていた時に危険。

・靴下や素足が汚いと床が汚れる、臭い匂いが充満する。

・足の匂いを気にして、靴を脱ぐことに抵抗がある生徒もいる。

 個人的には、この中だと脱いだ靴を置いておく分のスペースをとられる点が痛いですね。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

何分、教室が狭い
ですから…。

 尖ったモノを踏んでしまったら危険っていうのは、教室の環境整備次第で殆ど問題はなくなると思います。

 例えば、僕の教室では掲示物に画鋲を使わないようにしていますし、何なら画鋲というもの自体が存在しません

 なので、少なくとも今までで実際に何か踏んでケガを負った、という事故は起こってないです。

 また、靴下や素足が原因で教室が汚れたことも、匂いが充満したこともありません。

 靴を脱ぐことに抵抗を感じるといった不満も、今のところは生徒から出ていませんね。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

むしろ大人の方が、靴を
脱ぐ事への抵抗は大きい
かもしれませんね。

(恥ずかしくて言えないだけかもしれませんので、ハッキリ問題ないと断言は出来ませんけど…)

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最後に

 というわけで、いかがでしたか?

「教室内ではスリッパ、土足、靴下・素足どれがいいのか?」

 学習塾経営への夢と期待を膨らませている中、こういった指導と直接関係の無い部分には、意外と思考が行き届かなかったりするものです。

 しかし、だからといって些末な問題というわけでは決してありません

 勉強する生徒達、指導する講師達が教室内で快適に過ごせるかどうかといった、塾に対する満足度に直結しています。

 ひいては、保護者の方々に安心して子供を預けていただくための、塾への信用にも関係してくる重要事項と言えるでしょう。

ゆうき塾長
ゆうき塾長

実際、どれを選ぶかで
教室の印象はガラッと
変わる
ハズですよ。

 上記のメリット・デメリットは、教室にいる生徒の年齢層や地域性によって影響は多少異なると思います。

 それでも、それぞれの大まかな特徴をしっかりと把握した上で、しっかりと考慮して選択すべきでしょう。

 塾経営を志す皆さんが、自分が理想とする塾経営を実現できることを願っています。

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