皆さんは「3の法則」というものをご存知でしょうか?
試しにググってみると、世の中には様々な「3の法則」があるのが分かります。
以前の記事でサバイバルにおける「3の法則」というものをご紹介しましたが、それも沢山ある「3の法則」の中の一つです。
他にも、例えば恋愛における「3の法則」だと
・3回会って友達か恋愛対象か決まる
・出会って3か月間が恋愛成就の期限
・付き合って3年で恋が愛に変わる
という傾向があるとのこと。
何だかそれっぽいですね。
(「付き合って3年で~」という部分は経験がないので分からないですけど…)
また、行動科学における「3の法則」では
・3日間続けば継続力がついてくる
・3週間続けば習慣になってくる
・3か月間続けば結果が出てくる
以上の事が成り立つそうです。
これに関しては「三日坊主」とか「石の上にも3年」ということわざがあるので、より信憑性が高そうな気がしませんか?
ブログも3か月くらい続けて、はじめてアクセス数や収益が伸びていくらしいですね。
とまぁ、こんな風に色々な「3の法則」があります。
(これだけ並べると、とりあえず「3の法則」って言っとけば何でも通じる感が出ますね)
心理学では「3」という数字は人間の記憶に残りやすい数字ということでマジックナンバーと呼ばれるそうです。
なので、上記のように色々な事象が「3」を用いて分類されることを、心理学における「3の法則」と言います。
(そろそろ「3の法則」がゲシュタルト崩壊してきましたね)
さて、そんな数ある「3の法則」の中から、今回は勉強における「3の法則」についてご紹介します。
※僕の経験則に基づくもので、完全に造語です。今の流れで紹介するとフツーに通じる感が出ますよきっと。
(異論は受け付けますので、もの申すことがあればコメント下さいませ)
勉強における3の法則 by ゆうき塾長
突然ですが、「3秒ルール」というものを聞いた事がありませんか?
そう、「食べ物を落としても3秒以内ならOK.」というアレです。
(一般的には「5秒ルール」の方が浸透しているようで、国や地域によっては「10秒ルール」とも呼ばれるそうですね)
僕の地域では「3秒ルール」でした。
10秒は流石にヤバいのでは…?
アメリカの大学で検証された結果だと、食べ物や床の形状・性質によっては食べてもギリ安全ですが、大体の場合はアウトだったようです。
これは、食べ物が床に落ちた瞬間から、ドンドンと床から食べ物へと菌が移動・付着していくからだと考えられます。
例えば
「固く乾いた食べ物&ツルツルした綺麗な床」
なら多少時間が経っても大丈夫でしたが、
「柔らかく湿った食べ物&ベタベタした汚い床」
だと、ほんの数秒でも食中毒の危険があったとのこと。
食べ物や床によっては菌の移動スピードがより速くなり、時間が経つにつれてより危険になっていくということですね。
ふ~ん。
で? それがどうしたの?
そう、なぜ急にこんな話をしたかと言うと、実は勉強における「3の法則」が、この「3秒ルール」と非常に似ているからです。
先に結論から述べると、勉強における「3の法則」とは
テストで問題文を読み終わってから
・3秒以内に解き始められなければ身についていない
・3分以内に解き始められなければ実力では解けない
・3分経っても解ける目算が立たなければ一旦とばせ
以上の内容となります。
それでは、順に詳しく見ていきましょう。
3秒以内に解き始められない
3秒はちょっと厳し過ぎない?
そんなこたぁーありません!
問題を解くために必要な知識・技術が身についていれば、3秒以内に手を動かし解き始められるハズです。
※やる気が全く無い場合は除きます。
十分に理解し、十分に練習してできるようになった(つまり身についた)内容であれば、問題文を読んでいる最中でも解き方が自然と頭の中に浮かんでくるものです。
(問題のパターンが覚えられている状態ですね)
3秒以上も手が止まるということは
「まだ理解が不十分な部分があるか、できる状態まで練習をこなしていない」
ということに他なりません。
「理解する・できる・身につく」の違いについては、以下の記事を参照ください。
3分以内に解き始められない
実力で解けるタイムリミットですね。
問題を解き始めるのに3分以上かかるようでは、それは自分の実力ではなく「勘」または「運」でしょう。
もしも今回は正解できたとしても、次また同じ問題が出題された時に再び解けるとは限りません。
こういった問題で正解した時に
「ラッキー♪」
で済ませるのか
「これは危なかった!」
と思って復習するのか、この違いがテストを学力アップに活用できるかどうかの差となってくるでしょう。
というか「ラッキー」と思う時点で、自分の実力じゃない事は内心では分かっていそうですけど…。
3分経っても解ける気がしない
とりあえず
とばせ!
もう
「理解が~」とか
「実力が~」なんてのは
テスト中には
どーでもいい。
心配しなくても、そんなに時間がかかっている時点で、理解できてないし実力も足りてないから大丈夫(?)です。
万が一この問題が正解できたとしても、他の問題にかけられる時間が少なくなって、トータルでは点数が下がるでしょう。
それに、最悪の場合は時間が足りなくなって問題を解き切れなくなってしまう事も十二分にあり得ます。
たまに「とばすことに抵抗を感じる子」がいますが、それは完璧主義というより単に時間配分が下手なだけ!
反省や復習は絶対に必要ですが、それはテストが終わってからにしましょう。
まぁとばしまくった結果メチャクチャ時間が余ってボーッとしてる子よりはマシかもしれませんけどね。
最後に
ということで、いかがでしたか?
「3秒ルール」も勉強における「3の法則」も、3秒が大きな分かれ目となります。
それから時間が経つにつれて状況が悪化していく点も似ていますね。
勿論、テストの難易度や自分のコンディションによっても変わってきますが、それも「3秒ルール」における食べ物や床の状態と同じことです。
床に落ちてから何十秒も経った食べ物を、平気で拾って食べようとする子は少ないと思います。
ですが、解き始めるのに何十秒もかかった問題は、テストが終わったら平気でスルーする子は多いのではないでしょうか?
この記事で、テストにおける時間配分の大切さや理解の甘さを感じていただけたら幸いです。
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