「どうしてカメが勝ったか分かりますか?ウサギはカメを見ていた。しかし、カメはゴールを見ていた。言いたいこと、分かりますか?ライバルは確かに大事です。ただ、それよりも大事なもの、あるはずですよ」
by おばあさま
(「ウマ娘 プリティーダービー Season2」より)
皆さんに漫画・アニメの名言をお届けする「名言の泉」カテゴリー第32弾!
今回ご紹介するのは、スマホ向けアプリゲームを中心とするメディアミックス作品「ウマ娘 プリティーダービー」より、主要登場人物メジロマックイーンが属する名家「メジロ家」のおばあさまからの台詞です。
皆さんは「ウサギとカメ」という話をご存じでしょうか。
我らがwikipediaによると、ウサギとカメを題材とした話は世界中にあるようですが、日本人がパッと思い浮かぶのはイソップ童話(寓話・物語)の一作ではないかと思います。
ていうか、それ以外にも
あることなんて全く知り
ませんでしたね。
最近では知らない方も多いでしょうから、ざっくりと内容をまとめると↓
・ウサギとカメが競走する。
・ウサギが爆走する。
・ウサギが余裕ぶっこいて一眠りする。
・カメが着実に進んでウサギを追い越す。
・ウサギが目を覚ます。
・すでにカメがゴールしていた(完)
という感じです。
ホントにざっくりだな。
さてさて、では皆さん。
この話から得られる教訓って何だと思いますか?
真っ先に出てくるのは
「自分の能力を過信してはいけない」
ということではないでしょうか。
事実、明治時代における初等科の国語の教科書では、この話が「油断大敵」というタイトルで掲載されていたとのこと。
めっちゃネタバレしてる
気もしますけど…。
また、他に考えられる教訓としては
「少しずつでも進み続けることで大きな成果を上げられる」
あたりでしょうか。
うんうん、確かに、そういった意味合いもあるでしょうね。
ですが、もう少し違った見方もできます。
この話の途中、カメに大差をつけて爆走しているウサギは、一体どんなことを考えていたでしょうか。
「カメおっっっそwww」
「カメ必死過ぎワロタw」
「カメさん乙でーーすw」
そう、ウサギは常にカメのことを気にしていたんです。
※ウサギの思考はイメージですので、ウサギ好きの方はどうかご容赦ください。
ぼ、僕も好きですよ、
ウサギ。可愛いよね。
一方のカメはというと
「絶対にゴールするぞ!」
「ゴールまで、あとどれくらいかな?」
「ゴールまで、もう一踏ん張りだ!」
こんな感じで、カメはウサギではなく真っ直ぐにゴールを見ていました。
ウサギのように、カメという競争相手、つまりライバルを持つことが非常に大事なのは間違いありません。
(ここで言うライバルというのは、自分と同等以上の存在という意味の「好敵手」ではなく、単なる「競争相手」という意味ですけど)
少年漫画の主人公だって、自分と一緒に成長する仲間がいるからこそ強くなろうと頑張れる、そう思っていることでしょう。
まぁ今じゃ俺TUEEE系
のチート主人公も量産
されてますけどね。
しかし、ライバル・競争相手ばかりを見ていると、最も大事なものであるはずのゴールを見失ってしまうこともあります。
自分は何で競い合っているのか、何の為に頑張っているのか、目的地であるゴールを明確に思い描けているでしょうか?
そのゴールは、過去記事「なぜ勉強するのか?」で紹介したような大きな目的でもいいですし、もっと小さな目標でも構いません。
重要なのは、競争相手や周りに流されないこと。
受験勉強で例えると
「将来は教師になって子ども達の教育に携わりたいから、教育学部で有名なT大学の合格を目指して頑張ろう!」
そんな目的(教師になって子ども達の教育に携わりたい)と目標(T大学に合格)を持っていたとします。
ちょっと目的が曖昧では
ありますが、まぁそこは
例えなんで。
ところが、はじめは目的・目標に向かって頑張れていたとしても、次第に競争相手や周囲へと意識が向いてしまうということは決して少なくないでしょう。
「あいつがK大学なら、俺はもっと偏差値の高い大学にいってやる!」
「教師はブラックって聞くし、公務員の方がいいのかな…」
「学校の先生には法学部を勧められたけど、どうしよう…」
「親から『医者になれ』って言われたし…」
このように、競争相手と自分を必要以上に比べてしまったり、つい周囲の価値観に合わせようとしてしまうわけです。
しかし、これらは全て
自分の意志ではありません。
目的や目標を見失い、自分の人生における決断を他人に依存していては、本来のゴールに辿り着くことはないでしょう。
最も大事にしなければならないのは、自身が望んだ目標・目的を常に意識して、ゴールまで歩み続けること。
自分にとっての本当の幸せは、他人が敷いたレールではなく、自らが決めた道を歩く中でのみ感じられるものです。
読者の皆さんが、ゴールに向かって充実した幸せな日々を送られることを切に願っております。
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