「よし、学習塾を開こう!」
そんな決意を固めた皆さんに質問です。
「じゃあ、必要なものって何?」
自分が描く理想の教室
にあるものを想像して
みて下さい。
これまで塾業界に勤めていた人ならば、何が必要になるのか・何があったら便利なのか、おおよそ見当がつくかもしれません。
しかし、それも所詮は従業員目線で考えたイメージ。
今までは経営者の立場から働いていたわけではないので、どうしてもイメージが曖昧であったり、色々と抜け漏れがあるでしょう。
ましてや、学習塾で働いたことが全くない業界未経験に方にとっては、必要かどうかの取捨選択が出来ないとしても無理からぬこと。
別の業界からの独立・起業であったり、あるいは新卒一年目にして自分の塾を起ち上げようという野望を秘めた皆さんに朗報です。
当記事では、現役学習塾経営者である私ゆうき塾長が、学習塾の開業に必要なものを重要レベル別にまとめて解説していきます。
え、それ以前にも一度
書いてなかったっけ?
以前に書いた記事では、僕が開業の際に購入した物品を全て公開しました↓
ですが、ぶっちゃけ中には買わなくても何とかなったものもありましたし、後で必要になって追加で購入したものもあります。
色々と下調べはしました
けど、所詮は僕も従業員
でしたからね。
というわけで、今回は既に個人塾を開業して一年以上の経営を行ってきた塾長目線で、改めて塾に必要なものだけをピックアップした品々の紹介です。
特に、まずは自分一人の小さな塾からスタートしようという皆さんには、少なからず役に立つ内容となっているでしょう。
また、現在進行形で学習塾を経営している人も、今ある備品の必要性を見直す良い機会になると思います。
(毎度の文言ですが、塾経営と一切関わりの無い方々も、どうか一種のエンタメとして楽しんで下さいませ)
【重要度★★★】塾開業に最低限必要なもの
一言に学習塾といっても、その種類や指導形態、方針などは様々です。
(詳しくは以下の過去記事をご覧ください↓)
こういう塾には必要だけど、そうじゃない塾には別に要らないよね。
そんな微妙~に要不要の判断が難しいというものも、決して少なくありません。
しかし、大体どんな塾にも共通して絶対に必要なものっていうのもあります。
まずは、そういった学習塾を経営する上で最低限必要なものを見ていきましょう。
※ただし、オンライン学習塾のケースは除きますので、その点どうかご了承ください。
あくまで対面指導する
場合に限ります。
それでは、どうぞ!
開業資金・当面の運転資金・生活費
開業資金が必要なのは言わずもがな。
前述した塾の種類や指導形態はもちろん、開業する場所や規模の大きさによっても必要な備品、つまり開業にかかる金額は変わってきます。
参考までに、僕が田舎で自立型個別指導の学習塾を開業するのにかかった費用、および月々の固定費についてはコチラをどうぞ↓
また、開業したらすぐに収入が得られるというわけではありません。
むしろ、開業から2,3ヶ月間くらいは生徒数が片手で数えられる程度、およそ半年間は赤字くらいの覚悟をしておいて下さい。
いや、ガチで。
極々一部のカリスマ経営者を除いて、学習塾経営が軌道に乗るまで結構な長い時間を要するということは、あらかじめ想定しておくべきでしょう。
(僕の場合は、開業して3ヶ月間は生徒が数名の大赤字、そして何とか赤字脱出するまでに7ヶ月かかりました↓)
となると、重要になってくるのは当面の運転資金・生活費です。
運転資金というのは、日々の事業運営を続けていくのに使うお金のこと。
言い方を換えると、事業にかかる固定費と変動費のことですね。
いや、”当面”って
どのくらいだよ!?
まぁですよねー。
業種にもよりますが、一般的には最低でも半年間、できれば1年~2年分の運営を賄えるだけの運転資金があると多少安心ですね。
「年間どれくらいかかるか見当もつかない…」
という方には、以下の記事が参考になると思いますので、よろしければどうぞ↓
一方で生活費の方は、事業とは関係なく自分や家族が生活するためのお金です。
生活費も運転資金と同じで、最低でも半年分、できれば1年~2年分を開業前に準備しておくのが望ましいでしょう。
ただ、こちらは地域の物価や家族構成によって金額が大きく変わりますので、ご自身の普段の生活をもとに計算して下さい。
面倒くさがりの人は、
家計簿アプリを使えば
案外簡単ですよ。
(このくらいで面倒だと感じていたら、個人事業主なんてやってられないと思いますけど)
塾用賃貸物件・テナント等
塾を開くなら資金が必要なことと同様に、塾をするなら場所がいるというのも、これまた至極当然のことでしょう。
ただし、自宅で開業する場合には例外となりますが、個人的には自宅で開業することはオススメしません。
それは、勉強する場である教室と生活する場である自宅とを切り離すのが大変ですし、確定申告の際に計算が面倒というのもあります。
同居する家族やご近所に
多少なりとも迷惑をかけ
てしまう不安もあります
からねぇ…。
なので、ここでは賃貸物件としてのアパート・マンションや店舗・テナント、もしくは事務所を借りることが前提です。
(塾として利用できる物件各種の特徴については、ぜひ以下の記事を参照ください↓)
賃貸物件に契約にかかる費用というと
敷金・礼金
日割り家賃・前家賃
仲介手数料
火災保険料
あたりがマストで、場合によっては鍵の交換費用やハウスクリーニング代、家賃保証会社への保証料なども必要になります。
これらを合計すると、開業における初期費用のうち結構な割合を占めることになるでしょう。
僕の場合は開業費用の
約18%が物件取得費用
になりましたね。
しかし、いくら勿体無いからといっても、ここは決してケチる場面ではありません。
上リンクの記事や「塾選び」に関する記事にも書きましたが、学習塾経営において立地は超重要。
近隣学校や住宅地からの距離、駐車スペースの有無、周辺の施設・建物のジャンル等々…。
ネットの情報や写真、Googleマップだけを見て決めるのではなく、できれば一度は実際に足を運んで見ておきたいところです。
一度ここ!と決めて開業したら、そうホイホイと何度も移転することは難しいので、じっくりと時間をかけて比較検討した上で決定するようにしましょう。
看板・カッティングシート
実店舗を構えて営業する以上、看板やカッティングシート・ウィンドウシートのような、店名が記されたものを掲示することは必要不可欠。
(工場みたいに、商品を製造するだけの場所とかは別ですけど)
想像してみて下さい。
Googleマップや塾ホームページを頼りに記載された住所まで来てみると、目に映るものは何かよく分からない建物。
看板どころか、およそ店だと判断できるものが何一つない謎の施設。
怖くないですか?
入りづらくないですか?
僕だったら、中に入る
のは諦めて速攻回れ右
してますね。
少なくとも一つくらいは、看板なりカッティングシートなりで店名が記されたものが掲げてあれば、初めて来た人でも幾分かは安心できるでしょう。
このように、保護者や子ども達の抵抗感や不信感を和らげる働きもあります。
また、看板・カッティングシートの宣伝効果も非常に魅力的です。
フィールドに表側表示(店の周辺に設置)するだけで、近くを通りがかった人に塾の存在を認知してもらえるという、宣伝に持ってこいの永続効果を発揮します。
サービス業は知ってもらってなんぼですから、学習塾といえど人目を引くアピールは重要でしょう。
といっても、個人経営の小規模な学習塾に大きくて立派な看板は必要ありません。
猫に小判、豚に真珠
ってやつですね。
←猫・豚
一口に看板と言っても、壁に取り付けるタイプや自立するタイプなど、実に多種多様です。
(広告・宣伝としての看板・カッティングシートについては、以下の記事でも紹介しています↓)
勿論、ものによって値段も様々で、複数の業者で比較検討するにも見積り項目は多岐に渡ります。
デザイン費などの作製費用や取付施工費用の他、場合によっては作業車費・道路使用許可申請代行費などが加算され、トータルで二桁万円する場合も珍しくありません。
賃貸物件と同様、こちらも後から何度も変更するものではないので、ケチって選択を誤るようなことは避けたいところです。
ですが、建物や周囲の景観との相性などもありますので、高価なら良いという単純なものでもないでしょう。
照明の有無とか耐久性
は大事ですけどね。
店名が記された看板やカッティングシートは、まさに店の顔。
あまり費用に囚われず、自分が気に入って納得のいくものを選ぶのが一番です。
開業届・(青色申告承認申請書)
開業届(正式には「個人事業の開業・廃業等届出書」)は、個人が事業を始める際に必ず提出することが義務付けられています。
また、青色申告特別控除により最大65万円までの控除を受ける為には、別途「青色申告承認申請書」の記入・提出も必要です。
こちらは開業届と違って必須ではありませんが、確定申告で国に支払う税金を安くできるので、塾経営を本業として生計を立てていく予定の方にはマストと言えるでしょう。
(開業届と青色申告承認申請書、ついでに確定申告に関しての詳細は以下の記事をご覧ください↓)
うへぇ、書類申請かぁ
面倒くさそう…。
いや、それが意外と
そうでもないですよ。
所轄の税務署が近いなら、直接行って職員の人から記入方法を聞きながら書けば、案外すぐに記入・提出できます。
税務署が遠くて行くのが億劫な場合は、国税庁が提供する「e-Taxソフト」を使用して、自宅から電子申請するのが良いでしょう。
また、国税庁HPからPDF書式をダウンロード・印刷して必要事項を記入した後、税務署宛に郵送するという方法でもオッケーです。
(ただし、自力で作成する場合はGoogle先生に質問するか、身近な経験者に頼らないと難しいかもしれません)
こういった公的書類は、
すべからく小難しくて
ワケワカメですからね。
過去記事に記した通り、開業届の提出は開業してから1ヶ月以内、青色申告承認申請書の提出は開業から2ヶ月以内となっています。
学習塾に関しては、開業し立てだからといってドッと客が押し寄せるようなことは滅多にありませんので、ネットで調べながら焦らず落ち着いて申請すれば良いですよ。
(まぁ経営者側としては、ドッと来てくれても全然いいんですけどねぇ…)
生徒用の机・イス
まさか、子ども達に机もイスも無しで勉強させようなんて人はいないでしょう。
そんな思考の人がいたら
もはや斬新を通り越して
異常ですよ。
もちろん、生徒用の机やイスは学習塾経営に必須です。
(先生用の机・イスは最悪なくても大丈夫ですけどね)
ただ、勉強するための机・イスにも様々な種類・形状があり、どれがいいか正直迷うと思います。
とりあえず、机に関しては過去記事で詳しく解説してありますので、気になる方は是非ご覧ください↓
イスについては、もしも教室が畳&丈の低い机という和室スタイルであれば不要ですが、それだと入試の環境と違い過ぎるためオススメはできません。
※別に、昔ながらの寺子屋をディスってるわけじゃないですよ。
(僕の塾の名前にも「寺子屋」って付いてますからね)
逆に、特に深い意味も
ありませんけど。
とりあえず畳orフローリング議論は置いといて、生徒用のイスを選ぶ上で特に注目すべきポイントは
耐久性
座面のクッション性
の2点でしょうか。
(パイプ椅子の場合は、指詰め防止の機能があるかどうかも大事ですね)
生徒が毎日使うものですので、できるだけ安全・快適に勉強できるイスを選びたいところです。
また、机とイスは教室の雰囲気を大きく左右するだけに、機能性だけでなくデザイン面も気になります。
机とイスを選ぶ際には、両者の組み合わせも十分考慮して決めると良いでしょう。
デザインセンスが皆無
という人は、他の塾をパクる参考にするのも
いいですよ。
(それか、無難に折り畳みテーブル&パイプ椅子にするか、学校用の机・イスにするかですかね)
テキスト教材・学習ソフト・アプリ
当たり前ですが、学習塾は勉強する場所です。
であれば、そのための教材は必要不可欠と言えるでしょう。
近年よく耳にする
“教えない塾”でも
流石に教材はある
ハズですからね。
ただ、塾で使える教材にも色々あります。
テキスト・問題集・参考書といった冊子教材の他、膨大なデータベースから問題プリントの作成ができる教材ソフトや、解説授業動画を自由に閲覧できるアプリ等々。
今や紙媒体だけでなく、PCやタブレット、スマホの画面を通して学習することも珍しくありません。
これらの教材は、一概にどれが良い・悪いと断ずることは難しいでしょう。
というか、大事なのは媒体や問題の質よりも、指導者が上手く使いこなせるかどうかです。
ですので、あくまでも周囲の評判や費用は参考程度に留めておき、自分の理想とする教育を実現できそうな教材を使用するのがベスト。
そのためには、ぜひ自分自身で実際に使ってみて判断することをオススメします。
もし都合がつくなら、
教材販売会社の展示会
やショールームに行く
のもイイですね。
(僕の塾で使用しているテキスト教材、および学習ソフトについては以下の記事で解説していますので、よければ参考までにどうぞ↓)
また、教材を使う場面や目的も様々です。
授業時に演習で使う、自習時に自主学習で使う、各家庭で宿題として使う等。
しかしながら、これら全ての用途を想定して、色んな教材を大量に購入するのはオススメしません。
前述の通り、大事なのは上手く使いこなせるかどうか。
教材の量や種類だけ充実させても、それだけで講師の指導力や生徒の学力が向上するわけではありませんし、下手すれば逆効果になることも考えられます。
まずは、授業や宿題に最低限必要な教材だけを揃えておき、後から適時買い足していくのが良いでしょう。
不要な在庫を抱えても
特に良い事がないです
からねぇ。
ちなみに、学校で習った内容の復習がメインである補習塾の中には、学校の教科書&ワークだけで授業をしている所もあるかもしれません。
そういった塾を否定するわけじゃありませんが、正直言って学校の教科書とワークだけでは無理があります。
学校の教科書とワークだけでは、学習内容を身に付けるための十分な反復学習が出来ず、圧倒的に演習量不足です。
よく言われる
「色んな問題集に手を出すよりも、一つの問題集を繰り返し取り組んだ方が身に付く」
というのは確かにその通りですが、それにしたって限度というものがありますよ。
(特に小学生の場合は、教科によってはワークすら無いこともありますからね)
公立か私立かにもより
ますけど、計算と漢字
のドリルだけってこと
も十分あり得ます。
見識を深めて指導の幅を広げるという意味も含めて、ぜひ色んな媒体・目的の教材を見て使って、自塾への導入を検討してみて下さい。
チラシなど広告宣伝物
自分の塾を案内・説明するための広告・宣伝ツールですね。
具体的にはチラシやフライヤー、パンフレット、リーフレットあたりですかね。
違いが分からない方も多いかと思いますので、それぞれ用途・形状などの特徴を軽く挙げると以下の通りです↓
【チラシ】
主に新聞折込やポスティングに用いる。
A4前後サイズの薄い紙で作られる。
【フライヤー】
主に店舗のラック・スタンドに据え置く。
A6前後サイズの厚めの紙で作られる。
【パンフレット】
多くの情報を対面で説明するのに便利。
A4サイズの見開き4~8ページ構成が一般的。
【リーフレット】
パンフレットの縮小版。情報量は少な目。
A4サイズの三つ折り構成が一般的。
なるほど分からん。
ま、まぁググって画像を
見てもらった方が分かり
やすいですかね。
正直、これは必須項目に入れるかどうか結構悩みました。
しかし、やはり学習塾を経営するにあたって、少なくとも何か一つは広告・宣伝ツールが欲しいところです。
というのも、開業初期の無に等しい知名度では、ネット広告やHPだけで集客を行うのは相当キツイから。
特に地方の田舎においては、地元に新しくできた店舗の詳細や評判を知る手段として、ネット検索はマイナーと言わざるを得ない。
田舎で新規店舗の情報を得るための主流な方法は、地元スーパーに置かれたチラシや新聞折込広告、そして周囲の口コミです。
開設し立ての塾HPでは
どうしても検索結果の
上位には表示されない
ですからねぇ。
学習塾の宣伝をする上で、生徒や保護者からの口コミは大変心強いですが、まだ開業し立てで生徒数0の状態では期待するべくもありません。
そこで、開業初期の宣伝ツールとして、チラシやフライヤーなど紙媒体の広告宣伝物が非常に重要となってきます。
こと田舎に関して言うならば、新聞折込なりポスティングなりで何らかの広告宣伝を十分に行うことができれば、HPやブログなどネットによる宣伝に頼らなくても何とかなるでしょう。
(ある程度の都会だと、ちゃんとネットも活用して宣伝しないと不信感を与えてしまうと思いますが)
「チラシなんて作ったことがないから、ちゃんと作れるか不安…」
という方は、ぜひ以下の記事をご参考ください↓
外注するのが一番楽ではありますが、費用の節約とチラシ作成スキル向上のためにも、個人的には自身で作ることをオススメします。
と言っても、いきなり完全自作は流石にハードルが高過ぎるので、とりあえずはテンプレートを編集して作成するのが良いでしょう。
はじめはテンプレート
のテキストを修正する
だけでも十分ですよ。
スマホ(携帯電話)・パソコン
これはもう、ビジネスを行う上で必須だということは、皆さんご想像に難くないでしょう。
スマホ・携帯の最も重要な役割は、電話やメール、LINEによる新規問い合わせの獲得です。
その他にも、緊急時における保護者との連絡手段、平時のコミュニケーションツールとしても欠かせません。
パソコンでは、塾HP・ブログや「Google ビジネス プロフィール」経由での問い合わせメールの受信は勿論のこと、各種ビジネス文書やHP・ブログの作成にも必要不可欠。
さらには、表計算ソフトによる会計業務やe-Taxによる確定申告を行う上でも、パソコンは無くてはならない存在でしょう。
今時、電卓を片手に紙の帳簿へ手書きで記入とか、ちょっと非効率というか生産性が低いというか…。
シンプルに面倒ですね。
用途にもよりますが、できればパソコン本体のスペックだけでなく、マウスなどの周辺機器にも拘ると満足度や利便性がグッと上がりますよ。
(まぁ僕は8割見た目で決めましたけど)
スマホかPCのどちらか片方だけで代用できる機能もありますが、そうでないものも多々ありますので、ここは惜しまずに両方用意すべきです。
プライベートで使用しているものを兼用しても良いですが、電気代や通信費の経費を計算する家事按分が煩雑になってしまいます。
なので、できればビジネス用として別に用意するのが良いでしょう。
最低限の文房具・日用品
生徒の勉強や塾の運営に使う文房具・事務用品、トイレットペーパーなど紙製品や洗剤といった日用品は、一通り切らさないよう常備しておきましょう。
まず、生徒用の文房具で最低限用意しておきたいものは
・鉛筆、シャーペン
・消しゴム
・分度器、定規、コンパス
この辺りは必須です。
(その他にもハサミやスティックのり、修正テープ、付箋に電卓などがあると安心ですね)
いやいや、子ども達は
自分の筆記用具を持っ
てくるから、別に必要
ないでしょ。
ところがドッコイ。
塾講師の方は経験あるかと思いますが、たま~にいるんですよ。
筆記用具を忘れてくる生徒が。
「勉強する場所であるハズの塾に筆記用具を忘れるって、そんなことある?」
そんなことあるんですよ。
それも、信じ難いことに月1くらいの頻度で起こり得るんです。
子ども達の年齢層や
生徒数にも依ります
けどね。
正直、講師側の心中では
「何しに来たの?」
っていうツッコミが出たり出なかったりする珍事ですが、そんな時の為にも最低限の文房具は教室に置いておくべきです。
しょうがないですよね、だって無いと勉強できないんですから。
当然ながら
「筆記用具を忘れただぁ~? そんな勉強やる気ない奴は帰れっ!」
とか言って、追い返すというわけにもいきません。
(友達から借りるでもいいですけど、帰る時間が違ったらどうするのってなりますからね)
そもそも塾に友達がいる
とも限りませんし…。
また、算数・数学の作図問題を解く際に、定規やコンパスを忘れたという事もよくあります。
別に「家に帰ってから解いてね」でもいいっちゃいいんですけど、それなら教室に備え付けのものをスッと貸してあげた方がスマートじゃないですか。
(家で真面目に取り組むかどうかも定かじゃありませんし…)
あとは、自習で学校の宿題とかに取り組んでいる時、プリントの切り貼りでハサミやスティックのり等あったら便利ですかね。
続いて、塾の運営に必要な文房具・事務用品となると
・名札
・ホッチキス
・クリアホルダー
・ボールペン(黒・赤)
といったところですかね。
名札は必須ってわけではないですが、着けていた方が多少なりとも信憑性は高まります。
胸ポケットに安全ピンで留めてもいいですし、ネックストラップに付けて首から下げるスタイルでもいいでしょう。
(ネックストラップなら、一緒にボールペンを引っかけておけば、パッと取り出して書けるので便利ですよ)
僕もやってますね。
紙類の保管や案内物の配布をする際など、クリアホルダーも地味に活躍します。
入塾届などの大事な書類を配布するのに、そのまま書類だけハイって手渡すのだと、少し雑な印象を与えかねません。
というか雑です。
配布物という名の薄っぺらい紙切れを、ノーカバー・ノーガードで渡すなんて愚の骨頂。
生徒経由で保護者に書類を配布しようものなら、何の音沙汰もなくて疑問を抱き始めた頃に、生徒のカバンの中からグチャグチャになった悲惨な状態で発見されるのがオチでしょう。
普段使いのものは別として、大事な書類などを入れて配布する場合には、硬めのハードタイプがオススメです。
普通の柔らかいタイプ
と比べると若干割高です
けど、まぁこのくらいは
必要経費ということで。
最後に、日用品の類で最低限必要なものを挙げると
・ティッシュペーパー
・トイレットペーパー
・掃除用品、洗剤
・防災用品、救急用品
あたりですかね。
どれも当たり前に必要なものですので、ここで改めて解説することは不要でしょう。
ティッシュペーパーやトイレットペーパーについては、ネットで購入するよりも近隣のスーパーやドラッグストアで購入した方が、基本的には割安になることが多いです。
ただし、あまり最安値にばかりこだわって時間と意識を割くのもナンセンス。
実店舗で購入するまでの手間も考慮したら、ネットで買うのも決して悪くはないと思います。
それに、こういった日用品は安かろう悪かろうの商品も少なくありません。
安物の中には、紙が
硬くゴワゴワとして
使い心地の悪いもの
もありますからねぇ。
講師だけでなく生徒も日常的に使用するものですから、安さをとって紙質の悪い品を使っていては、塾の満足度や信用にも影響してきます。
値段と質の両方を見て、コスパの良い商品を選びたいところです。
一方で、掃除用品は質の判断が難しいところですが、それよりも使用頻度を気にしましょう。
教室の机・イスや床、それにトイレ周りは毎日の掃除が必要不可欠!
いや、言いたいことは分かりますよ。
正直、毎日とかメチャクチャ面倒ですよね。
その点に関しては、
僕も全く同感です。
特に一人塾長となると、何をする・しないかは自分次第ですし、たとえ多少サボったところで誰かに注意されるわけでもありません。
しかし、一度サボるようになったが最後、徐々に意識が悪い方へと変わっていきます。
ちょっとしたゴミや汚れには何も感じなくなり、しまいには本棚や作業机の整理整頓、自分の身だしなみ等にも無頓着になっていくでしょう。
以前の記事でも書きましたが、学習塾を含めサービス業に大事なのは清潔感。
にも関わらず、清潔に感じないばかりかフツーに清潔じゃないとか問題外、衛生的観点からも完全アウトです。
生徒は毎日勉強することが当たり前なように、塾講師は毎日掃除することが当たり前。
時間を決めて毎日のルーティン作業に組み込んで、一人でもサボらない仕組みをつくっておきましょう。
仕事はじめか、それとも
仕事終わりかとなると、
わりと意見が分かれそう
ですけどね。
エアコン・冷暖房器具
日本国内で塾をするのなら、教室ごとに1台はエアコン必須になります。
(フランスのニューカレドニアやエクアドルのキトなど、いわゆる常春と言われる場所なら不要でしょうけど)
賃貸物件であれば、最初からエアコンが備え付けられている場合が多いですが、もし無かったら大問題です。
エアコンを新規購入するとなると、それはそれは結構な出費になることは間違いありません。
ですが、だからといって扇風機や電気ストーブだけで真夏・真冬を過ごすのは超絶キツいっ!
拷問レベルですよ。
これらの器具には、部屋全体を冷やす・暖める機能が殆どないため、教室にいる生徒全員が快適に勉強するには不十分です。
「暑い・寒いから勉強に集中できない」
となることが目に見えています。
それは学習塾にとって、あまりに不本意な状況でしょう。
個人塾程度の小さな教室であれば、なにも高額な業務用エアコンは必要ありません。
(業務用エアコンは、家庭用と比べて購入費用や月々の基本料金の他、取り付けや修理にかかる費用も割高らしいですからね)
はじめから業務用エアコンが取り付けられているような物件でない限り、教室の広さに合わせて家庭用のものを選べば十分です。
業務用にするのは、生徒
が増えて広い教室に移転
することになった時でも
いいんじゃないかな。
それでも、エアコンの購入は決して安くない買い物ではありますが、生徒達が勉強に集中できる環境をつくることは塾講師の使命。
こちらも必要経費と割り切って、ケチらず教室に合った製品を選びましょう。
(というか、講師だってクソ暑い・寒い教室で仕事したくないですからね)
【重要度☆★★】できれば欲しいもの
さて、続いて挙げていくものの重要度は
無くても開業・経営できなくもないけど、それだと結構ガチめに困る
って感じのレベルです。
ちなみに、僕は開業時に
全て買い揃えてますね。
先程までのものは、塾を開業・経営する上で本当に最低限の必要物資でした。
しかしながら、それらだけでは上手くいかなかったり、不便に思ったりすることも多々あるでしょう。
ここから先のものを用意することで、日々の経営・指導がグンと安定するハズです。
むしろ、人によっては絶対に必須だと感じるものもあるかもしれません。
それだけ重要なものばかりですので、学習塾を開業する・しているという方は、できるだけ揃えておく事をオススメします。
(持っていて得することはあっても、損することは殆どないでしょう)
種類によっては無料で
手に入れられるものも
ありますからね。
それでは、どうぞ!
塾ホームページ・ブログ
正直これは重要度★★★の必須項目に入れようか迷いましたが、個人塾の中には意外とホームページやブログを持たない所もあるため、とりあえずコッチに入れました。
特に、田舎などのネットで店舗を探す習慣のない地域だと、最悪ホームページが無くても何とかなるっちゃなります。
ネットで行う最低限の集客については「Google ビジネス プロフィール」で代用することが可能でしょう。
(「地域名 塾」で検索すれば、一応は検索結果1ページ目のGoogleマップに表示されますし)
でも、当然ながら
オススメはしません。
っていうか
サービス業を営む上でホームページやブログを作らない理由がない!
「面倒くさい」は理由に
なりませんからね。
学習塾におけるホームページやブログの重要性については、過去にも幾つか関連記事を書いているので、今回は割愛させていただきます。
(初期の記事なので恐縮ですが、ご興味あれば是非ご一読ください↓)
【関連記事】
「独立・開業に向けて、まず何をすべきか? ~HPとブログの重要性~」
「ホームページ作成ツールはどれがいいのか? ~選ぶ基準と注意点~」
「個人塾ホームページに必要な内容とは?必須6項目+重要4項目紹介☆」
ネット上における店の看板であるホームページ・ブログ。
開業する前から塾の宣伝ができる貴重なツールでもありますので、これから開業計画を立て始めるという、なるべく早い段階から作成に着手するのが良いでしょう。
会計ソフト・e-Taxソフト
個人事業主とは切っても切れない関係にある確定申告。
その年に一度の作業を、己の力だけで成し遂げることは中々に困難でしょう。
特に、日々の帳簿付けを
怠っているような人には
超絶キツいですよ。
特に、55万円または65万円控除となる青色申告による確定申告を行うのに、会計ソフトや税理士様のご助力に頼らないなんてバカげてる!
そりゃあ、控除のない白色申告での確定申告であれば、紙の帳簿付けや表計算ソフト(エクセルやスプレッドシート)でもワンチャン作成できるかもしれません。
(学習塾で発生する仕訳パターン・勘定科目の種類なんて、たかが知れてますからね)
しかし、個人事業主の大きなメリットである青色申告特別控除を活用せず、無駄に税金を支払うなど情弱のやること。
情弱!情弱ゥ!
※ただのパロディです。
白色申告者をバカにする
意図はございません。
とにかく、個人事業主のメリットを最大限活用するためには、なにかしらの会計ソフトとe-Taxソフトは必須です。
別に税理士に丸投げしてもいいですけど、自分が行っている事業の収支を正確に把握するためにも、最初の一度くらいは自分で確定申告してみることを推奨します。
心配しなくても、会計ソフトさえ使いこなせれば恐れる程のことではありません。
会計ソフトの有名どころは以下にリンクを貼っておきますので、塾に限らず個人事業主になる予定の方は是非ご検討ください↓
事業用クレジットカード
これも個人塾経営に必須ってわけじゃないけど、無いと不都合に感じる場面は多いでしょう。
塾経営における、事業用(ビジネス用)クレジットカードを使う主な場面というと、教材や日用品など物品購入の時ですかね。
特に、田舎で細々と経営される方にとっては、物品を購入する場所は専らネットショップになると思います。
大型のショッピング
センターでもあれば
便利なんですけど、
田舎には、ねぇ…。
ネットショッピングについては、大抵はクレジットカード払い以外にも代金の支払い方法を選ぶことができるでしょう。
銀行振り込みや代引き、コンビニ決済などであれば、ネット経由の買い物でもクレジットカード無しで支払い可能です。
ですが、そういった方法での支払いは正直あまりオススメできません。
銀行振り込みでは振込手数料が、代引きでは代引き手数料が、それぞれ購入費用とは別に発生してしまいます。
それに、わざわざ銀行なりコンビニへ行って支払いをするのは地味に面倒くさい!
田舎のコンビニの少なさ
を舐めちゃいけません。
こういったデメリットがあるにも関わらず、特にメリットとなるようなことはありません。
一方で、クレジットカード払いのメリットは大きく2つ。
一つは、手数料や手間が一切かからないこと。
もう一つは、ポイントが貯まること。
特にポイントが貯まることについては、まさに塵も積もれば何とやら。
しかも、事業の規模が大きくなって購入頻度や量が多くなるほど、その恩恵は大きくなります。
「クレジットカードを持つと、ついつい使い過ぎてしまう」
なんて人もいるかもしれませんが、田舎にも電子マネー決済やQRコード決済の普及が進む昨今、危険なのはクレジットカードに限った話ではないでしょう。
そんな自制心のない人は
どんな決済方法でも浪費
すると思いますね。
そもそも、現金なら安全ってわけでもないですし、クレジットカードを持っていて損することもありません。
特別な理由がないのなら、事業用として一つくらいは所持しておくことをオススメします。
(まぁ審査に落ちたってんなら仕方ないですけど…)
※クレジットカードによる支払方法は、必ず一括払いにしましょう。
間違ってもリボ払いだけは絶対にしないよう気を付けて下さい。
複合機またはプリンター・コピー機・スキャナー
これは学習塾ならあって当たり前という感じもしますが、開業初期とか本当に規模の小さい個人塾で、教材や指導方法によっては無くても何とかなります。
例えば、授業形式がホワイトボードを使った講師による講義とか、塾用テキスト教材の問題演習とかの場合ですね。
ただ、それでも別途プリント教材であったり、塾のイベント案内物であったりの印刷が必要になるハズです。
時には、生徒から学校で配布されたプリントのコピーを頼まれるかもしれません。
生徒のテスト結果や成績表をスキャンして、パソコンにデータ保存したいということもあるでしょう。
メッチャ使うじゃん!?
そう、何だかんだ学習塾ではプリンターやコピー機、スキャナーが欲しい場面って多いんですよ。
生徒数が少ない段階であれば、その都度コンビニ等へ行って印刷するという方法でも一応は対処可能ですが、ハッキリ言って効率的には最悪。
たとえコンビニが近所にあったとしても超絶メンドクサイです。
そんなわけで、自分が思い描く塾の経営スタイルに合わせて、開業前に少なくともプリンター・コピー機・スキャナーいずれかは持っておいた方が良いでしょう。
パソコンからの書類印刷がしたいならプリンター、既存の書類をコピーしたいならコピー機、プリントをスキャン・画像データ化してパソコンに送信したいならスキャナー。
スキャナーについては、それほど使用頻度が高くなさそうであれば、スマホのアプリで代用することも可能ですよ↓
もしくは、これら全部の機能を使いたい場合には、3つの機能を併せ持った複合機がオススメです。
学校や学習塾で一般的に
使われてるやつですね。
プリンター・コピー機・スキャナーの3台を置くより、複合機1台の方が場所をとらず省スペースになります。
(性能にもよりますが、値段は別々に買うより高くなりがちですけど…)
また、複合機やプリンターを購入する際には、印刷速度に注意しましょう。
特に問題プリント演習がメインの自立型個別指導のような、授業の中で頻繁にプリント印刷を行う場合には、家庭用のインクジェット式プリンターでは印刷速度が遅くて使い物になりません。
本体価格は高めですが、印刷が速くてランニングコストが低いレーザー式プリンターの方が、ビジネス用としては優れています。
両者の性質の間をとった
ビジネスインクジェット
プリンターなるものも
あるみたいですけどね。
逆に、案内物や掲示物など、授業時間外のみで使用するのなら、家庭用のインクジェットプリンターでも一考の余地があるでしょう。
「どれが良いか分からない」
「ふいに故障したらどうしよう」
といった悩みを持つ方は、とりあえずはレンタルまたはリース契約というのもアリです。
(保守費用やインク・トナー代といった諸々のことを、細かく考えずに済みますからね)
その他、コストについて考える際に重要なのはコピー用紙です。
基本的に学習塾はコピー用紙を大量に使用する業種ですので、かかる費用もバカにできません。
地球にも財布にも
優しくない…。
「どこで買うとコスパが良いか?」
「サイズや紙質の違いって何?」
そういった疑問を含め、日頃からコピー用紙を使うという人は、ぜひ以下の過去記事を参考にして下さい↓
パソコン周辺機器は奥が深くて選ぶのが大変ですが、スペック一つで授業や事務作業の効率を大きく左右する重要な存在です。
ぜひ色々と比較検討した上で、納得のいくものを購入しましょう。
感染症対策グッズ
主要なものはマスクや手指消毒用アルコール、パーテーション、体温計に空気清浄機あたりでしょうか。
新型コロナウイルス全盛期の頃であれば重要度★★★でも良いくらいですが、そうでなくとも重要視すべき項目です。
一般的な風邪やインフルエンザだって、人から人へと感染します。
手足口病や溶連菌感染症
だって、集団感染の危険
がありますからね。
なので、たとえウィズコロナが過ぎてアフターコロナになっても、感染症の対策を怠って良い理由にはなりません。
特に学習塾は、教室という一つの部屋に沢山の子どもが集まる場所ですから、接触感染・空気感染・飛沫感染のリスクは非常に高いです。
緩い対策で集団感染を招いてしまっては、子ども達の生活に支障が出るだけでなく、塾の信用にも大きく傷が付きます。
潔癖症も真っ青になるレベルで神経質になる必要はありませんが、多少は厳しいと感じるくらいの方が丁度良いでしょう。
(感染症対策グッズについては、デスクパーテーションについて書いた記事がありますので、ご興味あれば是非ご一読ください↓)
ホワイトボード・マーカー・イレーサー
学校と同じような集団指導スタイルの授業を行う場合には、ほぼほぼ必須のアイテムです。
(別に黒板でもいいですけど、チョークは粉が出たり手が汚れたりと、色々と使い勝手が悪いような…)
黒板も、目が疲れにくい
とか光が反射しにくい等
それなりに利点もあるん
ですけどねー。
一方で、個別指導や自立型個別指導スタイルの塾であれば、それ程の必要性はありません。
(それでも多くの個別指導塾に置いてありますし、かく言う僕も「塾っぽいから」という超絶しょうもない理由で買いましたけど)
授業以外での使い道としては、全体に向けた案内・お知らせ等の掲示板的な役割が大きいでしょう。
でも、正直それなら100円ショップで売っている小さいやつで十分ですし、何ならホワイトボードである必然性もないです。
実際、多くの大手個別指導塾では、各ブースに小型のホワイトボードを一つずつ設置してあります。
集団指導塾の授業や会社の会議で使うような、ある程度の大きさのものとなると値段も相応で、それなりの出費になることは避けられません。
幅120cm以上であれば
少なくとも●万円単位は
覚悟しておいて下さい。
脚の形状や板面の素材など意外と種類も多いので、購入する際は慎重に選ぶよう気を付けましょう。
(ホワイトボードの種類と特徴については、以下の記事で解説してます↓)
インターネット回線
こちらは逆に、ネットを通して個々のデバイスで映像授業を行うタイプの個別指導・自立型個別指導を行う際には、なくてはならないものと言えるでしょう。
(テキストやプリント教材による問題演習がメインであれば必要ないですけど)
また、講師が生徒達の前で授業する集団指導スタイルの場合では、ネット回線が無くても特に困りません。
あくまでも
“授業では”
ですけどね。
学習塾では、授業以外にもインターネットを使用する機会は多々あります。
パソコンとプリンターをワイヤレス接続で繋ぐことで、ケーブルが不要になって教室を省スペース化。
生徒や講師が分からない・疑問に思った言葉や問題を、グーグル先生に訊いて解決。
教材サイトから解説・問題プリントの閲覧または印刷。
e-Taxソフトによる確定申告書類の作成・電子申告。
スマホだけでは難しい作業もありますので、たとえスマホのデータ容量に余裕があったとしても、別途W-iFiルーターの契約をした方が良いでしょう。
固定回線でもいいんですけど、通信が安定している代わりに割高で、何より工事が必要になるため賃貸物件では新規開通が面倒です。
アパートとかマンション
であれば、既に回線工事
済みの物件も結構あるん
ですけどね。
新たに回線を引く際には、管理会社や大家さんの許可を得なければなりません。
ですが、そんなことしなくても、ちょっと個人塾で使う程度であればモバイルルーター(ポケットWi-Fi)かホームルーターで十分だと思います。
色んな会社からサービスが提供されていますから、良さげなところを幾つかピックアップして、比較検討した上で決めるようにしましょう。
本棚・カラーボックス
主にテキスト教材や問題集、各種辞典などを保管しておく棚として使用します。
自立型個別指導はもちろん、従来型の個別指導や集団指導であっても、指導する中で使用する機会が多々あるでしょう。
それは、授業だけでなく自習であっても同様です。
むしろ自習中の方が
使う機会が多いかも
しれませんね。
いやまぁ、本棚やカラーボックスが無くても何とかなるっちゃなりますよ。
机の上にブックスタンドを置いて立てかけたり、床の上に直置きしたり。
でも、それって何か雑じゃないですか?
加えて、机を使うと無駄にスペースをとることになりますし、床に山積みなんてしたら持ち出しにくいったらありゃしない。
何も高級な木材を使った高価な品じゃなくても十分ですから、本棚かカラーボックスくらいは用意して然るべきでしょう。
※塾の教材にはA4サイズのものも多いので、購入する際にはA4サイズの冊子が縦置きできるかどうかという点はチェックしておいた方が良いですよ。
冊子を横向きに倒して
入れてたら、出し入れ
するのが地味~に面倒
ですからね。
傘立て(アンブレラスタンド・ハンガー)
教材や広告宣伝物など他の準備に意識が向いて忘れがちですが、ある意味こちらの方が前述のホワイトボードとか本棚より重要というか、あって然るべきものでしょう。
年間降水量が砂漠並みに少ない地域なら必要ないかもしれませんが、悲しいかな日本は世界的に見ると比較的降水量が多い国となっています。
玄関にズラッと並べて立てかけておくというのは、スペース的な問題も勿論ありますし、何よりも雑然として見た目が大分よろしくない。
となると、どうしても傘立ては必要と言わざるを得ません。
別に、無いと開業でき
ないってわけじゃない
ですけど…ねぇ?
たとえ土足OKの教室だとしても、雨でビシャビシャになった傘を持って室内を歩き回ると、床が濡れて転倒するリスクが高まります。
スーパー等に置いてあるビニールの使い捨て傘袋を、雨の日の度に配るってのでも構いませんけど、それはそれで面倒だし邪魔くさいじゃないですか。
大きい塾だったら自分の傘を盗られた・無くなったなどのトラブルも多少ありますけど、個人塾程度の規模では滅多に起こりませんよ(多分)。
傘立てには様々なデザインや形のものがありますが、その辺は自分の好みとか教室の雰囲気に合わせて選べば問題ありません。
(個人的には、1本ずつ個別の仕切りが付いているタイプの方が良いとは思いますが、円柱形の一体型でも大して不便はないと思います)
円柱型の方が省スペース
ではありますからね。
一長一短です。
気を付けたいのは、何本まで立てられるかということ。
特に円柱形の一体型だと、何本用のものなのかパッと見では非常に分かり辛い。
デザインが良くて選んだら、5本くらい入れたらギュウギュウになって、それ以上は入らない…ということも起こり得ます。
なので、傘立てを選ぶ際には教室の席数近くまで立てられるように、購入する前に収納可能本数を確認しておきましょう。
【重要度☆☆★】あったら便利なもの
続いて紹介していくのは
なくても深刻に困ることはないけど、あった方が便利だよね☆
というもの。
び、微妙…。
もう見なくても
いいかなー。
まーまー、折角ここまで
読んだんだから、最後
までお願いしますよ。
ねっ、ねっ!?
それに、いずれも僕の塾では有効に活用しているものばかりです。
これを読んで必要性を感じて、尚且つお金の都合がつくのであれば、ぜひ一通り揃えておくことをオススメします。
それでは、早速順番に見ていきましょう。
月謝袋
ある程度の生徒数であったり、もしくはキャッシュレス化が進んでいる都会だったりすると、月謝の支払いに月謝袋なんて無くても問題ないでしょう。
というか、わざわざ現金で受け渡しするなんて煩わしくさえ感じるかもしれません。
銀行振り込みか口座引き落とし(口座振替)、あるいはクレカ決済やコンビニ決済の方が、よほど楽で効率的です。
(月謝の回収方法に関する詳細は、以下の記事でご確認ください)
しかし、比較的規模の小さな田舎の個人塾となったら、逆に現金での支払いの方が楽という保護者も少なくないでしょう。
僕の塾では、およそ9割
の保護者が月謝袋による
現金払いですからね。
さっすが田舎…。
そんなわけで、状況次第では重要度をワンランク上げて☆★★にしても良いくらいです。
これから塾を始めるという人は、近隣のスーパー・ドラッグストア等における支払方法の種類や、地域の銀行・ATMの設置状況を調べてみると良いでしょう。
既に開業しているという方も、保護者のニーズまたはウォンツを再確認して、月謝回収の選択肢を改めて見直してみてはいかがでしょうか。
のぼり
塾の広告宣伝については、既出の看板やチラシ等、そしてホームページ・ブログだけでも十分っちゃ十分です。
ただ、これらも万能ではありません。
大通りから外れた目立たない立地であったり、2階以上の場所にあるテナントやアパートだったりすると、看板だけでは気付かれないことも多々あります。
チラシ等の広告は、各ご家庭に渡った日をピークに、その存在はドンドンと忘れ去られていくでしょう。
大抵は新聞や他のチラシ
と一緒にポイーですよ。
対して、のぼりは塾付近の通りに立てておくことで、近くを通る人達の目に留まりやすいです。
そこにあるだけで、常に塾の宣伝となってくれています。
また、のぼりが立っていると開校しているという目印になりますので
「この塾、ホントに営業してんのかな?」
なんて疑問や不安を抱かれる恐れもありません。
旗とポールとスタンド、セットで一式2,000円前後(送料別)の価値は十分あるでしょう。
(まぁサイズや各部位の素材、旗のデザインによっては金額が倍以上にもなりますけどね…)
そ、それでも頻繁に
買い替えるものでは
ないから、十分お得
なハズですよ。
国語辞典・英和/和英辞典
これらも地味に使用頻度が高いですね。
といっても、集団指導の授業中に使うことは殆どありません。
もっぱら個別指導や自立型個別指導の授業、もしくは自習している生徒が使用することになるでしょう。
国語辞典は小学生が、英和・和英辞典は中学生や高校生がメインで使うことになると思います。
「国語辞典の使い方」は
小学校3年生で習います
ので、流石に1,2年生は
使わないですけどね。
塾講師経験がある方には共感いただけると思いますが、学習塾って質問する子としない子が結構ハッキリしていて、質問しない子はマジでしません。
(まぁ学校でも同じかもしれませんけど)
単純に勉強のやる気がないという子もいますが、恥ずかしいとか申し訳ないといった色んな気持ちが邪魔をして、質問したくても出来ないという子も多いです。
逆に、質問する子はメッチャしてきます。
それはもう、ちょっと考えて分からなければ速攻で先生を呼ぶような、脊髄反射の域にまで達している子も珍しくないでしょう。
ですが、何か勉強で分からないことがあった時「誰かに質問する」というのは、決して優先順位の高い手段ではありません。
なにも「質問するな」と
言ってるわけではなく、
「まずは自分で頑張れ」
って意味ですよ。
(勉強で分からないことがあった時の対処法については、以下の記事を参考にして下さい↓)
日本語の言葉や英単語の意味が分からないとか、熟語の読みは分かるけど漢字が分からないとか、質問する必要ありますか?
そんなこと、わざわざ他人様の時間を奪わなくても、ちょっと辞典で調べればすぐに分かることですよね。
また、質問するのが苦手という子でも、辞典で調べることなら割と抵抗なく出来るでしょう。
(単純に勉強のやる気がない子にとっては、辞典の有る無しとか関係ないと思いますけど)
そういう子のことは
一旦置いといてっと。
とにかく、生徒達一人一人が自立して学習できるように、ひとまず国語辞典と英和辞典くらいは教室に備え付けておくことをオススメします。
(漢字辞典や和英辞典、ことわざ辞典なんかは生徒の状況を見て追々、ですかね)
下駄箱(シューズボックス)・玄関マット
これらも必須ではないものの、教室環境によってはかなり重要な役割を持ちます。
特に玄関で靴を脱いでから教室内へ入るタイプの塾の場合、下駄箱(あるいはシューズボックスやシューズラック)は是非とも備え付けておきたいものです。
たとえ玄関が旅館並みにメチャクチャ広くて、生徒達が脱いだ靴を全部そのまま置いておけるとしても、室内に靴や足の匂いが広がるためオススメできません。
(一緒に玄関用の消臭剤を大量に置いておくというのなら、まぁ止めはしませんけど…)
玄関周りがゴチャゴチャ
するのは見た目的に問題
ありそうですね。
一方、教室内も土足で入るタイプの塾であれば、下駄箱などに外履き靴を入れておく必要はありません。
ただし、靴が泥だらけ・びしょ濡れの状態だと滑って転倒する危険があるだけでなく、教室内の掃除が一層メンドクサイことになります。
なので、土足にする場合は玄関マットを敷いておいた方が良いでしょう。
(土足じゃないにしても、靴を入れておく下駄箱などの掃除が大変になる為、どのみち玄関マットは欲しいですけど)
できれば屋外用に一枚、
屋内用に一枚の計2枚を
敷いておきたいですね。
勿論、玄関マットでガシガシするだけで万事解決とはいきませんから、土足が良いかどうかは同じ塾経営者の中でも意見が分かれるところです。
玄関で靴を脱ぐにしても、スリッパに履き替えるのか、それとも素足・靴下のまま入室するのかといった選択があります。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、以下の記事も参考にして各状況をイメージし、より自分が経営しやすい方を選ぶと良いでしょう。
プレイマット・ジョイントマット
こちらは靴を脱いで教室内へ入る場合に限定され、土足OKの塾では基本的に不要なものですが、実際に使っていて個人的に結構気に入ってる品です。
賃貸物件に使われている床材というと
畳
カーペット
フローリング
クッションフロア
フロアタイル
コンクリート・モルタル
タイル・天然石
あたりでしょうか。
それぞれにメリット・デメリットがあり、どれが学習塾に相応しいかは一概には言えないでしょう。
ただ一つ言えることは、選んだ物件に使われている床の素材や色が、自分が思い描く塾のイメージと合っている確率は決して高くないということ。
ですが、賃貸物件の床材というものは、気に入らないからといって軽々しく張り替え出来るものではありません。
大家さんの許可は勿論
必要だし、かかる費用
も結構バカにならない
ですからね。
「もう少し明るめの色がいいかも」
「ちょっと質感が硬くて冷たいなぁ」
「汚れた時の掃除が大変そう…」
そんな悩みをまとめて解決する便利アイテム、それがプレイマット・ジョイントマットです。
現状ある床の上に敷くだけで、教室の雰囲気を一変させてくれます。
加えて防音性・防水性・保温性・弾力性に優れており、床の性能がワンランクもツーランクも向上すること間違いなし。
そして、僕の個人的なオススメポイントは質感。
柔らかくてスルーッと滑らか、安心感と心地良さがハンパない。
何か案件っぽく聞こえ
るかもしれませんが、
これはガチです。
「立地や広さはいいんだけど、床がちょっとなぁ…」
そんな理由で検討中・契約中の賃貸物件に不満を持つ方は、一考の価値があると思いますよ。
カレンダー
これも決して必須ではないんですが、教室に一つは用意しておきたいアイテムですね。
ただ、なにも自分一人が自分自身のスケジュールを確認する為に使うわけではありません。
そういったプライベートな使用であれば、スマホやパソコンのカレンダーを見れば十分でしょう。
カレンダー機能くらい、
どんな機種にも標準装備
されてるハズですから。
学習塾におけるカレンダーの最も大きな役割は、学校の重要行事や塾内イベントの日程を書き込んで生徒と講師で共有し、今後の学習計画や学習目標を立てやすくするということ。
学校の定期テストや模試、塾の休校日・特別開校日など、勉強に関する予定は言わずもがな。
文化祭や体育祭・運動会といった学校祭なども、本番に向けた準備・練習期間があるため、予め把握しておきたいところです。
その他、生徒達や講師の誕生日に印をつけておき、当日ちょっとしたプレゼントを渡すというのも良いですね。
※ただし、誕生日といえど個人情報なので、念のため本人の許可は取るべきでしょう。
サプライズ目的なら
逆にカレンダーには
記入しない方が良い
かもしれません。
複数の学校から生徒が来ている場合には、カレンダーの各日付に書き込みできる欄があって、なるべく大きいものが便利です。
毎年買い替えないといけないのは少々ネックですが、カレンダーなら100円ショップにも販売していますし、そんなに高価なものでもありません。
年末年始の買い出しの際にでも、ついでに購入しておくことをオススメします。
ラミネーター・ラミネートフィルム
ラミネーターとは、紙の表面をラミネートフィルムという透明なプラスチックで覆うための機器のこと。
教室内に貼る紙の掲示物をラミネート加工することで、紙が劣化・破損したり、湿気でフニャフニャになってしまうのを防止できます。
掲示した紙が波打ってる
のって、何か嫌な感じが
しません?
ラミネートした紙を窓ガラスの内側から貼り付けることで、カッティングシート代わりにも使えて便利です。
(カッティングシートは自作すると地味に面倒で、業者に頼んだら意外と割高ですし)
ラミネーターの本体価格は性能によってピンキリですが、余程こだわりが無い限りは1万円以内のもので十分だと思います。
ただ、どのくらいの大きさの紙をラミネートするつもりかによっては、ラミネーターの対応サイズには気を付けましょう。
小型のものはA4サイズまでしか対応していないものもあるので、もしA4サイズより一回り二回り大きなものをラミネートしたいのなら、対応サイズがA3やA2までになっている機種を選ぶと良いですよ。
A2まで対応してるもの
だと、結構イイお値段
しますけどね…。
タイマーまたはタイマーソフト・アプリ
学習塾では●●分って制限時間を設ける機会が結構あるので、タイマーやカウントダウン機能のあるストップウォッチを頻繁に使います。
(指導形態や指導方法によっては大して使わないこともありますけど)
過去問や小テストの実施時間の他、休憩中の仮眠時間を測るのにも便利です。
集団指導の場合には、スケジュールが押さないように自分の授業時間を測ることもありますね。
僕も使ってたなぁ。
指導の関係で生徒一人につき一個使うというケースでは、かなり大量に仕入れる必要がありますから、100円ショップのキッチンタイマーが経済的です。
(ちょっと故障しやすいけど…)
逆に、テストや模試の時に実施時間を測るだけというのであれば、1個か2個あれば十分だと思います。
思い切って性能の良いタイマーを買ってもいいですし、費用をかけずパソコンやスマホのタイマーソフト・アプリで済ませてもいいでしょう。
タイマーやアラーム機能
のソフト・アプリなら、
無料で使用できますよ。
イイ時代だなぁ~。
個別指導では、学校のように授業の開始・終了時間をチャイムで伝えられたら便利ですが、それもフリーソフト・アプリで実現可能です。
例えば、以下の記事で紹介した「Free Alarm Clock」というソフトを使えば、設定した時刻に設定した音声を鳴らすことができます↓
シュレッダー
紙のデジタル化が進む昨今ですが、こと勉強に関しては問題集やテキストなど、まだまだ紙による教材の需要は多いです。
特に個別指導や自立型個別指導においては、一部で授業動画などを視聴する時間はあるものの、殆どは問題演習の時間になるでしょう。
(集団指導でも、小テストなど紙のプリント教材を渡す機会は結構あるんじゃないでしょうか)
たまに渡す程度であれば、生徒各自が保管して適時復習に活用してもらえば、特に問題はありません。
ただ、あまり頻繁に紙の教材を使用するようなら、こちらで定期的に処分することになると思います。
大抵はクリアホルダーの
中に一緒くたに突っ込ま
れてクシャクシャになる
のがオチですから…。
また、学習塾を運営する中で、何かと個人情報が記載された書類を使用・処分する機会は多いです。
であれば、あったら便利なのはシュレッダー。
これも性能によって価格の幅が広いですが、個人的にオススメなのはホッチキスの針が付いたままでも細断可能なホッチキス対応の製品。
さて細断しようと思った時に、いちいちホッチキスの針を外して入れる手間を想像しただけで、一気に細断する気が失せるというもの。
ホッチキス対応のシュレッダーであれば、そんな悩みも解決です。
他にも、細断時の音量や
一度に細断できる枚数、
細断サイズなどの性能は
要チェックですね。
これからシュレッダーを購入する予定で、どこに着目して選べば良いか分からないという人は、これらを判断基準にしてみてはいかがでしょうか。
虫除け・殺虫グッズ
これは間違いなく「田舎で塾を開くなら常備しておきたいアイテム」の上位に食い込むと確信しています。
(田舎に限った話じゃないとは思いますけど、いかんせん僕は都会に住んだことがないもので…)
蚊やハエ、ムカデ・ゲジゲジに蜘蛛、カメムシ。
基本的に、虫は清潔感とは無縁な存在で、少なからず塾のイメージ悪化になりかねません。
噂にでもなった日には
たまらないですよ。
もちろん悪い意味で。
そりゃそうですよね。
ちょっとご想像いただきたい。
「あの塾、めっちゃハエが飛んでるんだって」
もう最悪です。
これを聞いただけで、10人中9人は塾に近寄りたくなくなると思います。
この後に
「でも、成績上がるんだって」
と聞いたところで、およそ覆せない程の悪いイメージが出来上がっちゃってますよ。
こうなったら、信用回復
するのは大変ですね…。
そんなネガティブイメージの強い虫ですが、中でも特に印象最悪で、かつ日本全国に生息する黒い悪魔。
G
飲食業界の隠語で言うところの「太郎さん」、もう少し言うとGO・KI・BU・RI.
※恐怖のあまり「名前を言ってはいけないあの虫」状態となっている為、直接名前を書くのは控えております。
コイツが教室に潜んでいると知られた日には、子ども達が勉強に集中することは夢のまた夢となるでしょう。
そうならないためにも、梅雨明けの時期から設置型の毒餌剤を置き、万が一に備えてG専用の殺虫スプレーを用意しておくことをオススメします。
奴を相手にノーガード
ノーウェポンで挑める
のは、極々一部の勇者
だけでしょうね。
壁掛け時計・置き時計
えっ、教室に時計がある
のは当たり前でしょ?
まぁ大した値段じゃない
ですから、確かに普通は
設置してありますね。
ですけど、数は少ないようですが、あえて教室に時計が無いという学習塾もあります。
それは一体なぜか?
塾講師や学校の先生をされている方は、容易に想像できるかもしれません。
理由は単純で
より勉強に集中して欲しいから。
「あぁ~、早く授業終わらないかなぁ。今何時何分だろ?」
―チラッ、チラッ。
うわぁ…。
どうでしょう?
授業中、こんな生徒が一人はいませんか?
(一人もいないという塾・学級は非常に羨ましい素晴らしいですね)
このように、時間ばかり気にして勉強に集中できない子の対策として、あえて時計を設置しない教室もあるんです。
しかし、これには一つデメリットもあるので、全ての塾にオススメできる万能な対策ではありません。
僕の塾にもフツーに
時計ありますから。
そのデメリットというのは、自習で来ている生徒や居残りしている生徒が、帰宅時間を把握できなくなるということ。
帰宅が遅れ、バスや電車に乗り遅れたら大変です。
なので、そうならないよう生徒各自に時計を持参させたり、帰宅時間になったら講師が伝えてあげるなど別途対応が必要でしょう。
時計が無くても、むしろ時計が無いことで円滑に授業ができている塾も確かにあります。
ただ、その際に発生し得る問題については、しっかりと事前に対応を考えておかなければなりません。
不安なら時計を置いて、
時計にばかり意識が向か
ないような授業の工夫を
考えていきましょう。
(まぁ時計があろうが無かろうが、授業を工夫することは学習塾にとって大事ですけどね)
【重要度☆☆☆】特に必要ないもの
ここからは
これ、特に必要無いよね?
と個人的に感じる品々を紹介していきます。
あくまで個人の感想
ですので、その点は
ご了承ください。
ですが、実際に塾を経営している経験者としての視点から判断しましたので、全くの的外れということもないハズです。
この記事を参考にしていただくことで、これから学習塾を開業する方が
「あ、これ要らんかったわ…」
という風な、微妙に損した気分に陥らないことを願います。
それでは、どうぞ!
名刺
は? なに言ってんだ、
社会人の基本だろが!
そう思って僕も購入したんですけど、実際のところどうかって言うと、これがまぁ~殆ど使わないんですよ。
ここまでご覧の通り、必要なものはネットで一通り購入できるので、業者との対面的な付き合いは一切ありません。
対面で会って話をするのは、生徒と保護者、あとは詐欺まがいの押し売り営業マンくらいでしょう。
町内の地図看板
とか、ね。
確かに、お問い合わせや体験に来た保護者・生徒に渡すことで、友達を紹介してもらう際のツールにはなるとは思います。
ただ、僕の経験ではありますけど、名刺による集客効果を実感したことって殆どありません。
よくよく考えてみると、保護者・生徒が友達に塾を紹介する時って、別に名刺を見せて勧める必要ってないですよね。
実際、僕の塾にくる新規お問い合わせの8割程は友達からの紹介ですが、名刺を受け取ったという話は特に聞かないです。
それよりも、LINE IDやホームページを教えてもらったとか、チラシを見せてもらった等の方が多く聞きます。
何にせよ、紹介して
いただけるのは大変
有難い限りです。
圧倒的感謝…っ!
ってなわけで、社会人的にどうなのかなーと思う部分はありますが、少なくとも僕は名刺が無くて困った経験はないですね。
請求書・領収書
個人事業主なら当然に必要だと思って、とりあえず100円ショップで購入しました。
完全に思考停止して買いましたが、ぶっちゃけ何のために必要なのか全く分かってなかったです。
開業して半年ほど経った頃に、ふと気付いたんですよ。
「あ、コレ要らねぇな」
って。
開業初期はムリヤリ
使っていましたが、
ほぼ形式的で意味は
なかったですね。
まず前提として、そもそも請求書や領収書の発行は義務じゃありません。
(もしも頼まれたら発行する義務がありますけど)
保護者側としても、既に分かっている支払いについて、毎月毎月ムダに請求書や領収書を貰うのも嫌じゃないですか?
支払う金額と期限を適時知らせてくれたら請求書なんて要らないし、支払った事実が分かれば領収書も大して必要ないハズです。
(ただ、領収書の方は家計簿を付けるのに欲しい人がいるかもしれませんので、その際は発行しましょう)
まぁ、今までに領収書が
欲しいって言われたこと
は殆どないですけどね。
月謝袋であれば、請求書と領収書の両方とも不要です。
集金のタイミングで月謝袋を渡せば請求書の代わりになり、受け取った月謝袋の受領印にハンコを押せば領収書の代わりにもなります。
また、月謝の回収方法が銀行振込であっても、両方とも特に必要ありません。
LINEやメールでも月謝の請求はできますし、入出金の記録は銀行の通帳、または各銀行サイトより入出金明細を見れば確認できることです。
いわゆる「B to B」(企業→企業へのサービス提供)をする業種なら必要でしょうけど、学習塾は「B to C」(企業→消費者へのサービス提供)で、請求書や領収書は必ずしも重要ではないでしょう。
※ただし、塾経営者を含む企業は備品などを購入して受け取った請求書・領収書について、一定期間の保管が義務付けられているので気を付けて下さい。
コンビニのレシート感覚
で捨てていたら、もしも
税務署の人が調査に来た
時に怒られますよ~。
固定電話・FAX
FAXが不要ということについては、何も語らずとも大多数の方にご納得いただけるかと思います。
「今時FAXてwww」
この一言に尽きますね。
FAXが世に普及してきたのは大体1990年代後半から。
セガサターンとかPlayStationと同時期ですよ?
完全にオワコンじゃないですか。
※「まだバリバリ使用してる」という人を批判しているわけではありませんので、その点どうかご了承ください。
物を大切にするって
素晴らしいことだと
思います、マジで。
一方で、固定電話に関しては少し賛否が分かれるかもしれません。
というのも、他の人が書いている塾経営ブログを幾つか見ると、意外にも固定電話を推している記事を見かけることがあるんですよね。
その理由はというと
新規顧客が電話から問い合わせをする時に、個人の携帯電話番号よりも固定電話番号の方が安心感があるから。
というもの。
ハイ、異議ありっ!
……安心感、あります?
確かに、大手の塾で携帯電話の番号が記載されていたら違和感も不信感も多少はありますけど、個人塾なら別に普通じゃないですか?
今時、ご家庭にだって
固定電話が無いところ
も多いですよね。
僕は地方の田舎で塾経営してますけど、それでもHPやチラシに携帯電話番号を記載していて、不安を感じたという保護者の方に会ったことがありません。
(思っていても言い辛いのかもしれませんけど)
それに、電話だと抵抗があるのならLINEなりメールなりからも問い合わせできますので、固定電話じゃないからといって集客で不利益が生じるとは考えにくいでしょう。
もし開業に先立って固定電話の契約を考えているという方は、以上の点も踏まえて再度検討いただけたら幸いです。
【重要度???】番外編
最後に、ちょっと評価に悩んでランク付け出来なかったものを1つだけ紹介しておきます。
他の塾経営ブロガーさん数人が結構オススメしていて、中には「繁盛してる塾には大体ある!」的なことを言っている方もいました。
そういえば、僕が以前に勤めていた大手塾にもありましたし、そこは確かに県内でもかなり繁盛している塾だったと思います。
じゃあ、もしかして…
ガチなやつか!?
しかし、だからといって
「何かそういうデータあるんですか?」
って言われたら、そんなの一切ありませんし
「それってあなたの感想ですよね?」
って言われたら、至極おっしゃる通りですし
「何だろう…嘘つくの止めてもらっていいですか?」
って言われたら、ゴメンナサイとしか返せません。
byひろゆき
そんなわけで、何人もの学習塾経営者が推しているけれど、決定的な根拠には欠けるミステリアスな品です。
では、早速見ていきましょう↓
観葉植物
( ゚д゚)ポカーーン
ハイ、分かりますよ。
植物と学習塾に何の関係があるのかって思いますよね。
僕も思います。
ただ、塾に観葉植物を置く理由については、推進派の塾長方から幾つか理由が挙げられているのでご覧ください。
まず一つに、花言葉や風水的に縁起が良いということ。
また、見ていると心身が癒されてリラックスできること。
そして、教室内にマイナスイオンを放出することで、空気清浄効果があること。
さらには、植物の蒸散作用により適度な加湿が可能。
う、嘘くせぇ…っ!
←理系脳
まぁ実際、どれも目に見えない効果ばかりなので、真偽のほどは定かではありません。
効くと思って置いてたら効くんじゃないですか?(適当)
いわゆるプラシーボ効果的なやつですね。
正直、ここまでは微妙に怪しい効果が多い気がします。
ですが、残る以下2つの理由に関しては、個人的に結構ナルホドと思いました。
①日々植物の世話をすることで、物を大切にする気持ちが芽生えたり、細やかな心配りができるようになる。
②教室の前に飾ることで、外から見た教室の印象が良くなり、通行人の目に留まりやすくなって集客効果が見込める。
ただ、この2つも別に
「何かそういうデータあるんですか?」
って言われたら(略)
なので、結局のところ学習塾の経営にとって重要かどうかは
よく分からん。
信じるか信じないかは
あなた次第!って感じ
ですかね。
これから開業する予定の人だけでなく、現在進行形で経営しているものの先行きが不安な塾長の皆様も、気になる方は一度検討してみるのも良いかもしれません。
最後に
というわけで、いかがでしたか?
今回は塾開業に必要なもの・不要なものについて、現役の学習塾経営者の目線から重要度別に紹介してきました。
これから学習塾を開業する方、既に学習塾を経営している方が、少しでも参考になったなら幸いです。
本当に必要なものを網羅的に挙げて一つずつ解説を加えたため、過去最多文字数の大作記事となりましたが、それだけに情報量には自信があります。
(現存する全ての塾経営ブログの中でも、開業に関する記事の情報量ではNo.1ではないでしょうか)
ハイ、調子に乗りました
ゴメンナサイ。
最後に、夢と希望を持って学習塾経営に臨む全ての人達の幸せな塾ライフを願って、この記事の締めとさせていただきます。
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